研究者業績

田邊 純

Tanabe Jun

基本情報

所属
千葉大学 教育学部 技術科 助教
学位
博士(農学)(東京農工大学)

J-GLOBAL ID
201801009049724220
researchmap会員ID
B000299157

木材の材質変異に関する研究/木材の材質を学ぶ技術科木材加工教材の開発に関する研究


研究キーワード

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主要な論文

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  • Jun Tanabe, Futoshi Ishiguri, Satoru Kuroda, Ryota Endo
    Journal of Sustainable Forestry 40(8) 767-778 2021年11月17日  査読有り筆頭著者責任著者
  • 田邊 純, 矢羽勇樹, 桐島 俊, 木下 龍
    日本産業技術教育学会誌 63(1) 83-89 2021年1月  査読有り筆頭著者責任著者
  • Jun Tanabe, Futoshi Ishiguri, Akira Tamura, Yuya Takashima, Jyunichi Ohshima, Kazuya Iizuka, Shinso Yokota
    Silva Fennica 52(2) 2018年  査読有り筆頭著者責任著者
    Genetic improvements in the mechanical properties of wood are important in forestry species used for lumber, such as Picea. The within-tree radial and among-family variations for the modulus of elasticity (MOE), modulus of rupture (MOR), and their related traits [i.e., microfibril angle (MFA) of the S2 layer in latewood tracheid and air-dry density (AD)] were evaluated in nine open-pollinated families of Picea glehnii (F. Schmidt) Mast. The radial variation in MOR was mainly affected by AD, whereas MOE was affected by MFA and AD. Higher F-values obtained by analysis of variance and coefficient of variation were observed for all properties at the 6th–15th annual ring, except for AD at the 6th–10th annual ring. This result suggests that the contribution of genetic effect is larger in these highly variable regions. In addition, positive correlation coefficients were obtained between wood properties at the 6th–15th annual ring and mean values of these properties. Therefore, genetic improvements for MOE, MOR, and their related traits in P. glehnii is likely to be more effective in juvenile wood, specifically at the 6th–15th annual ring from the pith.
  • Jun Tanabe, Futoshi Ishiguri, Akira Tamura, Jyunichi Ohshima, Kazuya Iizuka, Shinso Yokota
    SCANDINAVIAN JOURNAL OF FOREST RESEARCH 32(1) 39-44 2017年1月  査読有り筆頭著者
    With emphasis on tree breeding for wood quality in Picea jezoensis, we aimed to evaluate radial and between-family variations in the microfibril angle (MFA) of the S-2 layer in the latewood tracheids in 10 open-pollinated families of 43-year-old P. jezoensis trees. In addition, the relationships between MFA/wood density with the modulus of elasticity (MOE) or modulus of rupture (MOR) were investigated. Significant differences in MFA between families were found from the pith toward the bark. MFA showed higher values around the pith area, although some families showed relatively lower values than others around this area. In addition, due to a larger coefficient of variations of MFA near the pith, the potential for juvenile wood MFA improvement may be greater compared with mature wood. MOE was correlated with MFA in juvenile wood and with wood density in mature wood, whereas MOR was mainly correlated with wood density at radial positions in both woods. Therefore, to improve the MOE and MOR of P. jezoensis wood, both MFA and wood density would be factors to consider in both juvenile and mature woods. On the other hand, there are indications that, only wood density would be an important criterion for improving mature wood properties.
  • Jun Tanabe, Akira Tamura, Mika Hamanaka, Futoshi Ishiguri, Yuya Takashima, Jyunichi Ohshima, Kazuya Iizuka, Shinso Yokota
    JOURNAL OF WOOD SCIENCE 60(5) 297-304 2014年10月  査読有り筆頭著者
    This study aimed to evaluate radial and among-family variations of wood properties in Picea jezoensis. A total of 174 trees were randomly selected from 10 open-pollinated families in a progeny trial for measuring stem diameter, dynamic Young's modulus of log (DMOElog), annual ring width (ARW), air-dry density (AD), modulus of elasticity (MOE), and modulus of rupture (MOR). Mean values of DMOElog, AD, MOE, and MOR were 9.60 GPa, 0.41 g/cm(3), 9.44 GPa, and 76.6 MPa, respectively. Significant differences among families were observed in all properties. F values obtained by analyzing variance in wood properties were higher than those generally observed in growth traits. In addition, F values in wood properties remained relatively higher from the 1st to 25th annual ring from the pith, although F value in ARW rapidly decreased with each increase in annual ring number. These results indicate that genetic factors largely contributed to the variance in wood properties compared with the growth traits.

MISC

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  • 和地恭宏, 根津郁実, 石栗太, 大島潤一, 横田信三, 田邊純, 田村明
    日本木材学会大会研究発表要旨集(完全版)(CD-ROM) 74th 2024年  
  • 佐藤 守, 木下 龍, 田邊 純
    千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University (69) 259-266 2021年3月1日  
    [要約] 本研究は,技術科教員養成課程に所属する学生を対象にした製図学習の導入授業として,レーザー加工機を活用した製作の授業を開発し実践を行った。製作課題はレーザー加工機で切断したアクリルでつくるスマートフォンスタンドである。設計から完成までを体験させることを通して,製作のなかでの製図の役割を経験させた。授業の教育効果は,学生が製作した作品,製作の過程で描いた図,授業前後で記述したアンケートをもとに検討を行った。その結果,製図の情報伝達手段および思考手段としての役割を理解し,現実の生産とのつながりを感じられる授業を開発できたことが明らかになった。
  • 田邊純, 山本生成, 花岡創
    日本木材学会大会研究発表要旨集(完全版)(CD-ROM) 71st 2021年  
  • 木下 龍, 渡辺 洋介, 田邊 純
    技術教育研究 = Research journal of technology education (79) 59-63 2020年7月  
  • 緒形千秋, 野村純, 加藤徹也, 飯塚正明, 伊藤葉子, 辻耕治, 藤田剛志, 山下修一, 大西好宣, 田邊純, 林英子, ベヴァリー・ホーン, 大和政秀
    日本科学教育学会論文集43 43 393-394 2019年8月  査読有り
    <p>千葉大学では平成26年度より文部科学省大学教育改革加速プログラム(AP)タイプIII(高大接続)「次世代才能スキップアップ」プログラムを千葉県内及び近隣都県高等学校と連係し実施してきた.この中で高校生を対象とした国際研究発表会を実施してきた.これは高校生が研究発表を海外の研究者・留学生に対して英語で行うものである.今回,平成28年度から平成30年度に参加した高校生の気づきと学びについて,アンケートの記述をテキストマイニング法により解析した.この結果,生徒は英語での会話に関して難しさを感じるとともに,研究発表は成功したと感じていることが示された.本プログラムは生徒に英語コミュニケーションの重要性に気付かせ,英語発表の自信につながると考えられる.</p>
  • 田村 明, 矢野 慶介, 田邊 純, 山田 浩雄, 生方 正俊
    日本森林学会大会発表データベース 129 2018年5月28日  
    &lt;p&gt;アカエゾマツは北海道の郷土樹種であり主要な造林樹種でもある。また、建築材等様々な用途に利用されている樹種である。近年、地球温暖化防止に資する品種や林産物供給機能の向上に資する品種の開発が望まれている。これらの要望に応えるためには、幹の乾重量や材の強度が優れた品種を開発する必要がある。トドマツやカラマツではピロディンを用いて立木状態で簡易に容積密度やヤング係数を評価する手法ができているが、アカエゾマツでは確立されていない。そこで、アカエゾマツについて立木状態におけるピロディン貫入法の有効性を評価した。材料は北海道育種基本区の41年生一般次代検定林1箇所に植栽されていた精英樹13家系である。立木状態でピロディン貫入量を測定後、伐倒して容積密度とヤング係数を測定した。これらのデータを統計解析した結果、ピロディン貫入法で簡易に遺伝的に優良な系統を選抜できる可能性が示された。また、容積密度やヤング係数以外に、乾燥の際にねじれや割れと関係する繊維傾斜度について調査した結果、これらの形質は遺伝率が高く育種による改良の可能性が高いことが示されたので報告する。&lt;/p&gt;
  • 飯塚 正明, 田邊 純
    千葉大学教育学部研究紀要 66(2) 359-362 2018年3月  
    [要約] 技術科の授業では製図が実施されてきた。様々な製作品を製作するためには,製作品の図が重要であるためである。これまでの製図は,鉛筆や製図用のペン等の筆記用具を用いて描画してきた。しかし,近年はコンピュータシステムの発達により,様々な設計現場ではCADが製図の一般的な手法となっている。中学校技術科の製図の授業においてもCADの授業を行うことが,製図の授業として重要であると考えられる。中学校技術科でCADの入門的な授業を行うことを目標とし,技術科教員免許取得者向けの製図の授業にCADを導入するためにCAD教材の検討を行った。中学校の技術科においてCAD授業を導入するためには,中学校のコンピュータシステムに導入可能なCADのソフトウェアを検討することが重要である。本研究では,中学校技術科の製図授業にCADのソフトウェアを導入するためにいくつかの条件を設定した上で,導入の可能性を検討し,教員免許取得者用に適したシステムについて検討を行った。
  • 田邊純, 石栗太, 飯塚和也, 横田信三, 田村明
    日本木材学会大会研究発表要旨集(完全版)(CD-ROM) 68th 2018年  
  • 山下香菜, 勝木俊雄, 久保島吉貴, 石栗太, 田邊純
    日本木材学会大会研究発表要旨集(完全版)(CD-ROM) 64th ROMBUNNO.B13-P-16 2014年3月3日  
  • 石栗 太, 豊泉 竜也, 田邊 純, 牧野 和子, スクマナ ウエダタマ, 平岩 季子, 飯塚 和也, 横田 信三, 吉澤 伸夫
    宇都宮大学農学部演習林報告 48 111-115 2012年3月31日  
    日本産広葉樹5種(クリCastanea crenata、ヤマザクラCerasus jamasakura、ウリカエデAcer crataegifolium、ミズキCornus controversa及びマルバアオダモFraxinus lanuginosa)の引張あて材における、物理的及び機械的性質を調査した。容積密度、全収縮率(繊維、接線及び半径方向)及び縦圧縮強さの試験片は、引張あて材部及び隣接する同一個体のラテラルもしくはオポジット材から作製した。本研究では、これらのラテラルもしくはオポジット材を正常材とみなした。引張あて材の容積密度は、正常材と比較して、クリ及びウリカエデで統計的に有意に大きな値を示し、反対にヤマザクラ及びマルバアオダモにおいて、有意に小さい値を示した。繊維方向全収縮率は、いずれの樹種においても、引張あて材の方が正常材よりも大きい値を示した。また、接線方向全収縮率は、正常材と比較して引張あて材では、クリ及びウリカエデで小さい値を、ミズキ及びマルバアオダモで大きい値を示した。一方、ウリカエデを除くすべての樹種において、半径方向全収縮率は、引張あて材と正常材の間に、有意な差は認められなかった。縦圧縮強さについては、すべての樹種において、引張あて材の方が正常材よりも統計的に有意に小さい値を示した。
  • 田邊 純, 成松 翔太, 石栗 太, 飯塚 和也, 増山 知央, 横田 信三, 吉澤 伸夫
    宇都宮大学農学部演習林報告 48 117-121 2012年3月31日  
    林木育種において,苗木の木材性質及び曲げ性能の評価は,材質優良家系の早期選抜のために重要である。本研究では,4年生少花粉品種由来のスギ2家系(南会津4及び東白川9)を用いて,木材性質及び曲げ性能を評価し,材質の早期選抜の可能性を検討した。成長形質,木材性質及び曲げ性能に関して,使用した2家系間に有意な差が認められた。容積密度及び晩材仮道管S2層ミクロフィブリル傾角(MFA)は,スギ未成熟材における過去に報告された値とほぼ同様の値(30°)を示した。苗木の曲げヤング率(MOE)は,気乾密度及びMFAと関係があったことから,MFA及び気乾密度によって,MOEを早期推定できることが示唆された。しかしながら,供試した材料のほとんどに圧縮あて材が存在していた。そのため,苗木を用いてMFAを指標として材質を早期評価するためには,圧縮あて材の存在に注意すべきであることが明らかとなった。

講演・口頭発表等

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共同研究・競争的資金等の研究課題

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