研究者業績

中山 登志子

ナカヤマ トシコ  (Toshiko Nakayama)

基本情報

所属
千葉大学 大学院看護学研究院文化創成看護学研究部門専門職育成学講座 教授
学位
看護学博士(2002年3月 千葉大学)

researchmap会員ID
B000378563

論文

 126
  • 山下暢子, 舟島なをみ, 松田安弘, 中山登志子
    看護教育研究 33(1) 2024年  
  • 植田満美子, 中山登志子, 舟島なをみ, 上國料美香, 横山京子
    看護教育学研究 33(1) 2024年  
  • 伊勢根尚美, 中山登志子, 舟島なをみ
    看護教育学研究 33(1) 2024年  
  • 村井佳美, 中山登志子, 植田満美子
    看護教育学研究 32(1) 2023年3月  査読有り
  • 泉澤清枝, 中山登志子
    千葉看護学会会誌 28(2) 2023年3月  査読有り
  • 中山登志子, 舟島なをみ
    千葉看護学会会誌 28(2) 1-9 2023年3月  査読有り
  • 中山登志子, 舟島なをみ
    日本看護学教育学会誌 33(2-2) 69-80 2023年  
  • 中山登志子, 舟島なをみ
    日本看護研究学会雑誌 46(2) 189-199 2023年  査読有り筆頭著者
  • 石橋 みゆき, 中山 登志子, 池崎 澄江, 植田 満美子, 西村 多寿子
    日本看護学教育学会誌 32(学術集会講演集) 121-121 2022年8月  
  • 村井 佳美, 中山 登志子, 植田 満美子
    看護教育学研究 31(2) 10-11 2022年8月  
  • 高橋吏才子, 中山登志子, 植田満美子, 舟島なをみ
    看護教育学研究 31(1) 2022年3月  査読有り
  • 鹿島嘉佐音, 舟島なをみ, 中山登志子
    看護教育学研究 31(1) 2022年3月  査読有り
  • 西村多寿子, 高橋宙矢, 福島宥平, 小松正, 石橋みゆき, 中山登志子, 池崎澄江
    日本医学英語教育学会会誌 21(3) 78-86 2022年  査読有り
  • 植田満美子, 舟島なをみ, 中山登志子
    千葉看護学会会誌 28(1) 99-107 2022年  査読有り
  • 村井 佳美, 中山 登志子, 植田 満美子
    日本看護科学学会学術集会講演集 41回 P2-68 2021年12月  
  • 伊勢根 尚美, 中山 登志子, 舟島 なをみ
    看護教育学研究 30(2) 12-13 2021年8月1日  
  • 中山登志子, 舟島なをみ, 杉森みど里
    看護教育学研究 30(1) 1-8 2021年3月  筆頭著者
    日本看護教育学学会は、1986年2月に発足した看護教育学研究会を「日本看護教育学学会」と改称し、1991年4月に発足した。発足以来、本会の主な活動である年1回の学術集会と月1回の定例会を今日まで継続してきた。第1回学術集会から第29回学術集会までのメインテーマを分析した結果、【第Ⅰ期(1991年から1998年):看護教育学の体系化と研究方法論の開発】、【第Ⅱ期(1997年から2004年):看護職者の職業的自律と専門職性の確立】、【第Ⅲ期(1994年から2009年・2019年):実践への研究成果活用】、【第Ⅳ期(2010年から2018年):看護職者の発達を導く教育と研究】の4期に分類された。また、「看護教育学」という一つの学問が、30年という年月をかけて、看護教育学の定義、研究領域の明確化、研究方法論の開発と看護教育学研究の体系化という過程を経て確立、発展してきたことを確認した。さらに、これらの歩みが、看護教育学の理念「実践への研究成果の活用」の実現、看護教育学の目的「看護職者の職業的発達の支援」の達成に確実に結びついていることを確認した。
  • 伊勢根尚美, 中山登志子, 舟島なをみ
    看護教育学研究 30(1) 33-47 2021年3月  査読有り
    研究目的は、実習指導に携わる病棟看護師が、実習指導に必要な役割遂行の質を自己評価するための尺度を開発することである。尺度開発は、次の4段階を経た。①質的研究の成果に基づく質問項目の作成と尺度化、②専門家会議とパイロットスタディによる尺度の内容的側面からの証拠の確保、③調査による質問項目の分析と選定、④尺度の信頼性と妥当性の検証である。調査には、実習指導に携わる病棟看護師の行動を表す19概念に基づき作成した8下位尺度56質問項目から成る5段階リカート尺度を用いた。無作為抽出した96病院に就業する実習指導に携わる看護師910名を対象に1次調査を実施し、有効回答415部を分析した。項目分析により32質問項目を選定した。因子分析の結果、8下位尺度に対応する8因子が抽出された。尺度のクロンバックα信頼性係数は、尺度全体が.944、各下位尺度が.723から.835であった。既知グループ技法により、全ての仮説が支持された。また、尺度得点と「教育ニードアセスメントツール―実習指導者用―」の尺度得点の間に有意な相関を認めた。13病院に就業する実習指導に携わる看護師178名を対象に2次調査を実施した。有効回答52部を分析した結果、第1回と第2回の総得点の相関係数は、.917であった。以上は、8下位尺度32質問項目により構成される病棟看護師の実習指導役割自己評価尺度が、信頼性と妥当性を確保していることを示す。
  • 須藤栞, 中山登志子
    千葉看護学会会誌 26(2) 65-72 2021年2月  査読有り
  • 植田 満美子, 舟島 なをみ, 中山 登志子
    日本看護科学学会学術集会講演集 40回 O5-06 2020年12月  
  • 伊勢根 尚美, 中山 登志子, 舟島 なをみ
    日本看護科学学会学術集会講演集 40回 O7-01 2020年12月  
  • 中山 登志子, 舟島 なをみ
    日本看護科学学会学術集会講演集 40回 O8-06 2020年12月  
  • 佐藤 栞, 中山 登志子, 舟島 なをみ
    看護教育学研究 29(1) 25-37 2020年3月31日  
    本研究の目的は、手術看護に携わる看護師の学習ニードを解明し、その特徴を考察することを通じて、手術看護に携わる看護師の効果的な学習の促進に向けた示唆を得ることである。全国の病院の手術部に所属する看護師777名を対象とし、学習ニードを問う自由回答式質問を含む質問紙を用いてデータを収集した。質問紙の内容的妥当性は、パイロットスタディにより確保した。回答を得た372名(回収率47.9%)のうち、学習ニードを問う自由回答式質問に回答した256名の回答をBerelson, B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いて分析した。分析の結果、手術看護に携わる看護師の学習ニードを表す36カテゴリが明らかになった。36カテゴリとは、【麻酔下にある患者の看護に必要な知識と技術】【周手術期の看護実践の基盤となる看護学・解剖生理・病態・疾患・薬剤の知識】等である。Scott, W, A.の式によるカテゴリ分類への一致率は70%以上であり、カテゴリが信頼性を確保していることを示した。考察の結果は、手術看護に携わる看護師の学習ニードが、〈手術をうける患者への看護実践の基盤〉〈手術をうける患者に固有の看護実践〉〈円滑な手術進行に向けた専門性の発揮〉〈周手術期にある患者への看護の継続〉等の9つの特徴を持つことを示した。本研究の成果は、手術看護に携わる全ての看護師が自己の学習ニードを明確にするための指標となり、効果的な学習に向け活用できる。<br>
  • 南本 ゆみ, 中山 登志子, 舟島 なをみ
    看護教育学研究 29(1) 11-24 2020年3月31日  
    本研究の目的は、看護基礎教育機関を退学した学生の退学に至る経験を表す概念を創出し、その特徴を考察することである。看護基礎教育機関退学後5年未満の者11名を対象に、半構造化面接を実施し退学を思案する6ヶ月前から退学に至るまでの経験をデータとして収集した。看護概念創出法を適用し収集したデータを分析した結果、看護基礎教育機関を退学した学生の退学に至る経験を表す19概念を創出した。19概念とは【看護学の学習への期待と学生生活の満喫】【教員からの看護師就業意思決定への干渉受理】【家族への退学願望秘匿と契機獲得による退学願望表出】【退学決断による新たな目標実現に向けた活動】等である。考察の結果、看護基礎教育機関を退学した学生の退学に至る経験を表す19概念が〔授業の目標達成を目指し学習を進める一方、その過程で困難に直面する〕〔青年期の発達課題の克服を困難にする可能性がある〕〔学生と指導者の間の上下関係により、学生が弱者となった結果生じる〕〔最終的に退学を決断し、それを表明するまでの過程により生じる〕〔新たな目標が明確に定まるとそれに向けて尽力する〕の5つの特徴を持つことを示した。教員や実習指導者は、退学した学生が、これらの特徴を持つ経験をしていることを理解することが必要である。
  • 山澄 直美, 舟島 なをみ, 中山 登志子
    日本看護科学会誌 40 611-619 2020年  
    目的:院内教育として提供される研修のデザインの質を評価する測定用具を開発する. 方法:質的帰納的に解明した研修の評価基準に基づき,質問項目を作成し尺度化した.内容の妥当性は専門家会議とパイロット・スタディにより確保した.看護職者に対する第1回調査の結果,得点分布の偏りを認めた.選択肢を修正したスケールを用いて第2回調査を実施し,尺度の信頼性と妥当性を検討した. 結果:第2回調査の回答385を分析した結果,クロンバックα信頼性係数は,内的整合性による信頼性の確保を示した.総得点と研修への満足度の有意な相関を認め,6回以上継続されている研修の参加者の得点は,2回以下の研修の参加者より有意に高かった.また,主成分分析の結果,スケールの1次元性を確認した.以上は,スケールの妥当性を示した. 結論:スケールは,信頼性と一定程度の妥当性を確保しており,研修企画担当者による研修デザインの質評価に活用可能である.
  • 山下 暢子, 舟島 なをみ, 松田 安弘, 中山 登志子
    日本看護科学学会学術集会講演集 39回 [O15-01] 2019年11月  
  • 鹿島 嘉佐音, 中山 登志子, 舟島 なをみ
    日本看護科学学会学術集会講演集 39回 [O17-02] 2019年11月  
  • 横山 京子, 舟島 なをみ, 中山 登志子, 山下 暢子
    日本看護科学学会学術集会講演集 39回 [PA-10] 2019年11月  
  • 南本 ゆみ, 中山 登志子, 舟島 なをみ
    看護教育学研究 28(2) 8-9 2019年8月1日  
  • 佐藤 栞, 中山 登志子, 舟島 なをみ
    看護教育学研究 28(2) 12-13 2019年8月1日  
  • 中山登志子, 舟島なをみ
    千葉看護学会会誌 25(1) 67-75 2019年8月  査読有り筆頭著者
  • 山下 暢子, 舟島 なをみ, 松田 安弘, 中山 登志子
    日本看護研究学会雑誌 42(3) 3_430-3_430 2019年7月31日  
  • 中山 登志子, 舟島 なをみ, 鹿島 嘉佐音
    日本看護研究学会雑誌 42(3) 3_424-3_424 2019年7月31日  
  • 中山 登志子, 舟島 なをみ, 鹿島 嘉佐音
    日本看護研究学会雑誌 42(3) 424-424 2019年7月  
  • 山下 暢子, 舟島 なをみ, 松田 安弘, 中山 登志子
    日本看護研究学会雑誌 42(3) 430-430 2019年7月  
  • 鹿島嘉佐音, 舟島なをみ, 中山登志子
    看護教育学研究 28(1) 31-43 2019年3月  査読有り
    本研究の目的は、病院に就業するスタッフ看護師が職場の「働きやすさ」の評価に活用可能な尺度を開発することである。スタッフ看護師が「働きやすい」、「働きにくい」を判断するための根拠として用いる基準に基づき38質問項目を作成、尺度化した。内容検討会とパイロット・スタディにより尺度の内容的妥当性を確認した。この尺度を用いて全国の病院に就業するスタッフ看護師を対象に質問紙調査を実施し有効回答459を分析した。分析の結果、クロンバックα信頼性係数0.935、再テスト法の信頼性係数0.872であった。既知グループ技法により、5つの仮説全てが支持された。また、尺度総得点と職務満足測定尺度総得点および、「働きやすさ」を問うために設定した質問への回答より得られた得点の間に有意な正の相関を認めた。以上より、「職場の『働きやすさ』評価尺度-病院スタッフ看護師用-」の信頼性と妥当性が検証された。
  • 飛世 真理子, 舟島 なをみ, 中山 登志子
    看護教育学研究 28(1) 17-30 2019年3月  査読有り
    本研究の目的は、実習指導者の経験を表す概念を創出し、その特徴を考察することである。研究対象者は、実習指導者の任命を受け1年以上その役割を担っている、もしくは過去2年以内に役割を担った経験をもつ看護職者19名である。半構造化面接法により実習指導者の経験をデータとして聴取し、飽和化を確認した。このデータを看護概念創出法を適用し分析した結果、実習指導者の経験を表す16概念を創出した。16概念とは、【1.知識と経験の累積による指導難渋から円滑化への移行】、【2.実習の概要理解と実習目的に適った指導】、【3.学生の学習状況に応じた指導と学習状況把握不可下での指導】等である。考察において、先行研究が解明した指導者の行動との比較を通し、実習指導者の経験を表す16概念が3種類の特徴をもつことを示した。3種類の特徴とは、「行動と同質の実習指導者の経験」「行動と異質の実習指導者の経験」「行動として表さない実習指導者の経験」である。本研究成果は、実習指導者が自己の状況を客観的に理解でき、よりよい役割遂行に向け目標や課題を明確にすることに活用できる。(著者抄録)
  • 泉澤清枝, 中山登志子, 舟島なをみ
    看護教育学研究 28(1) 1-16 2019年3月  査読有り
    研究目的は、学生が看護師による看護学実習指導の良否を決定づける基準を解明し、その特徴を考察して看護師が学生にとってより良い指導を実現するための示唆を得ることである。看護基礎教育課程に在籍する学生864名を対象とし、学生が「良い」、「良くない」と知覚する看護師の指導を問う自由回答式質問を含む質問紙を用いて調査した。質問紙の内容的妥当性は2回のパイロットスタディにより確保した。分析には、Berelson,B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いた。回収できた質問紙531部(回収率61.5%)のうち、有効回答515部を分析対象とした。分析の結果、学生が看護師による看護学実習指導の良否を決定づける基準を表す46カテゴリが明らかになった。Scott,W.A.の式によるカテゴリ分類への一致率は70%以上であり、カテゴリが信頼性を確保していることを示した。結果は、学生が、看護師による指導の良否を(1)実習目標達成に直結する指導に関する基準、(2)円滑な実習進行に向けた支援に関する基準、(3)学習環境の確保と整備に関する基準、(4)指導に伴う看護師自身の態度や行動に関する基準の4側面から決定づけていることを示した。看護師は、実習目標達成を最優先すると共に、これらの特徴を考慮した指導を提供することにより、学生により良い指導を実現できる可能性が高い。(著者抄録)
  • 山下 暢子, 舟島 なをみ, 中山 登志子
    日本看護科学学会学術集会講演集 38回 [P1-7] 2018年12月  
  • 横山 京子, 舟島 なをみ, 中山 登志子, 山下 暢子
    日本看護科学学会学術集会講演集 38回 [P2-4] 2018年12月  
  • 山品 晴美, 舟島 なをみ, 中山 登志子
    日本看護学教育学会誌 28(学術集会講演集) 102-102 2018年8月  
  • 飛世 真理子, 舟島 なをみ, 中山 登志子
    看護教育学研究 27(2) 8-9 2018年8月1日  
  • 泉澤 清枝, 舟島 なをみ, 中山 登志子
    看護教育学研究 27(2) 10-11 2018年8月  査読有り
  • 中山 登志子, 舟島 なをみ
    日本看護研究学会雑誌 41(3) 3_412-3_412 2018年7月26日  
  • 中山 登志子, 舟島 なをみ
    日本看護研究学会雑誌 41(3) 412-412 2018年7月  
  • 相楽有美, 舟島なをみ, 中山登志子
    看護教育学研究 27(1) 67-80 2018年3月  査読有り
    研究目的は、患者の身体への侵襲を伴う診療(以下、侵襲を伴う診療とする)場面に存在する医師と看護師間相互行為パターンを解明し、目標達成する相互行為の特徴を考察することである。第1に、看護概念創出法を適用し、侵襲を伴う診療場面の医師行動を表す20概念を創出した。第2に、医師と看護師間相互行為を第1の結果と先行研究の結果「侵襲を伴う診療場面の看護師行動概念」を用いて分析し、相互行為の44要素および14機能を明らかにした。また、相互行為の現象を構成する要素の機能に着目し、相互行為7パターンを解明した。7パターンとは、問題未然防止による目標達成直進型、手段変更による目標達成直進型、目標達成過程と問題解決過程の並進を伴う問題解決型、目標達成過程の中断再開を伴う問題解決型、手段変更無効による目標達成過程の中断再開型、問題未解決下での目標達成過程強行型、手段無効と問題頻発を伴う目標達成過程断続型であった。考察の結果は、診療目標を達成する相互行為に(1)基本的な問題予防策を遵守する、(2)診療中の問題を確実に解決する、(3)目標達成過程を継続しながら有効な手段に変更するという特徴があることを示した。(著者抄録)
  • 山下暢子, 舟島なをみ, 中山登志子
    看護教育学研究 27(1) 51-65 2018年3月  査読有り
    本研究の目的は、看護学実習中の学生が直面する問題の全容を明らかにし、その特徴を考察することである。全国の看護基礎教育機関のうち、研究協力に承諾の得られた41校に在籍する看護学生2,291名を対象とする調査を行った。測定用具には、看護学実習中の学生が直面している問題を問う自由回答式質問を含む質問紙と対象者の特性を問う質問紙を用いた。回収された質問紙は717部(回収率31.3%)であった。看護学実習中に問題に直面したと回答した学生345名のうち、看護学実習中の学生が直面している問題を問う自由回答式質問に回答した335名の記述を、Berelson,B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いて分析した。結果は、【知識量の乏しさと活用度の低さによるクライエント状態に応じた看護過程展開難航】【看護を学ぶ学習者としての素養の乏しさと欠落による自信喪失】【不適確な指導による指導者との相互行為諦念と厭悪】など、看護学実習中の学生が直面する問題を表す37カテゴリを明らかにした。Scott,W.A.の式に基づくカテゴリへの分類の一致率は90%以上であり、カテゴリが信頼性を確保していることを示した。また、37カテゴリから、6種類の特徴が見いだされた。本研究の成果は、看護学実習中の学生が自身の直面している問題を客観的に理解することを可能にし、その問題の解決手段を導くために活用可能な知識となる。また、看護学教員にとって、学生の能動的学修支援に有用である。(著者抄録)
  • 植田満美子, 舟島なをみ, 中山登志子
    看護教育学研究 27(1) 23-36 2018年3月  査読有り
    本研究の目的は、潜在看護師の離職から再就職に至る経験を表す概念を創出し、その特徴を明らかにすることである。研究方法論には看護概念創出法を用い、1年以上の離職期間を経て再就職した看護職者18名への半構造化面接によりデータを収集した。分析の結果、潜在看護師の離職から再就職に至る経験を表す17概念が創出された。それらの概念とは【看護職放棄による自適生活実現と新たな興味探索】【新たな地位への一時的満足と看護職放棄への後悔】【看護職帰還勧奨への追従と却下】【就労条件適合施設探索と探索難渋】【看護職帰還に向けた就労条件設定と現実への迎合による条件緩和】等である。考察の結果は、再就職に至った潜在看護師の経験が、「自由な時間を持つことを通して再就職に向けた活力を得る」「離職後の地位に傾倒したり職業を問い直したりしながら、看護職を価値づけ再就職に至る」「再就職への契機を獲得する」「再就職の準備過程において多様な問題に直面するものの、それらを解決し再就職に至る」「再就職の実現に向け、現実と折り合いをつけながらの継続的な準備を必要とする」の5つの特徴を持つことを示唆した。現在、潜在看護師を対象とする研修の多くは、再就職への不安解消を目的とした看護技術の確認を中心に実施されている。本研究は、再就職実現のために必要とする準備や予測される問題の解決に向けた知識の提供もまた重要であることを示唆した。(著者抄録)

MISC

 6

書籍等出版物

 10

講演・口頭発表等

 49

担当経験のある科目(授業)

 2

共同研究・競争的資金等の研究課題

 29

社会貢献活動

 1