大学院看護学研究院

佐々木 ちひろ

ササキ チヒロ  (Chihiro Sasaki)

基本情報

所属
千葉大学 大学院看護学研究院先端実践看護学研究部門高齢社会実践看護学講座 助教
学位
看護学修士(2019年3月 千葉大学)

研究者番号
50845071
J-GLOBAL ID
202101009515600958
researchmap会員ID
R000016229

研究キーワード

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経歴

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委員歴

 1

論文

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  • 藤村眞紀, 石橋みゆき, 佐々木ちひろ, 山﨑由利亜, 正木治恵
    千葉看護学会会誌 28(1) 1-10 2022年9月  査読有り
    本研究の目的は,特別養護老人ホーム(以下,特養)に入所中の認知症を有する高齢者と家族との面会の有り様を明らかにすることである。研究対象者は,特養に入所中の認知症を有する高齢者(4名)とその家族(7名)であり,データ収集は参加観察法を用いた。研究者は,認知症を有する高齢者に特養の看護師の一員として関わり,家族との面会の有り様を明らかにするために,面会時・面会前後の認知症を有する高齢者と面会時の家族の発言,行動,表情を観察した。観察内容をもとに作成したトランスクリプトを,質的記述的に分析した。個別分析では,4名の高齢者それぞれの家族との面会の有り様を明らかにし,その個別分析をもとに,本研究における認知症を有する高齢者の家族との面会の有り様を求めた。結果として,本研究の対象となった認知症を有する高齢者たちは,家族が一緒にいる時と,一緒にいない時では,異なる反応を示していた。そして,認知症を有する高齢者は,家族との面会を通して,家族からの愛情や自分への期待を感じる中で,自らの生き様を貫き,生きていく意欲が喚起され,その思いに応えようとしていたと考えられる。認知症を有する高齢者と家族との面会に着目することにより,普段の関わりの中では知りえない認知症を有する高齢者のその人らしさを理解でき,個別性に合わせたケアの検討が可能となる。(著者抄録)
  • 佐々木ちひろ, 石橋みゆき, 大原裕子, 正木治恵
    千葉看護学会会誌 27(1) 71-79 2021年9月  査読有り筆頭著者
    地域包括ケアシステム構築に基づき地域完結型の医療が推進されるなか、急性期病院では短期間内での質の高い退院支援が求められている。本研究の目的は、急性期病院で退院支援を要する患者に対して行われている。プライマリーナース(PN)の退院支援に関わる看護援助を明らかにすることである。分析対象データは、入院時に退院支援が必要と判断された患者5名とその家族に対して、筆頭著者がPNとして実施した看護援助とした。看護援助実施に際しては、本研究で定めた看護援助の方針に沿って実施した。実施した看護援助は、「行為」とその「意図」を含めて詳細に記述した。質的帰納的分析の結果、【対象者を生活を営む唯一無二の存在として捉え、生活場面に内在するその人らしさに常に能動的な関心を向ける】【円滑に入院生活を送り退院の準備を進められるために、対象者に潜在しているであろうニーズを汲み取り、働きかける】【対象者の実像に迫るために、多職種間での情報交換によってもたらされた多角的な視点と自らの気付きを統合する】などの10テーマが導かれた。日々状況が変化し退院が迫るなか、PNは日々の生活場面における対話を通して患者との信頼関係を深めていた。さらに、関わりを通して汲み取った真意や意向、ニーズを多職種と共有・補完し合うことで患者中心の退院支援実現に向けた看護援助を実施していた。(著者抄録)

書籍等出版物

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講演・口頭発表等

 14

共同研究・競争的資金等の研究課題

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学術貢献活動

 1