研究者業績

西住 奏子

ニシズミ カナコ  (Kanako Nishizumi)

基本情報

所属
千葉大学 大学院国際学術研究院 准教授
学位
Ph.D.(Durham University, UK)

J-GLOBAL ID
202001002109551642
researchmap会員ID
R000006748

委員歴

 1

論文

 14
  • Satoshi Yamaguchi, Kazunari Iwata, Kanako Nishizumi, Akane Ito, Seiji Ohtori
    Journal of Orthopaedic Science 2022年6月  査読有り
  • 野村和之, 吉野文, 西住奏子, 佐藤尚子
    国際教養学研究 6 169-181 2022年3月  査読有り
  • NISHIZUMI, Kanako, Sarah Morikawa
    千葉大学国際教養学研究 2 151-165 2018年3月  査読有り筆頭著者
  • ガイタニディス ヤニス, 小林 聡子, 西住 奏子, 和田 健, 吉野 文
    国際教育 9(9) 1-73 2016年3月  
    [要旨] 本稿は、筆者ら5名が共同で取り組んだ、参加者の言語的文化的多様性を前提とした協働学習に関する実践研究を報告するものである。「日本」を題材とする4つの学部生向け教養科目(「時事から日本を考える」、「現代日本の宗教と社会」、「バイリンガリズムと言語学習」、「異文化交流演習」)を取り上げ、担当教員がどのように学習の場を設定したか、またその結果どのような気づき、学びがあったかを談話データ、コメントシート、フォローアップインタビューなどをもとに分析した。本研究では、協働学習を学生間の対話のプロセスを重視する学習形態を表すものとして捉え、知識、言語、経験など参加者の多様性・差異を肯定的に見なすとともに、それによって生じる学習過程における葛藤にも注目した。「座談」、「協働論証」と名付けた対話の手法、対等な参加を促すための仕掛けの必要性と具体例を紹介するとともに、今後の課題について述べた。[Abstract] This paper is a report of a joint research project on collaborative learning in a multilingual andmulticultural class environment. The report is composed of four case-studies of liberal arts coursesat undergraduate level. Each course convener uses records of in-class student discussions, commentpapers and follow-up interviews to analyse how the learning locus set up in advance impacted onthe learning experiences and outcomes of the course participants.In this research project, collaborative learning is considered to be a form of learning that 1)emphasizes the process of student interaction, 2) takes an affirming stance towards student diversityin terms of linguistic, experiential and knowledge levels and differences, and 3) pays particularattention to the tensions arising from such diversity in the process of learning. Through specificexamples, the report discusses methods of interaction such as zadan (round-table conversation) orcollaborative argumentation and focuses on the necessity of introducing learning techniques thataim for student participation on even grounds.
  • 吉野文, 西住奏子
    国際教育 8(8) 35-50 2015年3月  
    本稿では、「二言語併用ゼミ」における参加者の言語使用の実態を探るために、「異文化交流演習」の授業を取り上げ、グループワーク(座談)の談話を会話分析の手法で分析した。対象としたデータでは、日本人の参加者は英語に対して、留学生の参加者は日本語に対して強い志向を持っていたが、日本語のあいづち、コードスイッチングによる発話内容の繰り返し、他言語のリソースなどを活用しながら、参加者が談話を協働的に進行させている様子が見られた。また、コミュニケーションの問題が起きると、原因に応じて日本語、英語の両方を用いて解決が図られていた。参加者の言語能力が多様な「二言語併用ゼミ」のグループワークでは、言語使用の実態も学生の組み合わせによって異なる様相を見せるものと予想される。言語使用に関わる要因や共通する規範を探っていくことが今後の課題である。This paper examines a group discussion recorded in a session of the Japanese Culturefrom Intercultural Perspectives course, which was conducted as a bilingual seminar at aJapanese university. We adopted the conversation analysis approach in order to explorethe four participants' use of English and Japanese language. According to our analysis,Japanese students have strong motivation to communicate in English, whereasinternational students used Japanese in most of their turns. Japanese back-channels,repetition of message by code-switching and the knowledge of the other language are allemployed as resources for the co-construction of the discussion. It is necessary to dofurther research to find the factors which influence choice of language andcode-switching, and common norms which may exist in similar situations withparticipants from different backgrounds.
  • 西住奏子
    国際教育 7(7) 1-7 2014年3月  筆頭著者
    本稿では、筆者が参加したロンドン大学教育研修所における人文・社会科学系国際FDについて報告する。国際FDの日程と講義内容について、また、そこから学んだこと、感じたこと、帰国してから実際に授業運営に活かしていることについて記述する。5日間という短い期間であったが、様々な講義を受け、参加者と議論し、授業見学、FD で学んだ方法を用いてのミニプレゼンテーションを体験して、千葉大学において、語学力や学部、学年等、背景の異なる学生たちが共に学ぶ教室で、英語を媒介語として教える時の注意点や工夫のしかたを十分に学ぶことができた。This is a report summarizing my experience of participating at a FacultyDevelopment (FD) seminar focusing on the use of the English language as a medium ofinstruction, and organized by the Institute of Education (IOE), University of London,in October 2013. First, I describe the schedule of the FD seminar. Secondly, I reviewthe learning outcomes of the seminar. Although it was a 5-day programme, which was arather short period, I had several opportunities to discuss about the subjects of lectures,observe classes taught in English, and try a newly learned teaching method during amini-presentation. These experiences at IOE contributed to strengthening my ability togive instructions in English in classrooms where students from a variety of backgroundslearn together.
  • 吉野文, 西住奏子, 和田健
    国際教育 6(6) 1-27 2013年3月  
    本稿では留学生と日本人学生の双方向の学びを意図した学部レベルの二つの授業実践を取り上げる。いずれの授業も、「資料・記事を読む」「内容を把握する」「聞く・話す」「書く・考える」の四つの活動で構成されるが、三つ目の「聞く・話す」活動を「座談」と捉え、話しながら考え、相手の話を聞きながら気づきを深めることの意義を検討した。参加者の知識や言語能力の相違を前提とする共同教育において、座談の展開が学生の気づきや理解の変化を促し、動機づけを高めていく可能性を指摘した。
  • 吉野 文, 西住 奏子
    国際教育 (3) 55-65 2010年3月  
    1996 年に千葉大学短期留学国際プログラムとして始まったJapan Program atChiba(J-PAC)は、2003 年度以降、応募条件に150 時間の日本語学習経験が加わり、J-PAC は3つの全学的な短期留学受け入れプログラムの総称となった。本稿では、まずJ-PAC を構成する各プログラムの概要と受入れ状況を説明し、学部交換留学プログラムへの受け入れ学生数が、欧米からの学生を中心に増加している現状を見た。次に、学部交換留学プログラムの目標の見直しとそれに伴う科目の整備状況などについて述べ、千葉大学の一般の学部生にもニーズがある英語で行う授業は、科目数の増設が必要であることなどを指摘した。協定大学からの受け入れプログラムが多様化しつつあるが、千葉大学にとっての留学生受け入れの意味やメリットを検証した上で、各プログラムを位置づけていく必要があろう。
  • 西住奏子
    国際教育 3(3) 67-70 2010年3月  筆頭著者
    現在千葉大学には、1,000 名を超える留学生が在籍しており(2010 年5 月1 日現在1,068名)、国際教育センターでは、これらの留学生に対して毎学期留学生のニーズや日本語のレベルに合わせた様々な日本語授業を開講している。しかし、海外から直接千葉大学に留学する学生に対する、基本的な生活環境を円滑に構築し、本学における学習環境に速やかに適応できるような支援がこれまで十分ではなかった。大学院段階のプログラムの多様化に伴い、今後日本語学習経験のない留学生が増加するものと見込まれており、特に、留学生の6 割近くを占める中国からの留学生の生活面と日本語学習面ともにサポートする教材の必要性は喫緊のものとなっている。本センターでは、2009 年5 月より日本語学習経験のない新規渡日中国人留学生向けに、映像を通して、基本的な生活情報およびコミュニケーション手段としての最低限の日本語表現を習得するための教材開発に取り組んでいる。本稿はDVD 映像教材の作成記録と2010 年3 月中国湖南大学における映像教材試行の報告である。
  • NISHIZUMI, Kanako
    Durham University, UK 学位論文(博士) 2008年6月  筆頭著者
  • 西住奏子
    日本語教育連絡会議論文集 16 58-64 2004年3月  筆頭著者
  • 西住奏子
    日本語教育連絡会議論文集 15 15-20 2003年3月  筆頭著者

MISC

 3

書籍等出版物

 1

講演・口頭発表等

 14

担当経験のある科目(授業)

 17

共同研究・競争的資金等の研究課題

 6

社会貢献活動

 5