研究者業績

高橋 輝昌

タカハシ テルマサ  (Terumasa Takahashi)

基本情報

所属
千葉大学 大学院園芸学研究院園芸環境科学講座 教授
学位
博士(農学)(東京農工大学)

J-GLOBAL ID
200901028850047669
researchmap会員ID
1000221991

1968年 新潟市出身。1996年 東京農工大学大学院連合農学研究科 資源・環境学専攻(博士課程) 修了。博士(農学)。1996年 千葉大学園芸学部 採用され、現在に至る。主な専門は生態系生態学、緑化工学、造園学。これまで山岳地の森林から里山、都市域の公園、海辺の干潟まで、様々な緑地を対象に、植栽基盤の性質、改良、および緑地の物質循環特性の解明に取り組んできた。フィールドワーク大好き。常に「いま行っている教育・研究がどのように現場に応用され、役に立つのか」を考えるように心がけている。


経歴

 4

論文

 95

MISC

 30
  • 高橋輝昌
    都市緑化技術 (127) 4-7 2024年7月  招待有り筆頭著者
  • 高橋 輝昌
    グリーン・エージ (574) 15-19 2021年10月15日  招待有り
  • 川東 正幸, 川井 伸郎, 木田 仁廣, 田中 治夫, 坂本 浩介, 高橋 輝昌, 村田 智吉
    ペドロジスト 64(2) 122-131 2020年12月  招待有り
  • 高橋 輝昌
    ペドロジスト 64(2) 105-114 2020年12月  招待有り
  • 高橋 輝昌
    芝草研究 45(1) 16-18 2016年10月  招待有り
  • 高橋 輝昌
    都市計画 62(1) 92-92 2013年2月  招待有り
  • 小林達明, 高橋輝昌, 加藤 顕
    日本緑化工学会誌 38(3) 387-387 2013年2月  招待有り
  • 高橋 輝昌
    森林立地 54(2) 63-66 2012年12月  招待有り
    都市域の緑地には様々な機能が求められている。都市緑地を設ける目的は景観の向上,遮蔽,大気汚染・騒音の緩和,ヒートアイランド現象や集中豪雨による洪水など都市特有の微気象環境の緩和といったものにとどまらず,最近では「自然らしさ」の創出,「動植物とのふれあいの場」の創出,二酸化炭素の固定,療法的利用など,多様化している。近年の傾向として,都市域住民の価値観の多様化に伴い,「自然らしさ」の創出や自然とのふれあいが求められるようになっている。多くの人は「自然らしさ」の要素(≒評価基準)として,植物が多く生えていること,多様な植物(生物)で構成されていることを挙げる。少し意地悪な考え方ではあるが,都市の更地に短時間のうちに,多量かつ多様な樹木を植栽したら,都市に「自然な森林」が出現したことになるだろうか。その緑地は一時的には自然らしく見えたとしても,土壌と植物の間の物質循環系が成立していないので,施肥などの管理作業を行わない限り外見上の「自然らしさ」を保てないであろう。都市域でも実現可能で,一般にはあまり気づかれていない「自然らしさ」として,物質循環系に基づく「自立性」や「持続性」が挙げられる。これは森林立地学会の会員なら誰もが認識している,安定した物質循環系による,森林がいつまでもほぼ一定の姿を保ち続けるしくみである。また,緑地の物質循環系がもつ「自立性・持続性」は環境負荷の少ないしくみでもある。都市域での造園や緑化の現場では,きれいな花を咲かせる,青々とした葉を茂らせる,といった見かけ上の良好さ(美しさ)のみを求めるために,時として過剰な施肥が行われることがある。過剰に供給され,植物に利用されなかった肥料は生態系(緑地)外に流出して,地下水を汚染したり地域の生態系に影響をおよぼす。また,緑地が落葉,剪定枝や刈草などの「廃棄物」の排出源であると考える者もいる。このような緑地の造成・管理に伴う環境負荷が認識されるようになり,環境負荷の小さい緑地造成・管理技術が求められるようになっている。
  • 高橋輝昌, 池尻あき子, 阿部伸太, 植田直樹, 小松秀次, 霜田亮祐, 内藤英四郎, 近藤 卓, 岸 孝, 吉澤眞太郎
    ランドスケープ研究 75(3) 224-225 2011年10月  招待有り
  • 高橋 輝昌
    芝草研究 39(1) 38-41 2010年10月  招待有り
  • 高橋 輝昌, 加藤 秀明, 小林 達明
    ランドスケープ研究 73(5) 767-770 2010年3月  
    都市近郊の泉山の管理のひとつとして、樹木伐採(間伐、択伐)が行われる。樹木伐採は林床を明るい環境にして樹木の世代交代を促進したり、貴重な林床植生を保全する一方、生態系における生産者である植物の量を減らすので物質循環特性や土壌中の物質量を変化させる。東京都内最大の都市計画公園である東京都立野山北・六道山公園内の雑木林では、20年周期の伐採管理が計画され、実施されている。しかし、この管理の周期(20年)の適切性については科学的な検証が行われていない。生態系(物質循環系)保全の視点からみた適切な伐採の周期とは、長期的にみて生態系の維持機構である物質循環系が維持されるような周期、すなわち、伐採から次の伐採までの間に、生態系の物質循環特性が伐採前の状態に回復できるような周期であると考えられる。本研究では、管理のための伐採が里山の物質循環にどのような影響を及ぼしているのかを把握するとともに、20年という管理の周期の適切性について検討することを目的とした。安定した緑地生態系の生物相は光合成によって無機物から有機物生産を行う生産者(植物)、生産者の作り出した有機物を利用して生活する消費者(動物)、生産者や消費者の遺体や排泄物を分解して無機物を生産者に供給する分解者からなり、それぞれが一定の量的なバランスを保って存在している。したがって、生産者、消費者、分解者それぞれの数量や機能は緑地生態系全体の物質循環特性を大まかに反映していると考えられる。このため、同公園内の伐採後の経過年数の異なる森林間で物質循環の指標としての有機物を分解する(分解者としての)土壌微生物の活性と土壌の炭素(有機物)濃度を比較し、伐採後の物質循環特性の変化と回復の程度について検討した。
  • 高橋 輝昌
    芝草研究 38(2) 202-204 2010年3月  招待有り
  • 池尻あき子, 高橋靖一郎, 高橋輝昌
    ランドスケープ研究 73(4) 318-324 2010年2月  招待有り
  • 高橋 輝昌, 米田 伸吾, 石井 匡志, 荻野 淳司
    ランドスケープ研究 72(5) 948-951 2009年3月  
    資源の有効利用や廃棄物の減量・再資源化をすすめる観点から、緑地の管理作業で生じる剪定枝葉の有効利用-緑のリサイクル-が求められている。緑のリサイクルは、植物由来の有機物を土壌に還元し、土壌生物に分解・無機化させ、生じた無機物を植物に吸収させる物質循環系を形成させることでもある。また、有機物の施用によって、土壌の有機物含有量が増加し、保肥力の増大や土壌生物の増加など土壌の化学的・生物的な性質の改善が期待される。緑のリサイクル技術の一つとして、粉砕した剪定枝葉の堆肥化が行われている。客観的に堆肥化の程度を判断するための基準として古くからC/N(全炭素濃度/全窒素濃度)比、植物の発芽率などが用いられてきた。また、近年では堆肥の酸素消費量を指標とした堆肥化判定法や、堆肥からの二酸化炭素発生速度を指標とした堆肥化判定法も開発されている。しかし、これらの科学的な堆肥化判定法は、時間、煩雑な操作、高価な機材などを必要とするため、堆肥化の現場では用いられにくい。このため、堆肥化現場での堆肥化判定に科学的手法を導入するための、判定法の簡便化が求められている。そこで本研究では、簡易に測定を行うことができ、高価な機材や専門的知識・技術をあまり必要としないFDA加水分解活性法を用いた微生物活性とアルカリ溶媒による抽出による腐植濃度から、堆肥化の程度を判定する方法の有効性についても、従来の堆肥化判定法と比較しながら検討した。
  • 高橋 輝昌
    公園緑地研究所調査研究報告 2007 117-121 2007年  
  • 高橋 輝昌
    森林立地 48(2) 112-112 2006年12月  
  • 高橋 輝昌
    東京新聞(千葉県版)2015年12月14日朝刊 24-24 2005年12月  招待有り
  • 高橋 輝昌
    グリーン・エージ 32(376) 36-39 2005年4月  招待有り
  • 高橋 輝昌
    ツリードクター (12) 25-28 2005年3月  招待有り
  • 高橋 輝昌
    森林立地 46(2) 111-111 2004年12月  
  • 赤坂 信, 高橋 輝昌, 藤井 英二郎, 小林 達明, 清水 政雄, 町田 恵美子, 大塚 高雄, 田草川 信慈
    ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture 67(3) 232-239 2004年2月27日  
  • 村瀬 仁美, 上山 洋平, 小林 達明, 高橋 輝昌, 徳地 直子
    第51回大会日本林学会学術講演集, p.504 2004年  査読有り
  • 高橋 輝昌
    日本緑化工学会誌 28(3) 397-398 2003年2月  招待有り
  • 高橋 輝昌
    森林科学 (31) 65-65 2001年2月  
  • 高橋 輝昌
    日本緑化工学会誌 24(3,4) 220-221 1999年5月  招待有り

書籍等出版物

 12
  • 亀山, 章, 池邊, このみ, 小野, 良平, 加藤, 和弘, 倉本, 宣, 小林, 達明, 斉藤, 庸平, 佐々木, 邦博, 下村, 彰男, 塚本, 瑞天, 梛野, 良明, 濱野, 周泰, 藤井, 英二郎, 村上, 曉信, 本中, 眞, 横張, 真 (担当:分担執筆, 範囲:706 有機物のリサイクルと土壌再生, 707 水域生態系の循環と水質の浄化(小林達明 と共著), 805 芝草, 821 施肥, 822 芝生, 1206 土壌の調査,)
    朝倉書店 2022年7月 (ISBN: 9784254410419)
  • 小野, 良平, 一ノ瀬, 友博, 亀山, 章 (担当:分担執筆, 範囲:7. 緑化・植栽設計)
    朝倉書店 2021年9月 (ISBN: 9784254440317)
  • 東京農工大学農学部森林・林業実務必携編集委員会 (担当:分担執筆, 範囲:20章 造園)
    朝倉書店 2021年4月 (ISBN: 9784254470574)
  • 日本森林学会 (担当:分担執筆, 範囲:落葉落枝や植物廃材の利用)
    丸善出版 2021年1月 (ISBN: 9784621305843)
  • 藤井英二郎, 松崎 喬, 編集代表 (担当:分担執筆, 範囲:植栽基盤)
    朝倉書店 2018年12月

講演・口頭発表等

 116

担当経験のある科目(授業)

 17

共同研究・競争的資金等の研究課題

 15

産業財産権

 1