李 章煥, 官 寧, 伊藤 公一, 高橋 応明, 齊藤 一幸, ドゥローン ダビッド, 古屋 洋高
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 2009年2月5日 一般社団法人電子情報通信学会
近年,携帯電話機に代表される移動通信システムが急速に発展しており,世界で様々な通信システムが提唱されている.また,各通信システムの周波数帯はそれぞれ異なっており,例えば,AMPS(824-894MHz),GSM(880-960MHz),DCS(1710-1880MHz),PCS(1850-1990MHz),UMTS(1920-2170MHz)などがあげられる.各国・各地域で使用できる端末の開発が進んでおり,そこに搭載する内蔵アンテナとして,これらの周波数帯をカバー可能なマルチバンドアンテナが望まれている.本稿では,2つのメアンダ状放射素子から構成されるフィルムアンテナを提案する.本アンテナにおいて,2つ素子の長さ,相対的な位置およびメアンダ構造の位置を調節することにより,各々の素子の動作周波数が互いにわずかにずれるようになり,広帯域化が図られた.その結果,アンテナの寸法が5mm×15mm×40mmと小型ながら,前述の5つのバンドをカバーし,824-960MHzと1710-2170MHzの周波数帯域で動作する.また,実際にアンテナを作製し,特性を測定した結果,FDTD法を用いて得られた計算結果とよく一致し,AMPS/GSM/DCS/PCS/UMTSの5つのバンドをカバーし,各バンドの水平面内において無指向な放射特性が得られた.