岡田 加奈子, 藤川 大祐, 中澤 潤, 小橋 暁子, 砂上 史子, 磯邉 聡, 北島 善夫, 七澤 朱音, 揚原 祥子, 石井 克枝, 高橋 浩之, ホーン ベヴァリー, 宮寺千恵, 鎌塚 優子, 福嶋 俊, 保坂 亨, 安田 一夫, 髙野 義幸, 岡野 美智代, 江波戸 裕子, 椎名 和浩, 上村 チエミ, 澤田 貴子
千葉大学教育学部研究紀要 60 321-327 2012年3月
ヘルス・プロモーティング・スクールとは,「学校を中核として地域社会や家庭のもとに包括的に進める総合的な健康づくり」のことである。2009年4月には学校保健安全法が施行され,すべての教員が健康観察,保健指導を行うことが義務付けられた。このような背景の中,すべての教職員が心身の健康上の課題に対応する基礎的な能力を獲得することが求められている。しかしながら,現在教員になるための養成教育においては,学校保健に関しての学習は必須ではない。それゆえ,これらの基礎的能力は,教員になった後の研修に頼らざるを得ない。そのような中,千葉大学教育学部では様々な専門のメンバーが参画するヘルス・プロモーティング・スクール・プロジェクトを開始した。そして,2010年度には取り組みの一つとして教員対象を対象とするヘルス・プロモーティング・スクール(以下,HPSとする)の研修プログラムを開発,実施した。2010年度に開発した本研修プログラムは高く評価された一方,リーダー研修などの今後の開発の方向性が明らかになった。