研究者業績

小島 隆

コジマ タカシ  (Takashi Kojima)

基本情報

所属
千葉大学 大学院工学研究院(共生応用化学コース) 准教授
学位
博士(工学)(名古屋大学)

ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0001-7721-1031
J-GLOBAL ID
200901057950904267
researchmap会員ID
5000078683

研究キーワード

 3

論文

 164

MISC

 44
  • 高橋友希, 上川直文, 小島隆, 稲垣順一, 掛川一幸
    無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集 123rd 2011年  
  • 小島 隆, 鈴木 里英, 上川 直文, 掛川 一幸
    日本セラミックス協会学術論文誌 : Nippon Seramikkusu Kyokai gakujutsu ronbunshi 115(1338) 160-164 2007年2月1日  
    Porous materials were prepared by stacking needle-like titania particles. The uniform, needle-like titania particles were synthesized by hydrothermal treatment of titanium hydroxide gel containing ethylenediamine. A seeding technique controlled the particle size of them. The obtained particles were dispersed in aqueous solutions with various pH values and vacuum-filtered to form bulk materials. Porous materials with uniform microstructure were obtained when the pH of the suspension was adjusted to the value suitable for generating electrostatic repulsion between dispersed titania particles. Changing the size of component particles also controlled the pore size of the porous titania.
  • 小島 隆, 鈴木 里英, 深井 丈晴, 上川 直文, 掛川 一幸
    日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集 2006F 387-387 2006年  
    本研究では、水熱法を用いて粒径が均一で、かつ針状に形状異方性を有するチタニアおよびアルミナ系粒子を合成し、得られた粒子を用いての多孔体作製を試みた。この際、様々な粒径の粒子を調製することにより、孔径の制御も試みた。得られた粒子を、それぞれpHを調製した分散媒に分散し、吸引濾過によりバルク状の多孔体としての成形を試みたところ、粒子間に反発力が生じやすいような条件の分散媒を用いた場合に、割れやひびの生じにくい多孔体を作製することが出来た。用いる粒子の粒径を変えた場合も均一な多孔体を成形することが可能であり、得られた多孔体は、粒子の粒径に依存した孔径を有していた。
  • 小島 隆, 鈴木 里英, 上川 直文, 掛川 一幸
    日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集 2006S 540-540 2006年  
    本研究では、針状に形状異方性を有するチタニア粒子の積層によるセラミックス多孔体の作製を試みた。まず、水酸化チタンをアミン類等の吸着物質存在下で水熱処理することにより、粒径が均一で、かつ針状に形状異方性を有するチタニア粒子を合成した。また、酸性条件下での水熱合成により調製した、非常に微細なチタニアナノ粒子を種結晶として用いることにより、針状チタニア粒子の粒径を変化させてそれぞれ合成した。得られた粒子を水中に分散、吸引濾過を用いて成形することにより、多孔体の作製を行った。均一な粒径を有する異方性粒子を用いたことにより、得られる多孔体は気孔率が大きく均一な細孔径を有していた。
  • 酒井幸紀, 稲垣順一, 稲垣順一, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 22th 2006年  

書籍等出版物

 3

講演・口頭発表等

 336
  • 島田裕也, 小島隆, 大理伸哉, 渡辺拓也, 野呂俊平, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 2010年7月22日
  • 牧野太郎, 外山大吾, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 2010年7月22日
  • 高橋友希, 小島 隆, 上川直文, J. Yun, 掛川一幸
    第26回日本セラミックス協会関東支部研究発表会 2010年7月22日
  • 牧野太郎, 外山大吾, 小島 隆, 上川直文, 掛川一幸
    第26回日本セラミックス協会関東支部研究発表会 2010年7月
  • 大理伸哉, 小島 隆, 上川直文, 掛川一幸
    第26回日本セラミックス協会関東支部研究発表会 2010年7月
  • 掛川一幸, 吉田和典, 上川直文, 小島隆
    無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集 2010年6月3日
  • 高橋友希, 小島 隆, 上川直文, J. Yun, 掛川一幸
    無機マテリアル学会第120回学術講演会 2010年6月3日
  • 掛川一幸, 吉田和典, 上川直文, 小島 隆
    無機マテリアル学会第120回学術講演会 2010年6月
  • 上川直文, 青木義也, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会年会講演予稿集 2010年3月22日
    酸化チタンは、電子セラミックス用原料をはじめ光触媒や紫外線遮断材料、NbドープTiO2透明導電性材料などとしてその応用が期待されている。この様な応用の展開において、製膜やナノ複合化用原料としてTiO2ナノ粒子が安定に凝集することなく分散したゾルの簡便かつ高収率な合成法の確立が必要とされている。本研究では、チタンアルコキシドのエチレングリコール溶液にNH3水を添加し、加水分解することで、溶液の混合と静置のみからなる簡便なプロセスで高い分散安定性を有するTiO2ナノ粒子分散ゾルの調製法について検討した。また得られたナノ粒子について蛍光発光特性や光触媒活性などの検討を行った。
  • 牧野太郎, 外山大吾, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集 2009年11月5日
  • 高橋祐一, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集 2009年11月5日
  • 大理伸哉, 小島隆, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2009年9月16日
    Ce-TZP ( セリア安定化正方晶ジルコニア多結晶体 )は、その焼結進行過程において、ヘキサアルミネートなどの形状異方性を有する粒子をin-situで複合化することにより、機械的性質の改善が可能である。本研究では、第二相としてBaAl12O19を選択し、様々な粒径、反応性を有する原料を用いてジルコニアマトリックス中におけるBaAl12O19のin-situ複合化を試みた。また、第二相の生成機構を詳細に検討し、機械的性質改善に適した複合構造の構築を試みた。その結果、反応性の異なる第二相の原料を共存させることにより、第二相の粒径およびアスペクト比の制御を可能とした。
  • 松本貴彬, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2009年9月16日
  • 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2009年9月16日
  • 若松和哉, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2009年9月16日
    酸化セリウム(CeO2)は、紫外線遮断材料などとして応用が期待されている。本研究では、CeO2薄膜の作製に用いることができるCeO2ナノ粒子分散ゾルについて、簡便かつ低環境負荷なプロセスでの作製法について検討を行った。具体的には、Ceイオンを溶解したグリコール溶液中にアンモニア水を加え、75℃にて水和イオンの生成と穏やかな加水分解反応を行うことでCeO2ナノ粒子とその安定した分散ゾルの作製を行った。その結果、ジエチレングリコールを用いた際、最も効率よくナノ粒子分散ゾルを得られることがわかった。また、溶液中に他のイオンを添加することにより、原子価制御が可能であるかについても検討を行った。
  • 原田陽平, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集 2009年6月4日
  • 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集 2009年6月4日
  • 牧野太郎, 原田陽平, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集 2009年6月4日
  • 大理伸哉, 小島隆, 上川直文, 掛川一幸
    無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集 2009年6月4日
  • 小島隆, 渡辺拓弥, 野呂俊平, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会年会講演予稿集 2009年3月16日
  • 上川直文, 松本貴彬, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会年会講演予稿集 2009年3月16日
    本研究では代表的な蛍光発行体でありバイオマーカーなどへの応用が期待されている硫化亜鉛(ZnS)ナノ粒子の新しい液相合成法について検討を行った。水溶液中で合成したZnSのゲル状沈殿をエチレングリコール溶液中で解膠する非常に簡便な手法によるZnSナノ粒子の安定な分散ゾルの調製法とその分散メカニズムについて検討を行った。水溶液中で硝酸亜鉛と硫化ナトリウムの沈殿により調製したZnSのゲル状沈殿をエチレングリコールに分散し55℃以上の温度で24h静置することにより非常に安定なZnSナノ粒子分散ゾルを得ることができた。また、静置温度により粒径の制御が可能であることが明らかとなった。
  • 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    セラミックス基礎科学討論会講演要旨集 2009年1月8日
  • 松本 貴彬, 上川 直文, 小島 隆, 掛川 一幸
    日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集 2009年
    0.1Mの硝酸亜鉛水溶液100mlに0.1Mの硫化ナトリウム水溶液50mlを加えて得られたZnSの沈殿を洗浄した後エチレングリコール中に分散し55℃以上で24h静置することによりZnSナノ粒子が安定に分散したゾルを調製することができた。ZnS沈殿とZnSナノ粒子のBET比表面積を測定したところそれぞれ176m2/gと262m2/gであった。このことからすでに沈殿の状態で平均粒径が10nm程度のナノ粒子が凝集した状態が生成しておりエチレングリコール中での静置により粒界の溶解によりZnSナノ粒子の分散が起きたと考えられる。また、原料溶液にCl-やMn2+を共存させることによりZnS沈殿の分散と静置のみで蛍光発光特性を有するZnSナノ粒子を得ることができた。
  • 上川 直文, 小島 隆, 掛川 一幸
    日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集 2009年
    ZnOは紫外線遮断材料や透明導電性材料蛍光体材料として多く応用を有する物質である。ZnOの応用を展開する上でZnOナノ粒子とその安定な分散ゾルの簡便かつ低環境負荷な合成法の開発が重要である。本研究ではテトラアンミン亜鉛イオンを水溶液中で合成した後、エチレングリコール中に溶解させてテトラアンミン亜鉛イオンのエチレングリコール溶液を得た。この溶液からアンモニアを揮発させることにより加水分解反応を進行させることで55℃にて安定なZnOナノ粒子分散ゾルを得ることができた。この反応プロセスは溶液の混合と静置のみのからなり非常に簡便にもかかわらず反応温度や時間により粒径や蛍光発光特性の制御が可能であることを明らかにした。
  • 深井丈晴, 小島隆, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2008年9月17日
    本研究では均一な針状ベーマイト粒子を用いて、気孔率が大きくかつ均一な孔を有する多孔体の作製を試みた。まず水熱法を用いて均一粒径・形状を有する針状ベーマイト粒子を調製し、純水中で分散させた。分散液中の粒子量とpHを、最も粒子間に反発力が生じやすい条件に調製し、吸引ろ過を施すことで多孔体を得た。得られた多孔体を1200℃, 1hの条件で焼成したところ、α-Al2O3への転移が見られ粒子が大きく成長していることが確認された。調製した多孔体にLa(NO3)3水溶液を塗布し、乾燥した試料を同様の条件で焼成したところ、LaAlO3の生成が確認され、多孔体の構成粒子は針状を保っていた。
  • 若松和哉, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2008年9月17日
    CeO2は紫外線吸収材料として注目されている。本研究では焼成プロセスを含まない低温溶液プロセスにより紫外線吸収機能発現に十分な膜厚を有するCeO2薄膜を作成する手法の検討を行った。Ce(OH)3のゲル状沈殿物を蒸留水に分散し水溶性高分子(PVA, PEGなど)を添加した後75℃にて24h静置することによりCeO2ナノ粒子分散ゾルを得た。このゾルをガラス基板上に塗布し乾燥することでCeO2-高分子複合膜を調製した。得られた膜はXRDの検討により結晶性を有していることがわかった。また、UV-VIS吸収スペクトルの検討結果よりCeイオンに対するPVA添加量が増加した場合膜厚には大きな変化が見られなかったが吸光度が大きく増加することがわかった。これは膜中のCeO2ナノ粒子の分布状態が均一になるためである事を示した。
  • 原田陽平, 永田正行, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2008年9月17日
    いくつかの共晶酸化物が,高温強度などの点で非常に優れた材料として注目されている.近年,共晶酸化物は様々な方法で作製されており,それらは共晶組成の融液を冷却する方法である.この様な従来法では,均一な共晶組織は一つの共晶系において一つの組成(共晶組成)でしか作製できない.共晶組成から離れた非共晶組成を有する融液を冷却すると,リッチ成分の粗大な初晶が晶出してしまう.そこで本研究では,融液の代わりに非晶体を用いることで,共晶組織の形成時に結晶周囲での対流や拡散を抑えることに着目した.SPSを用いて非晶質粉末を焼結することで,非共晶組成においても,均一な共晶様組織のみを有する緻密な焼結体を作製できた.
  • 大理伸哉, 小島隆, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2008年9月17日
    セリア安定化正方晶ジルコニア粒子の焼結進行過程において、第二相として六角板状に成長しやすいBaヘキサアルミネートをin-situ生成させることにより、コンポジットの作製を試みた。この際、粒径および反応性の異なる第二相の原料粉末を用いることによって、第二相の生成温度、粒径を変化させることが可能となり、緻密な焼結体を比較的低温で作製することができた。マトリックス相であるジルコニアの粒成長は、ジルコニア単独で焼結を行う場合と比べて抑えられていた。また、第二相の原料として炭酸バリウムとアルミナとともに共沈法により調製した粉末を共存させることにより、第二相のアスペクト比を変化させることもできた。
  • 上川直文, 山崎晃典, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2008年9月17日
    本研究者らはZn(OH)2ゲルをZn2+イオンを含有するエチレングリコール中に分散し35℃にて静置する事により平均粒径が10nmから20nmの蛍光発光性を有するZnOナノ粒子が得られることを見出した。この粒子の生成過程について溶液のUV-VISスペクトル,ラマンスペクトル,蛍光発光スペクトルの経時変化測定により詳細に検討を行った。また、得られたZnOナノ粒子表面に対する遷移金属イオンの吸着に伴う蛍光発光スペクトルの変化を検討した。この結果、10-5M程度の非常に希薄な溶液からの遷移金属イオンのZnOナノ粒子への吸着により蛍光発光強度が減少することを見出した。これより遷移金属イオンの微量吸着がZnOナノ粒子の電子状態に大きな影響を与えることが明らかとなった。
  • 小島隆, 吉田郁恵, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2008年9月17日
    本研究では、様々なチタン源粒子を用いてチタン酸ビスマス(Bi4Ti3O12)粒子の水熱合成を試みた。チタン源としては、均一な粒径を有する水和チタニア、アナターゼおよび水酸化チタン粒子をそれぞれ合成した。硝酸ビスマスと各チタン源を原料としてそれぞれ水熱処理を行った結果、得られる粒子の相はチタン源に大きく依存し、水和チタニアを用いた場合に最もBi4Ti3O12が生成しやすかった。また、水熱処理条件を比較的高温にした場合には板状のBi4Ti3O12粒子が得られ、処理条件を低温長時間にした場合には微細な一次粒子の集合体からなる球状のBi4Ti3O12粒子が得られた。
  • 原田陽平, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan 2008年9月1日
  • 杉本忠夫, 小島隆
    コロイドおよび界面化学討論会講演要旨集 2008年8月20日
  • 綾部和哉, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 2008年7月24日
  • 深井丈晴, 小島隆, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 2008年7月24日
  • 吉田和典, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 2008年7月24日
  • 原田陽平, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 2008年7月24日
  • 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会年会講演予稿集 2008年3月20日
    酸化亜鉛(ZnO)はNドープによりp型半導体性を示す様になる事から近年注目を集めている。本研究では、新たに硝酸アンモニウムなどのアンモニウム塩が300℃程度の比較的低い温度で溶融し金属硝酸塩の溶媒として作用することに着目しアンモニウム塩融体中での硝酸亜鉛の分解反応によるZnO粒子の調製法とNドープ挙動についての検討を行った。硝酸亜鉛と酢酸アンモニウムの混合物を350℃,1h加熱処理する事でNドープZnOを得ることができた。
  • 原田陽平, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会年会講演予稿集 2008年3月20日
    共晶酸化物は高温下で高強度を示すなど優れた特性をもつことから,高温構造材料として期待されている.共晶酸化物の様々な作製方法が報告されている.これらのほとんどが,共晶組成の融液を冷却する方法である.共晶は構成成分の単結晶が複雑に絡み合った特徴的な組織を有し,その特性はその組織サイズに依存していると考えられる.また,従来法では,均一な共晶組織は一つの共晶系において共晶組成付近の極限られた組成でしか作製できない.共晶組成から離れた組成の融液を冷却すると,リッチ成分の粗大な初晶が晶出してしまう.そこで融液に代わり,共晶組織の形成時に結晶周囲での対流や拡散が抑えられるアモルファスからの析出に着目した.本研究室ではこれまでにY2O3-Al2O3系で,共晶組成および共晶から離れた組成において,微細で均一な共晶組織のみを持つ材料を作製した.この作製方法は他の共晶系にも応用出来ると考え研究を行った.他の共晶系においても非常に微細で均一な共晶に類似した組織が得られた.
  • 上川直文, 山崎晃範, 小島隆, 掛川一幸
    セラミックス基礎科学討論会講演要旨集 2008年1月10日
  • 深井丈晴, 小島隆, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2007年9月12日
  • 杉原真広, 小島隆, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2007年9月12日
    本研究では、均一なナノ構造を有するチタン酸バリウム/銀粒子コンポジットを、液相下における原料粒子の調製段階から精密に組み立てることを目的とした。まず、水酸化物ゲルの水熱処理によって立方体状のチタン酸バリウム粒子を合成した。得られた粒子上に液相下で銀を還元析出させることにより、均一に銀ナノ粒子を析出させた非常に狭い粒度分布を有するコンポジットの原料粒子が調製できた。得られた粒子の焼結を試みたところ、常圧焼結では完全な緻密化は困難であったが、放電プラズマ焼結(SPS)を用いた場合に比較的緻密なチタン酸バリウム/銀ナノ粒子コンポジットを作製することができた。
  • ZENG Min, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2007年9月12日
    チタンイソプロポキシドをH2O中で45℃にて静置し直接加水分解することによってアナターゼ型TiO2粒子を得た。本研究では、得られたTiO2粒子の合成条件と表面状態(PZC,細孔構造,陽イオン及び陰イオン吸着特性)の関係について詳しく検討した。さらに表面状態と光触媒活性の関係についても速度論的考察を行った。DTAによるTiO2の結晶性評価から、45℃の加熱処理において24hの加熱処理においてアモルファス相を含まないアナターゼ相が得られる事が分かった。また、TiO2粒子表面への陽イオンと陰イオンの吸着気候の違いが光触媒活性による色素の分解速度にも大きな影響を及ぼす事が明らかとなった。
  • 小島隆, 野呂俊平, 大理伸哉, 原拓也, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2007年9月12日
    セリア安定化正方晶ジルコニア粒子の焼結進行過程において、第二相成分としてBaヘキサアルミネートまたはBaヘキサフェライトをin-situ生成させることにより、コンポジットの作製を試みた。得られたコンポジットには、各種マグネトプランバイト型化合物が均一に分散していた。この際、反応性の異なる第二相の原料粉末を用いてマグネトプランバイト相のin-situ生成を試みることにより、第二相の生成温度、粒径を変化させることが可能となり、緻密な焼結体を比較的低温で作製することが出来た。また、マトリックス相であるジルコニアの粒成長も、ジルコニア単独で焼結を行う場合に比べて押さえられていた。
  • 原田陽平, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2007年9月12日
    いくつかの共晶酸化物が,高温強度などの点で非常に優れた材料として注目されている.近年,共晶酸化物は様々な方法で作製されており,それらは共晶組成の融液を冷却する方法である.共晶の特性はその組織サイズに依存していると考えられる.また,従来法では,均一な共晶組織は一つの共晶系において一つの組成(共晶組成)でしか作製できない.共晶組成から離れた組成を持つ融液を冷却すると,リッチ成分の粗大な初晶が晶出してしまう.そこで本研究では,融液の代わりに非晶体を用いることで,共晶組織の形成時に結晶周囲での対流や拡散を抑えることに着目した.その結果,共晶組成および共晶から離れた組成においても,微細で均一な共晶組織のみを持つ材料を作製できた.
  • 上川直文, 柿沼亮太, 大澤佑介, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会秋季シンポジウム講演予稿集 2007年9月12日
    TiO2は代表的なn型酸化物半導体であり光伝導性・光触媒活性などを有し、その多様な物性はTi4+と異なる原子価を有する陽イオンをドープすることにより制御する事が可能である。近年Nb5+ドープがTiO2の物性制御法として注目されている。本研究では、TiおよびNbのペルオキソ化合物水溶液を前駆体として用いる溶液法により低温焼成でのNbドープTiO2の合成を検討した。ペルオキソ化合物水溶液を前駆体として用いることによって焼成温度が600℃においてNbドープが可能であることを見出した。また、大気中焼成条件下においてもペルオキソイオンが還元剤として作用することによって酸素欠陥を多く有するNbドープTiO2が得られることを明らかにした。
  • 野呂俊平, 小島隆, 上川直文, 掛川一幸
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 2007年8月30日
  • 原田陽平, 綾部和哉, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸, KIM Sung Jin
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 2007年8月30日
  • 山崎晃範, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会関東支部研究発表会講演要旨集 2007年8月30日
  • 上川直文, 三谷友祐, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会年会講演予稿集 2007年3月21日
    0.1MのH2O2水溶液中でZn(OH)2ゲルを75℃で2h加熱処理することによって過酸化亜鉛ZnO2ナノ粒子分散ゾルを得た。このZnO2ゾルにアンモニウム塩を溶解し乾燥した後、大気中で300℃にて焼成することによって窒素(N)ドープZnOを得る事が出来た。得られた生成物のラマンスペクトル測定結果から焼成温度が低いほどより多くのNがドープされている事が分かった。また、Nのドープ量は、アンモニウム塩中の陰イオンにより大きな影響を受ける事が明らかとなった。これらの実験結果から過酸化物イオンが還元剤として作用することによりNドープが促進されることを明らかにした。
  • 山崎晃範, 上川直文, 小島隆, 掛川一幸
    日本セラミックス協会年会講演予稿集 2007年3月21日
    Zn(OH)2ゲルをエチレングリコール水溶液中で35℃~95℃にて24h静置することによってZnOナノ粒子とその安定な分散ゾルを得る事が出来た。35℃にて静置した場合、平均粒径が10nm程度のZnOナノ粒子が球状に凝集した二次構造が形成される事が分かった。更に得られたZnOナノ粒子の蛍光発光スペクトルを測定したところ、静置温度が低いほどZnO中の欠陥構造に由来する550nm付近の蛍光発光強度が増大する事がわかった。Zn(OH)2のエチレングリコール中での蛍光発光スペクトルとUV-VIS吸光スペクトルの経時変化からZnOナノ粒子の生成過程について検討した。

共同研究・競争的資金等の研究課題

 8

産業財産権

 4

社会貢献活動

 7