研究者業績

松本 毅

Takeshi Matsumoto

基本情報

所属
千葉大学 医学部附属病院 東洋医学センター 柏の葉鍼灸院 助教 (鍼灸院院長)
学位
医学博士(2017年3月 千葉大学)

J-GLOBAL ID
202201006205922384
researchmap会員ID
R000032754

論文

 19
  • 形井 秀一, 木村 友昭, 松本 毅, 新原 寿志
    日本東洋医学雑誌 74(別冊) 170-170 2023年4月  
  • 張 平平, 黒田久美子, 正木治恵, 松本 毅
    文化看護学会誌 15(1) 2-11 2023年  査読有り
  • 形井 秀一, 木村 友昭, 松本 毅, 新原 寿志
    日本東洋医学雑誌 73(別冊) 96-96 2022年5月  
  • 安藤 匡哉, 緒方 彩乃, 黒沼 尊紀, 松本 毅, 渡辺 均
    全日本鍼灸学会雑誌 72(1) 68-78 2022年  査読有り
  • 安藤 匡哉, 松本 毅, 渡辺 均
    全日本鍼灸学会雑誌 70(2) 112-119 2020年5月  査読有り
    【目的】日本の灸治療に用いられるモグサの国内生産量の低下に伴い、モグサ製造用ヨモギの安定供給に向けて、ヨモギの栽培効率やモグサの生産性を向上させる必要があると考えられる。そこで、国内生産に有用なヨモギ系統を明らかにするため、全国各地より収集した国内自生系統の形態評価、および生葉から製造したモグサの品質を比較することにより、効率的栽培への適性に関わる形態と葉乾燥重、およびモグサ収得率を指標として各系統を評価した。【対象と方法】国内127地点より採取したヨモギArtemisia princepsおよびオオヨモギArtemisia montanaの栽培個体を対象に、1.モグサ製造評価としてモグサ収得率、2.モグサ品質評価としてクロロフィル含有量および燃焼時の最高温度、3.ヨモギ形態評価として草姿に関わる形質、葉乾燥重、葉の背軸面の明度を調査した。各系統の形態および性質について比較するため、統計処理として主成分分析に供した。【結果】品質評価の結果、多様なクロロフィル含有量および燃焼時の最高温度が示され、国内系統においても幅広いモグサ品質を示すことが確認された。形態評価における主成分分析の結果、22系統が葉面積が大きく収穫が容易で効率的栽培に適した系統であることに加え、毛茸の量が多くモグサ収得率に優れ、全系統の葉乾燥重の基準値を上回る系統として抽出された。これらの系統には、従来の採取地域以外に、これまで利用されていなかった地域の系統が含まれることが確認された。今後、これらの系統を利用することで、各地域におけるモグサ用ヨモギの国内生産量の向上に繋がると考えられた。【結論】ヨモギの国内自生系統における形態、葉乾燥重、およびモグサ製造後の品質評価により、効率的栽培に適しており、葉乾燥重およびモグサ収得率に優れた灸利用に適する国内自主系統が抽出された。そのうち、従来用いられてきた採取地域における系統以外に、新たな灸利用への可能性が期待できる系統が確認された。(著者抄録)
  • Takeshi Matsumoto, Shuichi Katai, Masaya Ando, Hitoshi Watanabe
    EUROPEAN JOURNAL OF INTEGRATIVE MEDICINE 32 2019年12月  査読有り
    Introduction: Moxibustion, along with acupuncture, is an important therapeutic approach in traditional East Asian medicine. As such, the burning of moxa floss on the skin to thermally stimulate body surfaces.Presently, moxa floss is manufactured from mugwort leaves mainly in Japan, China, and South Korea. The genus Artemisia, to which the mugwort belongs, reportedly includes more than 250 wild species in the world and more than 30 in Japan.This study was conducted to characterize Japanese moxa floss by identifying various varieties of moxa floss mugwort (MFM) material collected from leading places of moxa floss production in the world by DNA-based phylogenetic analysis.Methods: DNA was extracted from Japanese mugwort (9 families), South Korean dry mugwort (1 family), and Chinese dry moxa floss (4 types), and the nuclear DNA ITS and chloroplast DNArpl32-trnL, trnQ-5'rps16, and trnH-psbA regions were sequenced.Results: All Japanese mugwort samples were found to have the same DNA sequence in the ITS region; there were no location-specific sequences. Chinese and South Korean mugwort samples were found to have species-specific mutations, and their mutated sequence was found to be identical to the sequence ofA. argyi, a species remote from Japanese Artemisia.Discussion/conclusions: By identifying the various MFM varieties in Japan as the same species, this study showed that Japanese moxa floss can be characterized not only by manufacturing process, but also by raw material. The identification is also believed to provide basic information to understand the historical changes of places of MFM production.
  • 形井 秀一, 松本 毅
    全日本鍼灸学会雑誌 67(4) 327-339 2017年11月  査読有り
    【緒言】これまで、灸分野では、灸の臨床的効果、有効性のメカニズムなど、基礎研究や臨床研究が行われ、また、日本における、ヨモギの質や収穫量、モグサの製造や品質、燃焼成分の有害性などの報告がある。しかし、モグサの製造に関する日本と他の国の違いを比較した研究は見られない。そこで、灸の文化が根付き、モグサの製造が行われ、モグサの消費量が多い国である日本、韓国および中国(以下、日中韓)において、モグサ製造に関する現地での調査を行い、モグサ製造の現状を各国間で比較・検討したので報告する。【方法】日中韓のモグサ製造メーカー合計11社を訪問し、モグサの製造工程の調査とメーカー経営者への聞き取り調査をした。調査は、韓国では2011年と2012年、中国は2011年と2013年、2014年、日本は2012年に実施した。【結果】韓国は、農家へヨモギの栽培を委託し、日本と中国は、主に、自生のヨモギを採取していた。艾の製造工程は、中国と韓国は、乾燥ヨモギを金属の刃のついた機械で粉砕し、金属の長通しを使用して篩いにかけていたが、日本は、乾燥したヨモギを加熱乾燥させ、石臼を使い粉砕した後、木製の長通しと唐箕を使って篩にかけていた。日中韓において、モグサ製造工程で異なる点は、(1)乾燥ヨモギの保管方法、(2)モグサの加熱乾燥の有無、(3)石臼の使用の有無、であり、また、(4)製造されたモグサの質、(5)モグサの等級、などであった。【考察】直接灸(点灸)用のモグサ製造は日本独自のものであることが明確になった。今後、製造方法の違いが、モグサの精製度の違いにどの様に影響をするかを検討し、それを日本の特徴的なモグサ製造方法の継承と灸臨床に役立てることが課題であろう。【結論】日本と中国や韓国のモグサ製造方法の違いが明らかとなった。日本独自の伝統技術を活かしたモグサ製造方法が、精製度の高いモグサの製造を可能にしていることが確認できた。(著者抄録)
  • 大久保 淳子, 形井 秀一, 戸田 静男, 松本 毅, 遠藤 久美子, 田代 淳子, 會澤 重勝
    全日本鍼灸学会雑誌 67(2) 110-123 2017年5月  査読有り
    【目的】国際標準化機構(ISO)の東洋医学についての国際標準化を検討する技術委員会(TC249)では鍼灸領域の物事の標準化策定が進められている。このような標準化の動きに対応するためには、公式に提示することのできる基準作りが必要となる。そこで、標準化が困難であることが予想されるモグサをとりあげ、その品質を客観的かつ簡便に評価する方法を検討する。モグサの品質評価には複数の評価項目が想定されるが、本研究では、モグサの色に焦点をあて、その評価指標の作成を試みる。【方法】中国のモグサと日本で主にモグサを製造・販売しているA社、B社、C社のモグサ、合計34試料を測定対象とした。各試料をプラスチック製容器に詰め、分光測色計を用いて明度指数(L*)、クロマティクネス指数(a*およびb*)を計測した。計測したa*、b*からは彩度C*、色相角hを算出し、L*、a*、b*、C*、hを各メーカーの提示する等級と比較した。【結果】L*、a*、b*、C*は、概ね等級が高いほど大きな値をとり等級が低くなるにつれて小さな値をとったが、hは等級との間に一定の関係が認められなかった。【結論】モグサの品質評価においては、色の3属性(明度、彩度、色相)のうち明度、彩度の重要性が高く、この2属性を集約した色調T*=√(L*)2+(C*)2を定義した。T*は概ね上級品ほど大きな数値を下級品ほど小さな数値を示した。また、筆者らがこれまでに報告した一定加圧時のモグサの体積と比較すると、T*と一定加圧時のモグサの体積の間には強い正の相関があり、上級のモグサほど色が鮮やかで明るく弾性に富むことが示された。(著者抄録)
  • 松本 毅, 形井 秀一
    日本東洋医学雑誌 67(4) 399-407 2016年10月  査読有り
    日本では、灸治療で使用する透熱灸などの直接灸用のモグサは精製度が高く、独自の製法で製造されてきた。中国などでは、棒灸など間接灸が主流のため、簡易な製法で、低精製モグサが製造されてきた。近年、中国でも、高精製モグサが製造され、日本産モグサとの違いが分かりにくくなってきた。そこで、日本の臨床家に、製造国が分からないようにし、中国産と日本産の高精製モグサを提示し、違いをどの様に感じるかを評価用紙に記述してもらい比較検討した。有効回答数は、265名中164名(61.9%)。2種類のモグサの違いについて、54.9%の人が総合的に見て「少し違う」と回答したが、「使い勝手がよい」、「使いたい」が多かったのは日本産だった。施灸した119名中「心地よかった」を選択したのは、日本産が85名(71.4%)であった。日本の臨床家は、日本式の製造技術で精製したモグサが日本の治療法に適していると感じていた。(著者抄録)
  • Takeshi Matsumoto, Shuichi Katai, Takao Namiki
    EUROPEAN JOURNAL OF INTEGRATIVE MEDICINE 8(4) 414-422 2016年8月  査読有り
    Introduction: Moxibustion is an ancient method of traditional medicine (along with acupuncture) using moxa, or processed mugwort leaves. Both the smoke and heat generated by burning moxa are considered to have therapeutic effects. However, recently there have been reports of harmful substances released in smoke from everyday objects such as scented candles or incense. Therefore it appeared to be important to evaluate the safety of products resulting from the combustion of moxa.Methods: We used three types of commonly used moxa. Experiments were conducted by lighting moxa which had been classified according to their level of refinement. Gases released were collected after igniting moxa. A gas chromatograph mass spectrometer (GC/MS) was used for both qualitative and quantitative analysis. Standard conditions for Japanese therapeutic environments were employed. Results: 1,3-butadiene was present from the smoke at the highest level of concentrations of substances governed by assorted indoor air quality and environmental standards (1,3-butadiene, benzene, toluene, ethylbenzene, and xylene) and fell below maximum values. Also, simulation in an indoor environment with 1,3-butadiene was safely within indoor environmental standards.Conclusion: Our simulation results have shown that quantities of harmful substances released upon combustion of moxa during normal clinical therapy of Japan are below maximum levels. Hence are safe for both patient and practitioner. However we detected few amounts of harmful substances released from moxa. These harmful substances are invariably generated upon combustion, although varieties and quantities vary according to substance. So measures to maintain an appropriately safe work environment must be practiced,even though safety was confirmed. (C) 2016 The Authors. Published by Elsevier GmbH.
  • 大久保 淳子, 形井 秀一, 戸田 静男, 松本 毅, 遠藤 久美子, 田代 淳子, 渡邉 美保, 會澤 重勝
    全日本鍼灸学会雑誌 66(3) 157-165 2016年8月  査読有り
    【目的】国際標準化機構(ISO)の東洋医学についての国際標準化を検討する技術委員会(TC249)には、鍼灸領域の分科会が存在し、標準化策定が進められている。このような標準化の動きに対応するためには、公式に提示することのできる明確な評価基準を持つことが重要であるが、鍼灸領域の標準化は立ち遅れているのが現状である。そこで、本研究では標準化が困難であると予想されるモグサをとりあげ、その品質を客観的かつ簡便に評価する方法を検討する。【方法】中国製のモグサと日本で主にモグサを製造・販売しているA社、B社、C社のモグサ、合計34試料を測定対象とした。各試料を1.000gずつ円筒形の容器に詰め、その上にアルミ板をおき、その中心部を50gで加圧し、加圧開始後3分時の容器の底面からアルミ板までの高さを測定した。その後、計測した高さよりモグサの体積を算出し、メーカーの提示する等級と比較した。【結果】中国製、日本製モグサ共に、一定加圧時のモグサの体積は、概ね等級が高い程大きく、等級が低くなるにつれて小さくなった。ただし、日本製モグサの一部には等級の順位と体積の順位に逆転がみられ、これは全試料の17.6%に相当した。【結論】一定加圧時のモグサの体積は、モグサの品質を客観的かつ簡便に測定するための指標として利用可能と考えられる。しかし、モグサの品質は複数の要素で評価されており、1つの指標のみでの評価は困難であることが示唆された。(著者抄録)
  • 松本 毅, 形井 秀一
    日本東洋医学雑誌 66(2) 140-146 2015年4月  査読有り
    日本では、他の国にはない、精製度の高いモグサが作られている。しかし、近年、中国産ヨモギが輸入され、それを原料とした製品も販売されているが、それらの現状は、詳しく報告されていない。そこで、日本国内のモグサ製造、加工、国内卸業を行っている14社に対して、2011年11月16日に郵送で、製造の現状と問題点など15領域29項目について、アンケート調査を実施した。その結果、有効回答は、14社中12社(85.7%)で、仕入れについては、ヨモギの葉が、国内産88t、外国産45t、モグサが、国内産13t、外国産50tだった。製造時期は、11月下旬から3月下旬頃までであった。製造用機器は、石臼、長通し、唐箕などで、多くは職人により手作りで製作されていた。今回の調査では、ヨモギやモグサの納入や輸出に関する事柄、製造や製造機器に関する現状、また、製造業者の抱えている問題点や今後の展望などについて検討することができた。(著者抄録)
  • 松本 毅, 本間 雄二, 山崎 優子
    日本東洋医学雑誌 63(3) 181-184 2012年  査読有り
  • 松本 毅, 木村 友昭, 形井 秀一, 波多野 義郎
    日本温泉気候物理医学会雑誌 = THE JOURNAL OF JAPANESE ASSOCIATION OF PHYSICAL MEDICINE, BALNEOLOGY AND CLIMATOLOGY 68(2) 96-101 2005年2月1日  査読有り
  • 岡 由美, 形井 秀一, 松本 毅
    東洋医学とペインクリニック 31(1) 50-56 2003年4月  査読有り
  • 形井 秀一, 松本 毅, 中村 伊佐雄, 植月 祐子
    全日本鍼灸学会雑誌 53(1) 21-27 2003年2月1日  査読有り
  • 形井 秀一, 松本 毅, 中村 威佐雄, 植月 祐子, 岡野 克紀
    慢性疼痛 21(1) 91-95 2002年12月  査読有り
    罹病期間91日以上の外傷性頸部症候群94例に対する鍼灸治療効果について検討した.平均35.8±12.0歳,平均罹病期間は382.0±634.4日,平均治療日数は212.4±284.4日,平均治療回数は27.2±40.0回であった.臨床的型分類によって分類すると頸椎捻挫型63例,根症状型15例,バレ・リュウ型や混合型は10%未満であった.治療効果は,著効44例,有効31例,やや有効7例であった.神経症状と自律神経症状を合併した混合型ではなく,罹病期間が1年以内の患者であれば,鍼灸治療は全体を通して高い有効性が期待される
  • 松本 毅, 三村 澄美, 形井 秀一
    全日本鍼灸学会雑誌 49(1) 19-26 1999年3月  査読有り

MISC

 5

書籍等出版物

 2

講演・口頭発表等

 57

共同研究・競争的資金等の研究課題

 3