横山 芽衣子, 山下 茂子, 田中 彩世, 園田 知子, 大森 美由紀, 白坂 亜子
全国自治体病院協議会雑誌 (421) 110-115 2003年7月
自施設における栄養食事指導件数の推移,糖尿病の患者会の経緯と特徴,栄養指導のシステムと内容を報告した.入院中の栄養食事指導業務は,標準クリニカルパスにより実施し,特別治療食全患者を対象に行う.入院中は最低2回,1週間に1回程度の割合で病棟訪問を行い,回診の随行,ケアカンファランスでのディスカッションに基づいてケースバイケースで指導を行う.又,月4回開催される糖尿病教室や料理教室の説明,患者会活動について説明する.外来では月2回個別指導を行い,平成13年度の糖尿病の平均栄養指導回数は6.6回であった.患者会の治療内訳をみると,入会前は薬物療法が多かったが,入会後は減少し,食事療法が増えた.入会患者のHbA1cの推移は低下と上昇を繰り返す傾向にあった