岡野 好伸, 長谷 篤志, 吉村 博幸, 伊藤 公一, 渡辺 聡一, 高橋 応明
映像情報メディア学会技術報告 22(59) 7-12 1998年10月23日
携帯電話等を使用した場合のマイクロ波近傍界曝露におけるSARを測定する一つの手法であるサーモグラフィ法に着目し, 電磁波照射用の疑似人体モデルとして, 千葉大学で開発された脳等価固体ファントムおよび新たに開発された頚蓋骨等価ファントムによる人体頚部規範モデルにより頚蓋骨組織と脳組織の境界層におけるSARの実測値とFDTD法による計算値との比較を行った.また, SAR分布がファントムの外部形状によっても変化することから, リアル頚部モデルを使用した場合のSAR分布についても実測値と計算値の比較を行った.