大渓 俊幸, 大島 郁葉, 大竹 直子, 羽田野 明子, 吉村 真理子, 生稲 直美, 吉田 智子, 田中 麻由, 鈴木 のり子, 岩倉 かおり, 今井 千恵, 千勝 浩美, 鍋田 満代, 丸山 博美, 木村 沙織, 寺山 多栄子, 高田 護, 齋藤 朋子, 潤間 励子, 清水 栄司, 今関 文夫
CAMPUS HEALTH 58(1) 361-363 2021年3月
本学のメンタルヘルス相談室に2020年7月〜10月に来室した学生のうち、精神障害の診断で継続的なカウンセリングが必要となった20名(障害あり群)と、精神障害の診断基準を満たさず1回のカウンセリングで改善した12名(障害なし群)を対象とし、各種尺度を用いて群間比較を行った。尺度は、「FCV-19S」(新型コロナウイルス感染症に対する恐怖尺度)、「BDI-II」(抑うつ症状の有無と程度の評価尺度)、「YBOCS」(強迫観念と強迫行為の重症度の評価尺度)、「AQ」(自閉症傾向の評価尺度)、「SASS」(社会適応能力の評価尺度)、「SCOFF」(摂食障害スクリーニング)、「大学生活の変化により生じている支障の評価尺度」を用いた。障害あり群はなし群に比べて、AQ下位尺度の「コミュニケーション」とSASS下位尺度の「対人関係」が有意に不良であり、また「メディア授業により生じた支障」の程度が有意に高かった。