西村 祥介, 今村 大輔, 堀内 靖雄, 川本 一彦, 篠崎 隆宏, 黒岩 眞吾
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 111(430) 161-166 2012年2月2日
本論文ではKinectによる手話認識手法を提案する.Kinectにより得られたRGB画像と距離情報を統合し,パーティクルフィルタにより,3次元空間上での手の位置座標を推定して,HMMにより連続手話認識を行った.その結果,従来手法であるRGB画像のみを用いたものと比較して認識精度を76.2%から86.0%に向上させることができた.また,磁気センサを用いた場合に比べ,認識精度の低下を1%以下に抑えることができた.実用的な応用を考慮した場合,磁気センサは高価で,装着するのも面倒であるが,提案手法は一般のユーザでも容易に入手可能なKinectのみを使用するため,実用的であるということが言える.