研究者業績

堀口 健太郎

ホリグチ ケンタロウ  (Kentaro Horiguchi)

基本情報

所属
千葉大学 医学部附属病院 脳神経外科 講師 (診療准教授)
学位
博士(2010年3月 千葉大学大学院医学薬学府 博士課程(先端生命科学専攻 脳神経外科学))
学士(2001年3月 千葉大学 医学部)

J-GLOBAL ID
201901007100399393
researchmap会員ID
B000380405

外部リンク

間脳下垂体腫瘍の臨床及び研究に従事しています.特に基礎研究においては豊富な臨床検体をもとにして,千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学講座と連携し,ゲノム解析、遺伝子発現解析、病理学的解析等を統合した下垂体腫瘍の発症メカニズムの解明に取り組んでいます.

神経内視鏡を用いた低侵襲手術,特に内視鏡下経鼻頭蓋底手術の新規手術方法の開発及びcadaverを用いた手術教育も積極的に取り組んでいます.


研究キーワード

 3

受賞

 2

論文

 65
  • Tatsuma Matsuda, Takashi Kono, Yuki Taki, Ikki Sakuma, Masanori Fujimoto, Naoko Hashimoto, Eiryo Kawakami, Noriaki Fukuhara, Hiroshi Nishioka, Naoko Inoshita, Shozo Yamada, Yasuhiro Nakamura, Kentaro Horiguchi, Takashi Miki, Yoshinori Higuchi, Tomoaki Tanaka
    iScience 27(11) 111068-111068 2024年11月15日  
    Craniopharyngiomas, including adamantinomatous (ACP) and squamous papillary (PCP) types, are challenging to treat because of their proximity to crucial pituitary structures. This study aimed to characterize the cellular composition, tumor tissue diversity, and cell-cell interactions in ACPs and PCPs using single-cell RNA sequencing. Single-cell clustering revealed diverse cell types, further classified into developing epithelial, calcification, and immune response for ACP and developing epithelial, cell cycle, and immune response for PCP, based on gene expression patterns. Subclustering revealed the enrichment of classical M1 and M2 macrophages in ACP and PCP, respectively, with high expression of pro-inflammatory markers in classical M1 macrophages. The classical M1 and M2 macrophage ratio significantly correlated with the occurrence of diabetes insipidus and panhypopituitarism. Cell-cell interactions, particularly involving CD44-SPP, were identified between tumor cells. Thus, we developed a comprehensive cell atlas that elucidated the molecular characteristics and immune cell inter-networking in ACP and PCP tumor microenvironments.
  • 上 紗央理, 渡邉 涼香, 五十嵐 活志, 類家 裕太郎, 石渡 一樹, 内藤 久美子, 藤本 真徳, 鈴木 佐和子, 堀口 健太郎, 小出 尚史, 岩立 康男, 横手 幸太郎
    千葉医学雑誌 99(4) 106-106 2023年8月  
  • 松田 達磨, 高 躍, 堀口 健太郎, 河野 貴史, 藤本 真徳, 橋本 直子, 永野 秀和, 井下 尚子, 山田 正三, 岩立 康男, 田中 知明
    日本内分泌学会雑誌 99(Suppl.HPT) 76-79 2023年8月  
    エナメル上皮型頭蓋咽頭腫の病態については、これまでCTNNB1変異に伴うWnt signal活性など少しずつ解明が進んでいるが、まだ全容解明には至っていない。その要因の一つとして、腫瘍内部は非常にheterogeneityに富んでおり、これまでのbulk検体を対象とした検討では腫瘍細胞本来の性質が隠されてしまうことが挙げられる。今回、この問題をブレイクスルーするシングルセル解析法を用いて本症の病態解明を試みた。その結果、本症の腫瘍細胞には2つのsubtype(Immune rich typeとProliferative epithelial type)があり、それぞれ異なる分子生物学的背景が存在することが明らかになった。
  • 上 紗央理, 渡邉 涼香, 五十嵐 活志, 類家 裕太郎, 石渡 一樹, 内藤 久美子, 藤本 真徳, 鈴木 佐和子, 堀口 健太郎, 小出 尚史, 岩立 康男, 横手 幸太郎
    千葉医学雑誌 99(4) 106-106 2023年8月  
  • 堀口 健太郎, 松田 達磨, 高 躍, 折口 槙一, 小林 正芳, 岩立 康男, 田中 知明
    日本内分泌学会雑誌 99(1) 358-358 2023年5月  

MISC

 294
  • 出口 ハンナ, 寺本 直弥, 石田 晶子, 田村 愛, 藤本 真徳, 駒井 絵里, 河野 貴史, 樋口 誠一郎, 佐久間 一基, 永野 秀和, 鈴木 佐和子, 小出 尚史, 堀口 健太郎, 岩立 康男, 高根 希世子, 松坂 恵介, 金田 篤志, 井下 尚子, 田中 知明, 横手 幸太郎
    日本内分泌学会雑誌 94(1) 416-416 2018年4月  
  • 出口ハンナ, 出口ハンナ, 寺本直弥, 寺本直弥, 石田晶子, 石田晶子, 田村愛, 田村愛, 藤本真徳, 藤本真徳, 駒井絵里, 駒井絵里, 河野貴史, 河野貴史, 樋口誠一郎, 樋口誠一郎, 佐久間一基, 佐久間一基, 永野秀和, 永野秀和, 鈴木佐和子, 鈴木佐和子, 小出尚史, 小出尚史, 堀口健太郎, 岩立康男, 高根希世子, 松坂恵介, 金田篤志, 井下尚子, 田中知明, 田中知明, 横手幸太郎, 横手幸太郎
    日本内分泌学会雑誌 94(1) 416-416 2018年4月1日  
  • 出口ハンナ, 出口ハンナ, 落合英俊, 落合英俊, 石田晶子, 石田晶子, 田村愛, 田村愛, 藤本真徳, 藤本真徳, 駒井絵里, 駒井絵里, 河野貴史, 河野貴史, 樋口誠一郎, 樋口誠一郎, 佐久間一基, 佐久間一基, 永井秀和, 永井秀和, 鈴木佐和子, 鈴木佐和子, 小出尚史, 小出尚史, 堀口健太郎, 岩立康男, 井下尚子, 田中知明, 田中知明, 横手幸太郎, 横手幸太郎
    日本内分泌学会雑誌 94(1) 384-384 2018年4月1日  
  • 出口ハンナ, 出口ハンナ, 落合英俊, 落合英俊, 石田晶子, 石田晶子, 吉井聡美, 吉井聡美, 田村愛, 田村愛, 藤本真徳, 藤本真徳, 駒井絵里, 駒井絵里, 河野貴史, 河野貴史, 樋口誠一郎, 樋口誠一郎, 佐久間一基, 佐久間一基, 永野秀和, 永野秀和, 鈴木佐和子, 鈴木佐和子, 小出尚史, 小出尚史, 堀口健太郎, 井下尚子, 田中知明, 田中知明, 横手幸太郎, 横手幸太郎
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 28th 120 2018年1月10日  
  • 石田晶子, 石田晶子, 木下大輔, 吉井聡美, 吉井聡美, 出口ハンナ, 出口ハンナ, 大和梓, 大和梓, 田村愛, 田村愛, 藤本真徳, 藤本真徳, 駒井絵里, 駒井絵里, 河野貴史, 河野貴史, 樋口誠一郎, 樋口誠一郎, 佐久間一基, 佐久間一基, 永野秀和, 永野秀和, 橋本直子, 橋本直子, 小出尚史, 小出尚史, 堀口健太郎, 井下尚子, 田中知明, 田中知明, 横手幸太郎, 横手幸太郎
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 28th 119 2018年1月10日  
  • 高躍, 堀口健太郎, 田島洋祐, 岩立康男
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 28th 121 2018年1月10日  
  • 尾崎航, 堀口健太郎, 高躍, 村井尚之, 岩立康男
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 28th 79 2018年1月10日  
  • 堀口健太郎, 高躍, 小出尚史, 永野秀和, 田中知明, 田中知明, 岩立康男
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 28th 136 2018年1月10日  
  • 大和 梓, 永野 秀和, 堀口 健太郎, 福原 紀章, 西岡 宏, 山田 正三, 井下 尚子, 横手 幸太郎, 田中 知明
    日本内分泌学会雑誌 93(4) 1447-1447 2017年12月  
  • 出口 ハンナ, 石田 晶子, 吉井 聡美, 田村 愛, 藤本 真徳, 駒井 絵里, 河野 貴史, 樋口 誠一郎, 佐久間 一基, 永野 秀和, 鈴木 佐和子, 小出 尚史, 堀口 健太郎, 井下 尚子, 田中 知明, 横手 幸太郎
    日本内分泌学会雑誌 93(4) 1448-1448 2017年12月  
  • 寺本直弥, 出口ハンナ, 吉井聡美, 石田晶子, 大和梓, 田村愛, 河野貴史, 永野秀和, 小出尚史, 寺本直弥, 出口ハンナ, 吉井聡美, 石田晶子, 大和梓, 田村愛, 河野貴史, 永野秀和, 小出尚史, 堀口健太郎, 岩立康男, 田中知明, 横手幸太郎, 田中知明, 横手幸太郎
    日本内分泌学会関東甲信越支部学術集会プログラム抄録集 18th(3) 105-780 2017年12月  
  • 木下大輔, 石田晶子, 出口ハンナ, 河野貴史, 永野秀和, 小出尚史, 石田晶子, 出口ハンナ, 河野貴史, 永野秀和, 小出尚史, 堀口健太郎, 田中知明, 田中知明, 横手幸太郎, 横手幸太郎
    日本内分泌学会関東甲信越支部学術集会プログラム抄録集 18th(3) 72-747 2017年12月  
  • 出口ハンナ, 出口ハンナ, 石田晶子, 石田晶子, 吉井聡美, 吉井聡美, 田村愛, 田村愛, 藤本真徳, 藤本真徳, 駒井絵里, 駒井絵里, 河野貴史, 河野貴史, 樋口誠一郎, 樋口誠一郎, 佐久間一基, 佐久間一基, 永野秀和, 永野秀和, 鈴木佐和子, 鈴木佐和子, 小出尚史, 小出尚史, 堀口健太郎, 井下尚子, 田中知明, 田中知明, 横手幸太郎, 横手幸太郎
    日本臨床内分泌病理学会学術総会プログラム・抄録集 21st(4) 48-1448 2017年12月  
  • 大和梓, 永野秀和, 堀口健太郎, 福原紀章, 西岡宏, 山田正三, 井下尚子, 横手幸太郎, 田中知明
    日本臨床内分泌病理学会学術総会プログラム・抄録集 21st(4) 47-1447 2017年12月  
  • 我妻久美子, 我妻久美子, 鈴木佐和子, 鈴木佐和子, 永野秀和, 永野秀和, 藤本真徳, 藤本真徳, 田村愛, 田村愛, 駒井絵里, 駒井絵里, 志賀明菜, 志賀明菜, 河野貴史, 河野貴史, 佐久間一基, 佐久間一基, 西村元伸, 小出尚史, 小出尚史, 滝口純, 滝口純, 堺田惠美子, 堺田惠美子, 堀口健太郎, 岩立康男, 横手幸太朗, 横手幸太朗, 田中知明, 田中知明
    日本内分泌学会雑誌 93(Suppl. HPT) 94‐97-97 2017年10月20日  
    67歳女。発熱、全身倦怠感、食思不振、嘔気・嘔吐を主訴とした。精査にて貧血、低ナトリウム血症、中枢性甲状腺機能低下症、MRIで下垂体腫大を認めた。膠原病や感染症は否定的であり、LDH高値、sIL2R高値より悪性リンパ腫が疑われた。胸部画像で認めた急速に進行する肺病変に対し、経気管支肺生検、超音波気管支鏡ガイド下針生検、気管支肺胞洗浄を行ったが、有意な所見は認めなかった。下垂体生検およびランダム皮膚生検を行ったところ、病理組織所見より中枢神経浸潤を伴う血管内大細胞型B細胞性リンパ腫との診断が得られた。R-CHOP療法に加え、hyper CVAD-MA療法を行い、内分泌学的検査にて判明した視床下部性副腎不全、汎下垂体機能低下症に対してヒドロコルチゾン、レボチロキシンの補充を開始した。治療開始後は速やかに解熱し、LDH・sIL2Rは低下した。肺病変も改善し、下垂体腫瘍大は完全消失した。異常を示していたホルモン基礎値も正常化し、治療後6ヵ月には下垂体の反応性の改善を認めた。
  • 堀口健太郎, 石渡規生, 永野秀和, 小出尚史, 村井尚之, 田中知明, 田中知明, 横手幸太郎, 岩立康男
    日本内分泌学会雑誌 93(Suppl. HPT) 23‐25-25 2017年10月20日  
    内視鏡下経鼻手術を行った非機能性下垂体腺腫57例を対象に病理検査を行い、前葉ホルモンの免疫染色によりPRL染色陽性(A群)、ACTH染色陽性(B群)、LH/FSH染色陽性(C群)、2系統以上のホルモン染色が陽性(D群)、染色なし(E群)の5群に分けた。また、ki-67染色においてki-67≦1(grade 1)、1<ki-67<3(grade 2)、ki-67≧3(grade 3)の3つに分け、治療成績や治療方針を検討した。その結果、全摘出は38例(66.7%)で、全摘出に影響を与える因子の検討では再手術例、巨大下垂体腺腫、海綿静脈洞浸潤、腫瘍の硬さが抽出された。全摘出の割合が非全摘出より低かったのは、A群とB群であった。B群では、全摘出に影響を与える因子の中で巨大下垂体腺腫と海綿静脈洞浸潤が他の群に比べ有意に多かった。術後は非全摘出の19例中13例(68.4%)では経過観察を行い、残り6例(31.6%)には定位放射線治療を行った。定位放射線治療を行った6例はgrade 2が2例、grade 3が3例であり、B群3例、A群2例、D群1例であった。非全摘出例のうち放射線治療を行った例は、放射線非治療例に比べ有意に若年齢であった。
  • 出口ハンナ, 吉井聡美, 吉井聡美, 石田晶子, 石田晶子, 大和梓, 大和梓, 田村愛, 田村愛, 河野貴史, 河野貴史, 樋口誠一郎, 樋口誠一郎, 佐久間一基, 佐久間一基, 永野秀和, 永野秀和, 小出尚史, 小出尚史, 堀口健太郎, 岩立康男, 井下尚子, 田中知明, 田中知明, 横手幸太郎, 横手幸太郎
    日本内分泌学会雑誌 93(2) 604-604 2017年10月20日  
  • 村井尚之, 堀口健太郎, 池上史郎, 小林正芳
    日本神経内視鏡学会プログラム・抄録集 24th 55 2017年10月18日  
  • 奥山翼, 堀口健太郎, 松田達磨, 樋口佳則, 小林英一, 岩立康男
    日本神経内視鏡学会プログラム・抄録集 24th 86 2017年10月18日  
  • 池上史郎, 堀口健太郎, 樋口佳則
    日本神経内視鏡学会プログラム・抄録集 24th 90 2017年10月18日  
  • 堀口健太郎, 池上史郎, 村井尚之, 高躍, 樋口佳則, 岩立康男
    日本神経内視鏡学会プログラム・抄録集 24th 141 2017年10月18日  
  • 奥山翼, 樋口佳則, 堀口健太郎, 小林英一, 松田達磨, 高躍, 伊東大祐, 尾崎航, 須田泉, 砂岡宏和, 河内大輔, 足立明彦, 岩立康男
    日本脳神経外科学会第76回学術総会 2017年10月  
  • 天野 耕作, 堀口 健太郎
    日本医事新報 (4879) 56-57 2017年10月  
  • 足立明彦, 堀口健太郎, 樋口佳則, 松谷智郎, 原彩佳, 久保田真彰, 菊地浩, 岩立康男, 神戸美千代, 長谷川安都佐, 小藤昌志, 伊原史英, 大熊雄介, 堅田浩司, 花澤豊行, 岡本美孝
    千葉医学雑誌 93(4) 151‐156-156 2017年8月1日  
    【目的・背景】重粒子線治療は本邦が実運用に成功した技術である。我々は重粒子線治療後に誘発された二次性腫瘍の初の臨床2症例を経験し一昨年および昨年,国際学会にて発表した。本研究では,その臨床検体を用いた解析から染色体構造の変化を捉え得たので報告する。【症例報告】症例1:外耳道癌に対する重粒子線照射の4年後,片麻痺・失語・てんかん発作で発症した側頭葉病変で,摘出した腫瘤の病理は原疾患(扁平上皮がん)と全く異なる,海綿状血管腫であった。周囲脳には硝子化など放射線誘発性変化を伴っており,これら複数所見より重粒子線により発生した腫瘍であることが示された。症例2:上顎洞未分化癌への重粒子線照射の13年後,歯痛・頬腫脹・てんかん発作で発症した,眼窩から中頭蓋窩(側頭葉先端)まで拡がる腫瘍で,生検により重粒子線による二次性の骨肉腫と病理診断された。腫瘍は広範に浸潤しており,耳鼻咽喉科および脳外科による合同手術を行った。【結果】G-band染色ならびに腫瘍CGH+SNPアレイによる分析を行ったところ,欠失・逆位・転座を含む複数の染色体構造異常を見出だすことができた。【考察・今後の計画】以上より,X線・ガンマ線照射後に報告のある誘発腫瘍が,重粒子線治療後にも起こりうることを証明した。また,重粒子線誘発腫瘍においてgeneticな変化が起きている可能性を示した。但し同一腫瘍検体内に複数の個別の変異が含まれていることからは,構造変化を伴わず現時点で検出できていない共通する遺伝子異常が存在している可能性も示唆され,今後は塩基配列決定などにて,詳細な変異部位,更には腫瘍関連遺伝子の同定を目指す。(著者抄録)
  • 足立 明彦, 堀口 健太郎, 樋口 佳則, 松谷 智郎, 原 彩佳, 久保田 真彰, 菊地 浩, 岩立 康男, 神戸 美千代, 長谷川 安都佐, 小藤 昌志, 伊原 史英, 大熊 雄介, 堅田 浩司, 花澤 豊行, 岡本 美孝
    千葉医学雑誌 = Chiba medical journal 93(4) 151-156 2017年8月  
    [要旨] 【目的・背景】重粒子線治療は本邦が実運用に成功した技術である。我々は重粒子線治療後に誘発された二次性腫瘍の初の臨床2症例を経験し一昨年および昨年,国際学会にて発表した。本研究では,その臨床検体を用いた解析から染色体構造の変化を捉え得たので報告する。 【症例報告】症例1: 外耳道癌に対する重粒子線照射の4年後,片麻痺・失語・てんかん発作で発症した側頭葉病変で,摘出した腫瘤の病理は原疾患(扁平上皮がん)と全く異なる,海綿状血管腫であった。周囲脳には硝子化など放射線誘発性変化を伴っており,これら複数所見より重粒子線により発生した腫瘍であることが示された。症例2:上顎洞未分化癌への重粒子線照射の13年後,歯痛・頬腫脹・てんかん発作で発症した,眼窩から中頭蓋窩(側頭葉先端)まで拡がる腫瘍で,生検により重粒子線による二次性の骨肉腫と病理診断された。腫瘍は広範に浸潤しており,耳鼻咽喉科および脳外科による合同手術を行った。 【結果】G-band染色ならびに腫瘍CGH+SNPアレイによる分析を行ったところ,欠失・逆位・転座を含む複数の染色体構造異常を見出だすことができた。【考察・今後の計画】以上より,X線・ガンマ線照射後に報告のある誘発腫瘍が,重粒子線治療後にも起こりうることを証明した。また,重粒子線誘発腫瘍においてgeneticな変化が起きている可能性を示した。但し同一腫瘍検体内に複数の個別の変異が含まれていることからは,構造変化を伴わず現時点で検出できていない共通する遺伝子異常が存在している可能性も示唆され,今後は塩基配列決定などにて,詳細な変異部位,更には腫瘍関連遺伝子の同定を目指す。
  • 大和梓, 河野貴史, 宮林佑衣, 永野秀和, 石渡規生, 堀口健太郎, 岩立康男, 井下尚子, 山田正三, 横手幸太郎, 田中知明
    日本内分泌学会雑誌 93(Suppl. Update) 3‐5-5 2017年6月20日  
    先端巨大症163例を対象に臨床パラメータと遺伝子発現解析プロファイルに基づいて分類し、臨床的特徴・病理組織学的特徴について検討した。その結果、先天巨大症は疾患に特異的な臨床パラメータと遺伝子発現プロファイルによる分類が可能であり、遺伝子変異や薬物・手術療法への反応性を予測できる可能性が示唆された。遺伝子発現解析からは、オクトレオチド負荷試験の反応性が良好な腫瘍体積の小さいGroup1ではSSTR2、BAXの発現が高く、このことを反映してSSA投与による腫瘍縮小効果が有意に良好であることが確認された。次に病理学的な特徴として腫瘍体積が大きいGroup3ではsparsely-granulated adenomaの割合が多い傾向にあり、GNAS変異例の割合が少なかった。今回の検討では、先端巨大症と遺伝的背景との関連は複数の因子が複雑に関与していることが考えられ、今後より大規模なコホート研究とゲノムワイド解析によって先端巨大症のphenotypeを形作る分子病態メカニズムを統合的に解析する必要があると考えられた。
  • 奥山翼, 堀口健太郎, 小林英一, 樋口佳則, 足立明彦, 山内利宏, 河内大輔, 砂岡宏和, 菊地浩, 松田逹磨, 高躍, 伊東大祐, 折本亮介, 岩立康男
    第29回房総血管内治療カンファレンス 2017年4月22日  
  • 樋口 佳則, 廣野 誠一郎, 堀口 健太郎, 山上 岩男, 岩立 康男
    脳神経外科ジャーナル 26(4) 263-272 2017年4月  
    片側顔面痙攣に対する治療は、薬物療法、ボツリヌス毒素、手術が挙げられる。高い寛解率が期待できる微小血管減圧術は、本疾患の治療で重要な位置を占めるとともに、術前画像診断、術中モニタリングなどにより、確実でかつ安全な手術を目指すための努力が必要となる。片側顔面痙攣での誘発筋電図の異常反応はabnormal muscle responseといわれ、術中の十分な減圧の確認、転帰の予測に有用性が報告されており、また、片側顔面痙攣発生機序を考えるうえでも興味深い現象である。発症機序として血管圧迫によるephaptic transmission、顔面神経核のhyperexcitability、さらにはより中枢側の関与も報告され、いまだ議論のある領域である。本論文では、片側顔面痙攣における神経生理学的機序、術中モニタリングなどに関するreviewを行い概説する。(著者抄録)
  • 大和梓, 河野貴史, 永野秀和, 石渡規生, 堀口健太郎, 井下尚子, 山田正三, 田中知明, 横手幸太郎
    日本内分泌学会雑誌 93(1) 267-267 2017年4月1日  
  • 永野秀和, 大和梓, 田村愛, 藤本真徳, 駒井絵里, 河野貴史, 志賀明菜, 中山哲俊, 佐久間一基, 鈴木佐和子, 小出尚史, 石渡規生, 堀口健太郎, 横手幸太郎, 田中知明
    日本内分泌学会雑誌 93(1) 278-278 2017年4月1日  
  • 大和梓, 河野貴史, 永野秀和, 堀口健太郎, 井下尚子, 山田正三, 田中知明, 横手幸太郎
    日本内科学会雑誌 106(Suppl.) 171-171 2017年2月20日  
  • 高躍, 堀口健太郎, 石渡規生, 村井尚之, 岩立康男
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 27th 157 2017年2月10日  
  • 堀口健太郎, 花澤豊行, 岡本美孝, 佐伯直勝, 岩立康男
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 27th 75 2017年2月10日  
  • 大和梓, 河野貴史, 永野秀和, 石渡規生, 堀口健太郎, 井下尚子, 山田正三, 横手幸太郎, 田中知明
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 27th 151 2017年2月10日  
  • 石渡規生, 堀口健太郎, 村井尚之, 岩立康男
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 27th 153 2017年2月10日  
  • 松田達磨, 堀口健太郎, 石渡規生, 村井尚之, 岩立康男
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 27th 154 2017年2月10日  
  • 村井尚之, 堀口健太郎, 石渡規生
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 27th 117 2017年2月10日  
  • 堀口健太郎, 石渡規生, 永野秀和, 小出尚史, 村井尚之, 田中知明, 田中知明, 岩立康男
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 27th 134 2017年2月10日  
  • 永野秀和, 大和梓, 石渡規生, 堀口健太郎, 横手幸太郎, 田中知明
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 27th 150 2017年2月10日  
  • 田村愛, 田村愛, 小出尚史, 小出尚史, 河野貴史, 河野貴史, 藤本真徳, 藤本真徳, 大和梓, 大和梓, 駒井絵里, 駒井絵里, 志賀明菜, 志賀明菜, 中山哲俊, 佐久間一基, 佐久間一基, 永野秀和, 永野秀和, 鈴木佐和子, 鈴木佐和子, 石渡規生, 堀口健太郎, 井下尚子, 横手幸太郎, 横手幸太郎, 田中知明, 田中知明
    日本間脳下垂体腫瘍学会プログラム・抄録集 27th 87 2017年2月10日  
  • 堀口 健太郎, 石渡 則生, 小出 尚史, 田中 知明, 横手 幸太郎, 中谷 行雄
    日本内分泌学会雑誌 92(3) 950-950 2017年1月  
  • 樋口佳則, 廣野誠一郎, 堀口健太郎, 山上岩男, 岩立康男
    脳神経外科ジャーナル 26(4) 263-272 2017年  
  • 堀口健太郎, 樋口佳則, 村井尚之, 佐伯直勝, 岩立康男
    日本脳腫瘍の外科学会プログラム・抄録集 22nd 131 2017年  
  • 樋口 佳則, 廣野 誠一郎, 堀口 健太郎, 山上 岩男, 岩立 康男
    脳神経外科ジャーナル 26(4) 263-272 2017年  
    <p> 片側顔面痙攣に対する治療は, 薬物療法, ボツリヌス毒素, 手術が挙げられる. 高い寛解率が期待できる微小血管減圧術は, 本疾患の治療で重要な位置を占めるとともに, 術前画像診断, 術中モニタリングなどにより, 確実でかつ安全な手術を目指すための努力が必要となる.</p><p> 片側顔面痙攣での誘発筋電図の異常反応はabnormal muscle responseといわれ, 術中の十分な減圧の確認, 転帰の予測に有用性が報告されており, また, 片側顔面痙攣発生機序を考えるうえでも興味深い現象である. 発症機序として血管圧迫によるephaptic transmission, 顔面神経核のhyperexcitability, さらにはより中枢側の関与も報告され, いまだ議論のある領域である. 本論文では, 片側顔面痙攣における神経生理学的機序, 術中モニタリングなどに関するreviewを行い概説する.</p>
  • 緒方仁志, 緒方仁志, 永野秀和, 金子ひより, 馬場雄介, 石川崇広, 藤本真徳, 田村愛, 駒井絵里, 志賀明菜, 河野貴史, 鈴木佐和子, 小出尚史, 石渡規生, 堀口健太郎, 田中知明, 横手幸太郎
    日本内分泌学会関東甲信越支部学術集会プログラム抄録集 17th(S.Branc) 70-101 2016年12月  
  • 竹内幹人, 河野貴史, 大和梓, 永野秀和, 石渡規生, 堀口健太郎, 西岡宏, 山田正三, 田中知明, 横手幸太郎
    日本内分泌学会関東甲信越支部学術集会プログラム抄録集 17th(S.Branc) 77-108 2016年12月  
  • 寺本直弥, 藤本真徳, 佐久間一基, 武田健治, 田村愛, 河野貴史, 永野秀和, 鈴木佐和子, 堀口健太郎, 小出尚史, 田中知明, 横手幸太郎
    日本内分泌学会関東甲信越支部学術集会プログラム抄録集 17th(S.Branc) 74-105 2016年12月  
  • 原 彩佳, 樋口 佳則, 堀口 健太郎, 杉本 晃, 岡本 美孝, 佐伯 直勝
    脳神経外科ジャーナル 25(11) 938-943 2016年11月  
  • 石渡規生, 堀口健太郎, 村井尚之, 岩立康男
    日本神経内視鏡学会プログラム・抄録集 23rd 84 2016年10月27日  

講演・口頭発表等

 11

担当経験のある科目(授業)

 1

共同研究・競争的資金等の研究課題

 3