出口ハンナ, 出口ハンナ, 落合英俊, 落合英俊, 石田晶子, 石田晶子, 吉井聡美, 吉井聡美, 田村愛, 田村愛, 藤本真徳, 藤本真徳, 駒井絵里, 駒井絵里, 河野貴史, 河野貴史, 樋口誠一郎, 樋口誠一郎, 佐久間一基, 佐久間一基, 永野秀和, 永野秀和, 鈴木佐和子, 鈴木佐和子, 小出尚史, 小出尚史, 堀口健太郎, 井下尚子, 横手幸太郎, 横手幸太郎, 田中知明, 田中知明
日本内分泌学会雑誌 94(Suppl. HPT) 67‐70-70 2018年9月20日
症例1(55歳女性)。頭痛を主訴に近医を受診、頭部MRIにて下垂体腫瘍を疑われ当院へ紹介となった。症例2(59歳男性)。全身倦怠感、尿崩症を主訴に前医を受診、頭部MRIで腫瘍性病変を指摘され、当院へ紹介となった。両症例とも頭部MRIにてトルコ鞍から第三脳室に突出する腫瘍性病変を認め、Gd造影では正常下垂体前葉が前方に圧排され、腫瘍内部は不均一な造影効果を示していた。身体所見上、いずれも明らかなCushing徴候を認めず、臨床的にsubclinical Cushing病を呈していた。各種負荷試験の結果から、症例1はACTH産生下垂体腺腫のパターン、症例2は異所性ACTH産生腫瘍のパターンを示し、内視鏡下に経蝶形骨洞下垂体腫瘍摘出術が施行された。その結果、病理所見にてACTH産生下垂体腺腫と診断された。