研究者業績

加藤 徹也

Tetsuya Kato

基本情報

所属
千葉大学 教育学部 理科教育講座物理学
学位
理学修士(東京工業大学)
博士(理学)(東京工業大学)

研究者番号
00224519
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-4849-2193
J-GLOBAL ID
200901074570019351
researchmap会員ID
1000275599

主要な研究キーワード

 4

経歴

 2

論文

 64
  • 岩﨑 春乃, 森重 比奈, 加藤 徹也
    千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 72 337-344 2024年3月1日  最終著者
    type:text [要約] 本研究では,教員養成学部の学生がプログラミングを経験し,プログラミングに対する苦手意識を軽減できるような教材を開発し,物理実験の授業の中で実践を行い,その効果を検討した。ここではM5Stack CORE2というマイコンを使用し,「プログラミングに慣れること」,「外部からデータを入力すること」,「マイコンから出力すること」をそれぞれねらいとした3種類の実習内容を開発した。授業実践ではプログラミング経験がない学生もいたが,最終的には意図したプログラムを自分たちで立てることができていた。また,授業実践の効果を見るために授業前後で同一のアンケート調査を行った。その結果,実際に経験したプログラミングの範囲ではあるが,プログラミングの過程への興味やプログラミングができるというスキル面での自信の向上がみられた。一方で,今回のプログラミングを経験しただけでは授業作成や実践をするにはまだ不足であると感じていることがわかった。
  • Hafiz Anshari, Tetsuya Kato
    WaPFi (Wahana Pendidikan Fisika) 9(1) 57-64 2024年2月29日  査読有り最終著者
    Despite both Japan and Indonesia incorporating critical thinking skill development into their educational curricula, Japanese students exhibit higher problem-solving abilities. To investigate the role of physics textbooks in nurturing problem-solving skills, a comparative and content analysis method was employed, focusing on two textbooks: The Basic Physics High School Textbook for Science by Sukenshuppan (JP-SKN) and Fisika 1 untuk Jurusan IPA by Tiga Serangkai (ID-TS). Foshay's teaching principles for problem-solving skills served as the analytical framework, consisting of 12 key points to identify problem-solving teaching features within the textbooks. Explicitly stated sub-chapters and consistently recurring implicit elements within each chapter were recognized as book features. The analysis revealed that JP-SKN encompasses a greater variety of problem-solving skill development features compared to ID-TS. While the quality of these features may differ, JP-SKN contains 16 book features aligned with problem-solving teaching principles, surpassing the 12 found in ID-TS. JP-SKN employs diverse approaches to foster problem-solving skills, including case studies, graphs, tables, illustrations, and interactive digital content. Its "Thinking Learning" feature (思考学習) encapsulates numerous problem-solving principles, providing instructions, structured problems, and encouraging the formulation of mental models for problem resolution. Conversely, ID-TS incorporates additional elements beyond problem-solving, such as promoting teamwork, scientific attitude, and offering numerous practice questions. These findings offer valuable insights and references for the development of learning resources that aim to promote critical thinking skills within Indonesia's new curriculum. Furthermore, they serve as a starting point for future research to explore how both countries interpret their respective curriculum mandates when designing representative textbooks, particularly concerning high school Physics subjects.
  • 森重 比奈, 野村 純, 土田 雄一, 加藤 徹也
    千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 71 155-162 2023年3月1日  
    type:text [要約] 中学校の理科の授業では年間1,000件以上の負傷・疾病が報告されており,理科の観察・実験活動の安全な実施には危機管理の観点は必要不可欠なものである。万一,ケガを伴う事故が理科の授業中に起きた場合,当該生徒と理科担当教員だけでなく,養護教諭,管理職,保護者との連携が必要となる。この連携の第一歩となるのが,理科教員と養護教諭の連携である。ところが,両者の養成カリキュラムには教職を意識した学習・交流の機会は皆無であり,このため,事故発生時の対応・連携について何の知識もないまま,教員になっているのが現状である。そこで,この問題の解決を目指して理科教員と養護教諭の志望学生が共に学ぶ合同のロールプレイ演習教材を開発した。本報告ではロールプレイ演習教材開発の経緯について述べる。
  • 森重 比奈, 野村 純, 土田 雄一, 加藤 徹也
    千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 71 163-170 2023年3月1日  
    type:text [要約] 学校における危機管理には,「事前」,「事故等発生時」,「事後」の3つの段階があり,学校危機管理においては,事故の未然防止だけではなく,事故発生を想定したクライシスマネジメントも重要である。事故対応をシミュレートすることは,いざ事故が起きたときの冷静な対応につながる。学校事故に関する様々な事態の想定は教員として不可欠なものである。そして,新任として教職に就き,ひとたび事故が発生すれば当事者としての対応が求められる。そこで,理科教員と養護教諭の志望学生が共に学ぶ合同のロールプレイ演習教材を開発した。本報告では開発したロールプレイ演習教材を用いた授業実践について報告する。授業実践に参加した学生の学びについて質問紙により調査したところ,開発した教材を用いた授業は,お互いの職と連携を意識することのできる良い機会をつくり出すことが出来ていた。さらに,参加学生が事故発生時の対応の流れを多様な視点から確認できたことや,理科および養護教諭の教員志望学生双方の連携意識が強まったことも推察された。
  • 森重 比奈, 野村 純, 加藤 徹也
    日本科学教育学会年会論文集 47 639-640 2023年  
    理科の実験に活動おいて安全な活動は最も重要なものであり, 事故や負傷の未然防止は欠かせない. 多くの場合, 授業は教員の裁量で進行するものであり, 安全に関する指導や配慮についても教員の知識や経験に委ねられている. そこで本研究では, 授業中の事故やケガ防止のための安全意識について理科教員に調査した. 調査対象は公立中学校に勤務する理科担当教員とし, 例として挙げる実験の題材は中学校1年生で行われることの多い「白い粉の実験」とした. 調査では, 白い粉の実験における安全配慮事項について自由記述形式で回答を得た. その回答から「火傷, 換気, 保護眼鏡, 食べる, アレルギー, 粉じん爆発」の各項目についての内容があったものを計上した. その結果, 8割を超える教員が火傷については意識的に注意していることがわかった.

MISC

 183

共同研究・競争的資金等の研究課題

 21