楚 東暁, 小野 健太, 寺内 文雄, 渡辺 誠, 青木 弘行
デザイン学研究 57(3) 87-96 2010年
21世紀を迎えた社会はサービスの時代に入っており,プロダクトデザインにとって新たなチャレンジが求められている.なかでも,サービス・プロダクトにおける価値創造は,問題解決に向けた重要な柱の一つである.本稿においては,設計パラダイムの転換という観点からサービスデザインにおける価値共創について考察を行った.具体的には,製品開発プロセスを4つの段階に分類し,[仁品]というサービス・プロダクトの概念を提示した.そして,サービス・プロダクトにおける価値を[経済価値,使用価値,感性価値]に分類し,各価値間の関係を明らかにした.さらに,時間軸デザインの重要性に配慮して,サービス・プロダクトにおける価値を維持・向上させるための方策をライフサイクルの観点から検討した.