川本 一彦, 井宮 淳
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 100(443) 63-70 2000年11月10日
我々は, 既に, ランダム標本化と投票を利用して, 対応関係が分からない多数の画像から, 3次元形状を復元する手法を提案している.その手法は, 最初にすべての画像上のデータを集めてから3次元復元の処理を行う, オフライン手法である.本論文では, そのオフライン手法を改良して, 新しい画像を計測するたびに3次元復元の処理を行う, オンライン手法を提案する.画像上のデータとして, 特徴点もしくはエッジ点列に当てはめた直線を扱う.カメラ校正が行われているとき, 空間中の点と直線は, それぞれ2時刻と3時刻の画像上の投影像から一意に計算することができる.これらの性質を利用して, 過去の画像列から, 新しい画像上の対応関係と3次元位置を推定する.