大学院園芸学研究院

近江 慶光

オウミ ヨシミツ  (Yoshimitsu Omi)

基本情報

所属
千葉大学 大学院園芸学研究院園芸環境科学講座 千葉大学

J-GLOBAL ID
200901086582511845
researchmap会員ID
1000191898

MISC

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  • 松原 秀也, 丸田 頼一, 近江 慶光, 柳井 重人
    ランドスケープ研究 59(5) 81-84 1996年3月29日  
    本研究では, 小学校の校庭に残存する巨樹を取り上げ, 巨樹との接し方や巨樹とともに過ごす経験が, 小学生および卒業生に与える影響を把握することを目的とした。調査は東京都区部の小学校を対象とし, 小学生および卒業生にアンケートを行い, 調査対象とした巨樹に対する意識やかかわり合いについて調べた。その結果, 小学生については, 巨樹に対して接触頻度が高いほど木陰を好ましく思い, シンボル意識が認められ, 巨樹に対する保全意識も醸成されることが把握された。また, 卒業生については, 巨樹との接触の結果, 巨樹に対するシンボル意識や保全意識が認められるのみならず, 巨樹のそばを自然と接する貴重な場所として考えていることが推察された。
  • 長友 大幸, 丸田 頼一, 近江 慶光, 柳井 重人, 松原 秀也
    ランドスケープ研究 58(5) 265-268 1995年3月31日  
    都市における巨樹の保護のあり方を検討することを目的に, 個人所有の巨樹を取り上げ, 研究を行った。調査地は, 東京都区部にあり, 住居系の土地利用が多く, 個人所有の巨樹が残存する民有地数が多いということから, 世田谷, 杉並, 練馬および板橋区を選定した。巨樹の所有者にアンケートにより, その意識を調べた結果, 所有者は落葉による季節感や木陰を巨樹の利点としてとらえ, 先祖代々受け継がれてきた地域の共有財産として保護していきたいと考えていた。しかし, 落葉の処理および枝の剪定などの維持管理上の負担が問題点となっており, これらの問題点に対する実際的な労力の提供を, 区が積極的に行っていく必要があるものと考えられた。
  • 松原 秀也, 丸田 頼一, 近江 慶光, 長友 大幸, 柳井 重人
    造園雑誌 57(5) 355-360 1994年3月31日  
    本研究では,都市における巨樹の保全のあり方を探ることを目的とした。調査は住居系の土地利用が大半を占める東京都足立区花畑地域に残存する巨樹を取り上げ,所有者への意見聴取,住民へのアンケート,行政からの助直に係わる資料調査および意見聴取を行い,調査対象とした巨樹に対するそれぞれの意見や意識を調査した。その結果,所有者は周辺住民への落葉の影響を気兼ねはしているが,今後も調査対象木を保全していきたいと考えていることがわかった。管理に関しては,行政と所有者との意見や意識の差異が生じていた。また,調査対象木の近くの住民ほど,調査対象木との係わり合いが深くなり,関心も高まることが把握された。
  • 長友 大幸, 近江 慶光, 丸田 頼一
    造園雑誌 56(5) 283-288 1993年3月24日  
    都市における高木の保全のあり方を検討することを目的に,地域のシンボル的存在として残存する巨樹を取り上げ,研究を行った。調査地は,平坦な地形で多くが住居系の土地利用であり,調査木のような大きい木が周辺にみられない地域とした。調査木について,持ち主と周辺住民にアンケートにより,その意識を調べた結果,持ち主は落葉などによる周囲への迷惑を気にしながらも,保全したいと考えており,それに対して周辺住民は,調査木から50m以内に住む住民が,落葉などを好ましく考え,50m以遠の住民と比べて,調査木に対して強い親しみを感じていることが判明した。
  • 近江 慶光, 丸田 頼一, 島田 正文, 杉浦 公彦
    造園雑誌 56(5) 289-294 1993年3月24日  
    神奈川県藤沢市の風致地区において,住居系市街地における高木の保全および緑化方策を検討することを目的に研究を行った。現在の樹木の分布状態を調査し,さらに,空中写真より把握した昭和20年代の樹木の分布状況と比較した。その結果,現存している高木は主としてクロマツであることや昭和20年代には住宅の周囲を囲む緑や樹林を構成していたものが敷地の細分化にともない減少したことが把握された。また,藤沢市では風致地区において,高木の保存や敷地の緑化が義務づけられているが,畑地が宅地化された地区では,カイヅカイブキによる緑化が多い傾向にあった。