研究者業績

吉野 文

ヨシノ アヤ  (Aya Yoshino)

基本情報

所属
千葉大学 大学院国際学術研究院総合国際学講座 教授
学位
人文科学修士(お茶の水女子大学)

J-GLOBAL ID
200901083937737620
researchmap会員ID
1000200653

論文

 24
  • 吉野文
    千葉大学国際教養学研究 4 131-146 2020年3月  査読有り
  • ガイタニディス ヤニス, 小林 聡子, 西住 奏子, 和田 健, 吉野 文
    国際教育 = International education (9) 1-73 2016年3月  
    [要旨] 本稿は、筆者ら5名が共同で取り組んだ、参加者の言語的文化的多様性を前提とした協働学習に関する実践研究を報告するものである。「日本」を題材とする4つの学部生向け教養科目(「時事から日本を考える」、「現代日本の宗教と社会」、「バイリンガリズムと言語学習」、「異文化交流演習」)を取り上げ、担当教員がどのように学習の場を設定したか、またその結果どのような気づき、学びがあったかを談話データ、コメントシート、フォローアップインタビューなどをもとに分析した。本研究では、協働学習を学生間の対話のプロセスを重視する学習形態を表すものとして捉え、知識、言語、経験など参加者の多様性・差異を肯定的に見なすとともに、それによって生じる学習過程における葛藤にも注目した。「座談」、「協働論証」と名付けた対話の手法、対等な参加を促すための仕掛けの必要性と具体例を紹介するとともに、今後の課題について述べた。
  • 吉野 文, 西住 奏子
    国際教育 = International education (8) 35-50 2015年3月  
    本稿では、「二言語併用ゼミ」における参加者の言語使用の実態を探るために、「異文化交流演習」の授業を取り上げ、グループワーク(座談)の談話を会話分析の手法で分析した。対象としたデータでは、日本人の参加者は英語に対して、留学生の参加者は日本語に対して強い志向を持っていたが、日本語のあいづち、コードスイッチングによる発話内容の繰り返し、他言語のリソースなどを活用しながら、参加者が談話を協働的に進行させている様子が見られた。また、コミュニケーションの問題が起きると、原因に応じて日本語、英語の両方を用いて解決が図られていた。参加者の言語能力が多様な「二言語併用ゼミ」のグループワークでは、言語使用の実態も学生の組み合わせによって異なる様相を見せるものと予想される。言語使用に関わる要因や共通する規範を探っていくことが今後の課題である。This paper examines a group discussion recorded in a session of the Japanese Culturefrom Intercultural Perspectives course, which was conducted as a bilingual seminar at aJapanese university. We adopted the conversation analysis approach in order to explorethe four participants' use of English and Japanese language. According to our analysis,Japanese students have strong motivation to communicate in English, whereasinternational students used Japanese in most of their turns. Japanese back-channels,repetition of message by code-switching and the knowledge of the other language are allemployed as resources for the co-construction of the discussion. It is necessary to dofurther research to find the factors which influence choice of language andcode-switching, and common norms which may exist in similar situations withparticipants from different backgrounds.
  • 阿部 響子, 高 暎喜, 鄒 暁依, 孫 美那, ラッタナブリー ナンティヤー, 吉羽 千裕, 高 民定, 佐藤 尚子, 吉野 文
    国際教育 = International education (6) 79-97 2013年3月  
    本研究では、日本人構成員が外国人構成員より少数である理工系研究室を取り上げ、多言語多文化の環境にある研究室において、日本人構成員・外国人構成員が研究室をどう捉えているかその特徴を明らかにすることを目的とする。調査の結果、構成員の理解可能な言語やその言語能力に差はあるが大きな言語問題につながっていないことが明らかとなった。また、構成員の多様な言語的・文化的背景により研究室に多様性が生まれ、開放的な雰囲気を築いていた。
  • 吉野 文, 西住 奏子, 和田 健
    国際教育 = International education (6) 1-27 2013年3月  
    本稿では留学生と日本人学生の双方向の学びを意図した学部レベルの二つの授業実践を取り上げる。いずれの授業も、「資料・記事を読む」「内容を把握する」「聞く・話す」「書く・考える」の四つの活動で構成されるが、三つ目の「聞く・話す」活動を「座談」と捉え、話しながら考え、相手の話を聞きながら気づきを深めることの意義を検討した。参加者の知識や言語能力の相違を前提とする共同教育において、座談の展開が学生の気づきや理解の変化を促し、動機づけを高めていく可能性を指摘した。
  • 吉野文
    平成23-25年度科学研究費助成事業 基盤研究(C)平成23年度報告書 短期留学プログラムにおける修了研究の教育的意義と有効性 30-36 2012年3月  
  • 吉野 文
    国際教育 = International education (5) 47-56 2012年3月  
    第二言語の授業では、学習者の発話に対して教師は様々なフィードバックを行っている。本稿では、ある中級レベルの日本語授業を取り上げ、教師がどのようなフィードバックを行っているか、また、それが教室内のコミュニケーションにどのように影響を及ぼすものかを考察した。その結果、活動の区切り、評価の保留、役割交替の表示、発話内容や学習行動の調整要求などの機能を持つフィードバックが、それぞれ異なる教育的意図のもとに用いられていることがわかった。
  • 吉野 文, 西住 奏子
    国際教育 (3) 55-65 2010年3月  
    1996 年に千葉大学短期留学国際プログラムとして始まったJapan Program atChiba(J-PAC)は、2003 年度以降、応募条件に150 時間の日本語学習経験が加わり、J-PAC は3つの全学的な短期留学受け入れプログラムの総称となった。本稿では、まずJ-PAC を構成する各プログラムの概要と受入れ状況を説明し、学部交換留学プログラムへの受け入れ学生数が、欧米からの学生を中心に増加している現状を見た。次に、学部交換留学プログラムの目標の見直しとそれに伴う科目の整備状況などについて述べ、千葉大学の一般の学部生にもニーズがある英語で行う授業は、科目数の増設が必要であることなどを指摘した。協定大学からの受け入れプログラムが多様化しつつあるが、千葉大学にとっての留学生受け入れの意味やメリットを検証した上で、各プログラムを位置づけていく必要があろう。
  • 吉野文
    平成16-19年度科学研究費補助金 基盤研究(B)(2)研究成果報告書 教室参加者の共同構築的情報インデックスを付した日本語授業コーパスのための調査研究 105-111 2008年9月  
  • 佐藤 尚子, 吉野 文, 椎名 紀久子
    言語文化論叢 (2) 129-136 2008年3月  
    言語文化論叢 第2号 山岡捷利教授退職記念号
  • 吉野 文, 椎名 紀久子, 佐藤 尚子
    言語文化論叢 (2) 117-127 2008年3月  
    言語文化論叢 第2号 山岡捷利教授退職記念号
  • 吉野 文
    国際教育 (1) 79-86 2007年3月  
    本稿は、国際教育センターに2004 年度後期に開設された日本語支援室についてその概要を報告し、2006 年度を中心に活動内容と課題を考察するものである。利用者数の推移、チューターの活動、広報などの概要を紹介するとともに、留学生にどのように利用されているか、また、支援室チューターの働きかけによって支援室がどのような学習の場になっているかを考察した。最後にこの活動を続けていく上での課題を二つ指摘した。
  • 金田 章宏, 吉野 文, 和田 健
    人文と教育 2 111-124 2006年3月  
  • 吉野 文, 内海由美子
    千葉大学留学生センター紀要 (10) 88-118 2004年3月  
  • 吉野文
    国文学解釈と鑑賞 68(7) 195-203 2003年7月  招待有り
  • 内海 由美子, 見城 悌治, 吉野 文, 和田 健
    千葉大学留学生センター紀要 9 1-76 2003年3月  
  • 吉野 文
    千葉大学留学生センター紀要 7 12-25 2001年3月  
  • 内海由美子・吉野文
    千葉大学留学生センター紀要 5(5) 30-55 1999年3月  
  • 吉野文
    千葉大学留学生センター紀要 4(4) 99-110 1998年3月  
  • 岡本能里子, 吉野文
    世界の日本語教育 7 45-60 1997年6月  査読有り
  • 吉野 文, 難波 康治
    日本語教育方法研究会誌 4(1) 8-9 1997年  
    In this paper, we analyze the Japanese language learning processes and language learning strategies of fifteen short-term exchange students at the Faculty of Letters of Chiba University. An examination of the first three-month learning goals set by the students after their arrival, and of their self-evaluations at the end of the first three months, reveals: Most of the students are trying to utilize their new environment to further their learning goals; there are certain individual differences in the concreteness of their learning goals; and cognitive strategies and meta-cognitive strategies figure prominently among the strategies they report.
  • 吉野文
    言語文化と日本語教育 7 1-13 1994年6月  

MISC

 8

書籍等出版物

 5

講演・口頭発表等

 23

担当経験のある科目(授業)

 12

共同研究・競争的資金等の研究課題

 7

学術貢献活動

 1
  • パネル司会・セッションチェア等, 査読
    日本語教育学会 2019年7月 - 現在

社会貢献活動

 5