基本情報
- 所属
- 千葉大学 教育学部 教授
- 学位
- 教育学修士(1991年3月 東京大学)
- 研究者番号
- 50288429
- J-GLOBAL ID
- 200901073152860485
- researchmap会員ID
- 1000212734
- 外部リンク
千葉大学教育学部教授(教育方法学・授業実践開発)。
メディアリテラシー、ディベート、環境、数学、アーティストとの連携授業、企業との連携授業等、さまざまな分野の新しい授業づくりに取り組む。学級経営やいじめに関しても研究。
メディアリテラシー、ディベート、環境、数学、アーティストとの連携授業、企業との連携授業等、さまざまな分野の新しい授業づくりに取り組む。学級経営やいじめに関しても研究。
研究キーワード
5研究分野
1経歴
5-
2010年4月 - 現在
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2001年4月 - 2010年3月
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1999年4月 - 2001年3月
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1997年4月 - 1999年3月
-
1996年4月 - 1997年3月
学歴
1-
1988年4月 - 1995年3月
委員歴
8-
2023年4月 - 現在
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2018年10月 - 2023年3月
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2018年4月 - 2023年3月
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2015年4月 - 2018年3月
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2014年4月 - 2016年3月
受賞
5-
2024年10月
-
2012年1月
-
2006年11月
-
2005年11月
論文
129-
授業実践開発研究 17 1-10 2024年3月いじめ問題における加害者の被害者への謝罪について、関連する議論を整理し、学校における謝罪指導への示唆を得ることを目指した。いじめ事案において、加害者が謝罪したにもかかわらず、状況が改善せず、いじめが継続したり、被害者が登校できなくなったりすることがある。先行研究では、加害者の反省が不十分である、謝罪をもっていじめ問題が終わったことにされる、形式的にのみ謝罪がなされて被害者が絶望や屈辱感を与えられることがある、加害者の意に反して謝罪がなされることがあるといった問題が指摘されている。謝罪に関する諸研究から、謝罪は被害者との双方向的な交渉の上で被害者の心理的ニーズを満たすためになされるべきものであり、謝罪が回避されることや受容されないこともありえ、特に日本においては謝罪がなされたら受け入れなければならないと考えられがちであるといったことが確認された。これらを踏まえれば、学校においては、謝罪の複雑性・困難性の認識に立ち、教師が謝罪の戦略性を担うとともに加害者の非戦略的な態度が求められ、謝罪が受け入れられない場合にも被害者に新たな苦痛が与えられることのないよう留意することが必要であることが示された。
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千葉大学教育学部研究紀要 72 83-90 2024年3月本稿では,生成AIが初等中等教育実践においてどのように活用されているかを明らかにするために,インターネット・ページ,新聞記事,書籍,論文から,これまで初等中等教育実践における生成AIの活用に関する情報を網羅的に概観した。2023年10月までの情報を検索し内容を確認したところ,35件の情報が抽出され,2023年4月から7月中旬までの期間に多くの情報が出されていた一方で,それ以降は出された情報が限定的であったことが認められた。初等中等教育実践における生成AIの活用の方法としては,授業に関しては,主に小学校で「壁打ち相手」あるいは「たたき台」を出すものとして扱われることが多く,中学校以上では生徒を個別に支援するものとして扱われることが多いことが確認された。校務に関しては,計画や資料の作成,問題・課題の作成や評価,教材等の作成,仕事の相談相手といった目的での活用が提案されていた。
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千葉大学人文公共学府研究プロジェクト報告書 386 1-10 2024年2月 筆頭著者オタク傾向のある者がオタク力を発揮しやすい教室デザインのあり方について検討を行った。「オタクになる過程」に関する言説から、典型的な「オタクになる過程」は、出会い、没入、生き方への反映の3段階として捉えられることが考えられた。そして、学校において教室や授業が、まずはオタクであることが肯定的に受容されるサンクチュアリ(聖域)である必要があることが確認された。その事例として、中学校の総合的な学習の時間における「アイドルゼミ」の事例を報告した。生徒たちは心理的安全性の中で活動することができており、教室がオタクにとってのサンクチュアリとなっていた。そして、文化変容の観点から、オタク文化が教室の支配的な文化と融合することの可能性について検討した。異なる文化に属する者同士が、互いの文化を活かして非公式に協力し、チームワークを発揮するようになることにより、両文化が融合する可能性があることが確認された。
MISC
338書籍等出版物
118講演・口頭発表等
84-
日本教育方法学会第59回大会 2023年10月14日学校や教育委員会等のいじめ対応をある種のゲームとして捉え、不適切な対応がいかにして生じるかを検討した。重大事態としての対応に課題が読み取れる事例においては、ゲームIとゲームIIという二つの逆方向のゲームが同時にプレイされている「複ゲーム状況」が生じているものと考えられる。ゲームIIを支える信念を抱いている教員等が一定の権威をもった状態で相当数存在し、他の教員等に対してコミュニケーションを通して影響力を及ぼしていると想像される。
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日本教育工学会2023年秋季全国大会 2023年9月17日「オタク力」を伸長させる小中学校の授業デザインを検討するために,論文や 書籍,インターネット記事から,「オタクになる過程」を調べた.この結果,典型的な「オタク になる過程」は,出会い,没入,生き方への反映の 3 段階と考えられることが明らかとなった. これを授業デザインに反映すれば,「サンクチュ
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日本教育工学会2023年秋季全国大会 2023年9月16日学級経営に関する学びが困難なものとなっている現状をふまえ,AI活用による 教師のための学級経営支援ツールを構想・試作した.生成 AI の活用を想定し,学級経営の手 法に関する自作データから回答をするツール(試作版)を作成した.その試用から,自作デー タの量やプロンプトによる調整の重要性などについて示唆を得た.
担当経験のある科目(授業)
59-
2020年10月 - 現在メディア社会と学校教育 (千葉大学)
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2019年4月 - 現在横断型授業づくり入門 (千葉大学)
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横断型授業づくり実践研究? (千葉大学)
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授業実践開発演習?(メディアリテラシー教育演習) (千葉大学)
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メディアリテラシー論 (千葉大学)
Works(作品等)
15共同研究・競争的資金等の研究課題
11-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 2023年4月 - 2027年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2023年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2020年4月 - 2024年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2020年4月 - 2023年3月
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都留文科大学 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 2019年 - 2022年
社会貢献活動
11メディア報道
223-
茨城新聞 2024年11月10日 新聞・雑誌千葉大の藤川大祐教授(教育方法学)は「不慣れな教育委員会では、第三者委員会の委員選定からしてつまずく」と指摘。委員に学校関係者が含まれて問題がこじれるなど「終了まで年単位の時間がかかることもある」と明かす。 対応が遅れれば、被害を訴えた児童の救済はさらに遅れる。「小さな自治体は広域で常設の第三者委を組織するのも手だ」。藤川教授は力説する。
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教育新聞 2024年10月31日 新聞・雑誌藤川大祐氏(千葉大学教授・教育学部長)の話 不登校の児童生徒数が過去最多となった背景には、不登校へのマイナスのイメージが薄れ、「無理をして学校に行く必要はない」という認識が社会全体に広がった影響が大きい。加えてコロナ禍では休校措置や感染回避による欠席が相次ぎ、学校以外の学習も保障するようになった。「不登校は問題行動ではない」とする国の姿勢が周知されたところへ、コロナ禍が後押しをしたと見ている。 不登校の要因を分析する上では、調査方法が「学校が把握した事実」に変更されたことは重要だ。今回の調査結果と、3月に発表された子どもの発達科学研究所などによる『不登校の要因分析に関する調査研究報告書』を比べて分かることは多い。例えば研究所の調査で、不登校と絡めて体調不良を訴える児童生徒は約7割いたが、今回の調査では「生活リズムの不調」「不安・抑うつ」は約2割だった。つまり学校側が起立性調節障害を見過ごしている恐れがある。調査項目の文言は研究所による調査内容と統一した方がいい。そうすれば不登校の要因や背景をさらに把握できる。 不登校への対策としては、文科省の『COCOLOプラン』により多様な支援の取り組みが進められる一方で、施設不足の問題が深刻化している。不登校の増加傾向に歯止めをかけなければ、多くの施設でキャパシティーオーバーの状態に陥ってしまう。国は「魅力的な学校づくり」を支援の柱に掲げているが、それには不登校の背景を具体的に分析し、一つ一つ改善していくことが欠かせない。いじめや理不尽な校則といった問題はもちろん、授業時間数等のカリキュラム・オーバーロードの弊害は大きい。教員は余裕がない中で子どもに向き合わざるを得ず、結果として早期対応が困難になり、学校への不信につながっている。トラブルを解決でき、多様な子どもが生きやすい場所であるよう学校を変えていく必要がある。(談)
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教育新聞 2024年10月31日 新聞・雑誌藤川大祐氏(千葉大学教授・教育学部長)の話 認知件数の増加は織り込み済みで想定内だと思うが、重大事態の激増が問題だ。重大事態にさせない努力が全くできていないのではないか。不登校にも言えることだが、初期対応がうまくいかず、子どもや保護者に不信感を抱かせてしまい、重大事態化させている。 現在行われている重大事態の調査は8割ぐらいが学校によるもので、第三者機関の実施した調査ではない。加えて、いじめを調査できる専門家の数も限られている。そのため調査はしてくれたが不十分、調査不足のため再調査を依頼したが受けてくれないといった保護者の声が多数上がっている。 今回の問題行動調査を見ると、いじめとして認知していなかった37.5%のうち、17.0%が「いじめに該当し得るトラブル等の情報があった」としている。つまり、法律上の定義ではなく、自分たちの感覚でいじめかそうでないかを決めてしまっている。「そんな(法律の定義のような)ことを言っていたら、何でもいじめに該当してしまう」と言う教員はいまだにいる。北海道旭川市の事件で顕著だが、いじめに関しては被害者に非があると思いがちだ。地域差もあるが、いじめをトラブルと捉え、被害者に非があると考え、相談があってもいじめと見なさない組織風土が根強く残っている。 こうした組織風土を変えていくのは大変だ。設置者、教育委員会が相当反省し、頑張らないと変わらない。例えば、大阪府寝屋川市では、市長部局がいじめ対応に関与するようになった。また茨城県取手市でも15年のいじめ自殺をきっかけにやり方を変えた。旭川市はどうなるのかも注視している。 いじめの態様について、実はネットいじめの方が対策しやすいと思っている。証拠が残りやすいからだ。被害に遭ったら必ずスクショを撮り、動かぬ証拠を突き付けて言い逃れさせないことが重要なのに、学校でそう教えていない。 私の造語だが、現在問題になっているのは「ダブルバインド型のいじめ」だと考えている。名指しするのではなく紛らわしいことを書いたり、匂わせたりするような曖昧ないじめだ。被害者は被害を訴えにくい上に、訴えても言い逃れされるという二重の苦しみを受ける。これも非常によくないことで、絶対にいけないと学校で教えなければならない。(談)
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NHK 2024年10月25日 テレビ・ラジオ番組いじめ問題に詳しい千葉大学の藤川大祐教授は、「仮に再調査を行わないのであれば、調査が十分行われたことについて、丁寧に説明するべきだ。市長が説明責任を果たさなければ、被害者側は自治体に強い不信感を抱き、苦痛を増大させてしまう。今からでも対話や説明の場を設けるべきだ」と指摘しています。
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読売新聞 2024年10月6日 新聞・雑誌いじめ問題に詳しい千葉大の藤川大祐教授(教育方法学)は「自治体任せでは積極的な公表は望めない」とみており、再発防止と被害者保護を両立させるために〈1〉被害者が卒業してから数年後〈2〉対策に関する部分――といった最低限の公表基準を国が一律に定める必要性を訴えている。