石垣 和子, 金子 紀子, 大湾 明美, 曽根 志穂, 塚田 久恵, 宮崎 美砂子, 山本 春江, 織田 初江, 阿部 智恵子, 川島 和代, 浅見 洋, 角地 孝洋
石川看護雑誌 14 71-83 2017年3月
半島地域における保健師活動の特徴を把握する目的で,半島地域にある市町村に働く保健師に対して往復ハガキを用いた自記式アンケート調査を行った.回収率は58.3%であった.把握された保健師活動の特徴は,地域に出向く活動や訪問活動を活発に行い,キーパーソンを活用し,住民から地域の歴史や風習,詳細な生活ぶり,行事などを学びながら行う活動であった.日本全体としては地域に密着した活動スタイルをとることに困難性が指摘される今日,半島地域ではそのような活動スタイルが継続していることが明らかにされ,さらにこの活動は,島嶼での活動に類似した点があることが示唆された.地域性を見極め,住民のニーズに見合った保健師活動を行うことがこのような保健師活動につながっているものと考えられた.(著者抄録)