研究者業績

溝上 陽子

ミゾカミ ヨウコ  (Yoko Mizokami)

基本情報

所属
千葉大学 大学院工学研究院 教授
学位
博士(工学)

研究者番号
40436340
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0001-7678-5463
J-GLOBAL ID
201201069746134430
Researcher ID
R-6982-2016
researchmap会員ID
B000222913

外部リンク

論文

 151
  • So Nakamura, Shinichi Inoue, Yoshinori Igarashi, Hiromi Sato, Yoko Mizokami
    Journal of Imaging 10(6) 146-146 2024年6月17日  査読有り最終著者責任著者
    Gloss is associated significantly with material appearance, and observers often focus on gloss unevenness. Gloss unevenness is the intensity distribution of reflected light observed within a highlight area, that is, the variability. However, it cannot be analyzed easily because it exists only within the highlight area and varies in appearance across the reflection angles. In recent years, gloss has been analyzed in terms of the intensity of specular reflection and its angular spread, or the bidirectional reflectance distribution function (BRDF). In this study, we develop an apparatus to measure gloss unevenness that can alter the angle with an angular resolution of 0.02°. Additionally, we analyze the gloss unevenness and BRDF in terms of specular reflection. Using a high angular resolution, we measure and analyze high-gloss materials, such as mirrors and plastics, and glossy materials, such as photo-like inkjet paper and coated paper. Our results show that the magnitude of gloss unevenness is the largest at angles marginally off the center of the specular reflection angle. We discuss an approach for physically defining gloss unevenness based on the BRDF.
  • Yuanyuan He, Hiromi Sato, Chanprapha Phuangsuwan, Kitirochna Rattanakasamsuk, Yoko Mizokami
    Color Research & Application 2024年2月21日  査読有り最終著者
  • 溝上陽子
    日本香粧品学会誌 47(4) 303-308 2023年12月31日  招待有り筆頭著者責任著者
  • He, Yuanyuan, Michishita, Ryo, Sato, Hiromi, Mizokami, Yoko
    Proceedings of the 15th Congress of the International Colour Association 2023. Chiang Rai, Thailand 1066-1071 2023年12月  最終著者
  • Phuangsuwan, Chanprapha, Phuangsuwan, Chanprapha, Tokunaga, Rumi, Mizokami, Yoko, Likitpunyawat, Kusuma
    Proceedings of the 15th Congress of the International Colour Association 2023. Chiang Rai, Thailand 1061-1065 2023年12月  

MISC

 72

書籍等出版物

 20
  • Stefan Mozar, Konstantin Glasman (担当:分担執筆, 範囲:Colour vision)
    IET (The Institution of Engineering and Technology) 2024年1月30日 (ISBN: 9781785612503)
  • Renzo Shamey (担当:共編者(共編著者), 範囲:Section: Vision: Concepts-2)
    Springer, Berlin, Heidelberg 2023年9月1日 (ISBN: 9783030898618)
  • Shamey, R (担当:分担執筆, 範囲:Color Scene Statistics, Chromatic Scene Statistics)
    Springer, Berlin, Heidelberg 2023年9月1日 (ISBN: 9783642278518)  Refereed
  • 吉澤 達也 (担当:分担執筆, 範囲:3. 色の知覚)
    朝倉書店 2023年4月5日 (ISBN: 4254520344)  Refereed
  • 日本視覚学会 (担当:分担執筆, 範囲:2.2 明るさ知覚,2.3 明度知覚)
    朝倉書店 2022年11月1日 (ISBN: 9784254102949)

講演・口頭発表等

 234
  • Ilic, I, Mizokami, Y, Kimura, E, Webster, M. A
    OSA Fall Vision Meeting 2018年9月22日 Optical Society of America
  • Kiyasu, Y, Mizokami, Y, Yaguchi, H
    OSA Fall Vision Meeting 2018年9月22日 Optical Society of America
  • Takahashi, Y, Ilic, I, Webster, M. A, Whitehead, L, Mizokami, Y
    OSA Fall Vision Meeting 2018年9月22日 Optical Society of America
  • 若松 竜亀, 溝上 陽子
    日本視覚学会2018年夏期大会 2018年8月2日 日本視覚学会
  • Du, X, Mizokami, Y
    The 14th Asia-Pacific Conference on Vision 2018年7月16日 Asia-Pacific Conference on Vision
  • Funaki, T, Mizokami, Y
    The 14th Asia-Pacific Conference on Vision 2018年7月16日 Asia-Pacific Conference on Vision
  • Takano, M, Mizokami, Y, Yokokawa, K, Tokunaga, R, Ito, T, Yamada, M
    The 14th Asia-Pacific Conference on Vision 2018年7月16日 Asia-Pacific Conference on Vision
  • Ilic, I, Whitehead, L, Mizokami, Y, Webster, M. A
    Vision Sciences Society 2018 Annual Meeting 2018年5月19日 Vision Sciences Society
  • Mizokami, Y, Nozaki, W, Yaguchi, H
    Vision Sciences Society 2018 Annual Meeting 2018年5月19日 Vision Sciences Society
  • 三上 大河, 溝上 陽子
    日本色彩学会 視覚情報基礎研究会 第33回研究発表会 2018年3月17日 日本色彩学会 視覚情報基礎研究会
  • Kiyasu, Y, Mizokami, Y, Yaguchi, H
    The 8th Lux Pacifica 2018年3月7日 Lux Pacifica
  • Takahashi, Y, Mizokami, Y, Webster, M. A, Whitehead, L
    The 8th Lux Pacifica 2018年3月7日 Lux Pacifica
  • 三原 優輝, 溝上 陽子
    日本色彩学会 色覚研究会 平成29年度研究発表会 2018年3月3日 日本色彩学会 色覚研究会
  • 園田 倖太, 溝上 陽子
    日本色彩学会 色覚研究会 平成29年度研究発表会 2018年3月3日 日本色彩学会 色覚研究会
  • 溝上 陽子
    日本色彩学会 色覚研究会 平成29年度研究発表会 2018年3月3日 日本色彩学会 色覚研究会  招待有り
  • 舟木 智洋, 溝上 陽子
    日本色彩学会 色覚研究会 平成29年度研究発表会 2018年3月3日 日本色彩学会 色覚研究会
  • 濱田 一輝, 溝上 陽子, 矢口 博久
    日本視覚学会2018年冬季大会 2018年1月19日 日本視覚学会
  • 野崎 航, 溝上 陽子, 矢口 博久
    日本視覚学会2018年冬季大会 2018年1月18日 日本視覚学会
  • 舟木 智洋, 溝上 陽子
    日本色彩学会誌 2018年
    人間の視覚系には,照明環境によらず物体の正しい色を認識することができる色恒常性という性質が備わっている.親しみのある物体に対しては色恒常性が働きやすくなることが先行研究で示されているが,未知の物体への認知過程をふまえていない.本研究では,折り紙を用いて実験刺激を作成し,被験者に予め一部の実験刺激を1週間以上の期間毎日観察してもらうことによって熟知させる認知過程を加えた.その上で,照明色や物体に対する熟知性によって色恒常性へどのような影響が生じるのか調べた.実験には波長可変LED光源を用いて,昼白色を基準として等色差になるような照明4色を,黒体放射軌跡方向(黄,青)とその直交方向(緑,赤)に設定し,合計5色の照明下でエレメンタリーカラーネーミング法を用いて実験刺激の色の見えの応答を行った.結果は,等色差でも照明色によって色恒常性が働きやすい色と働きにくい色があり,緑色照明下では最も色恒常性が働きにくかった.また,短期間でも事前観察を行うことによって色恒常性が高くなる傾向があった.以上より,色恒常性の働きやすさは,照明色,物体の両面において被験者の経験に影響を受けることが示唆された.
  • 三上 大河, 溝上 陽子
    日本色彩学会誌 2018年
    本研究は,物体の周囲の彩度が高い場合に物体の見えの彩度が低下する効果である色域拡大効果について明らかにすることを目的とする.実験では,自然画像をflower,wool,pumpkinの3種類用意した.それらを注視する要素のターゲット領域とそれ以外の背景領域に分け,ターゲット領域,背景領域にそれぞれ表面情報や形状情報を失わせる処理を独立に施し,各条件を組み合わせることによって実験刺激を作成した.これらの実験刺激を用いて,均一背景上のマッチング刺激がターゲット領域と同じ見えになる彩度を求めることで,自然画像の刺激の複雑さが色域拡大効果にどのような影響を与えるかを測定した.その結果,pumpkin画像において,他の画像より色域拡大効果が発生しやすかった.今回行った条件では,自然画像における色域拡大効果には画像依存性があり,ターゲット領域は単純で背景領域は物体のエッジなどの細かい情報があり,色分布がオリジナルに近似している際に最も色域拡大効果が大きいことが示唆された.
  • 園田 倖太, 溝上 陽子
    日本色彩学会誌 2018年
    人工照明下と自然光下で物の色の見えが異なって見えてしまうという照明の演色性を評価する研究は多く行われているが,実際に自然光を使ったものはほとんどない.また,評価実験には色票を用いることが多く,実物体を用いた研究は少ない.本研究では,分光分布の異なる人工照明と実際の自然昼光が実物体の色の見えにどのような影響を与えるかを調べる.実験では,参照光源とテスト光源の観察ブースを並べて設置し,それぞれ参照用の色票と実験刺激を置いた.参照光源にはD65近似蛍光灯を使用し,テスト光源には,D65近似蛍光灯,昼光色LED,自然昼光を使用した. 実験刺激は, 緑色のきゅうりと黄色のバナナの食品サンプル,赤色と青色の造花, 赤色と青色の積み木,各実験刺激に近い色の色票5種を用いた.被験者は標準色票の中から刺激と同じ色に見える色票(対応色)を選択し応答した.その結果,照度が同等の場合は自然昼光と人工光源下での色の見えに大きな違いは見られなかった.また,自然昼光の照度,相関色温度を変化させたとき,自然昼光の照度が高くなると,対応色はより鮮やかさが増し,相関色温度が高くなると,対応色の赤と緑の鮮やかさが減る傾向が得られた.
  • 益満 大志, 溝上 陽子
    日本色彩学会誌 2018年
    本研究では,画像の鮮やかさの知覚が,彩度変調画像および彩度・明度コントラスト変調画像への順応によって影響を受けるか検証した.自然画像において彩度の上昇(低下)と同時に輝度コントラストを上昇(低下)させると,彩度のみを上昇(低下)させた場合より自然に見える範囲が広がるとされ,この知覚される自然さの違いが彩度の順応効果に影響を与える可能性がある.実験では,同じ変調係数にて変調した彩度・明度コントラストを有する複数の画像に順応後,彩度のみを変調したテスト画像を呈示し,その彩度知覚を測定した.結果,彩度のみを変調した画像と,彩度・明度コントラストを同時に変調した画像に順応した条件では,順応効果に有意な違いは現れなかった.しかし,彩度の上昇(低下)と同時に明度コントラストを低下(上昇)させ,明らかに不自然と感じられる画像に順応した条件では,順応効果がそれらと比べて極めて小さくなった.この変調方向においては,被験者の自然に見える範囲も他の変調方向と比べて狭いという結果となった.したがって,この知覚される画像の自然さの違いにより,彩度順応効果に違いが表れると考えられる.
  • Hidefumi Yoshida, Keita Hirai, Yoko Mizokami
    Proceedings of the International Display Workshops 2018年1月1日
    © 2018 International Display Workshops. All rights reserved. We investigated the applicability of the CIELAB color gamut volume metric to the latest self-emissive displays. Where to set the reference white is the key. The luminance of maximum white, full-screen white and absolute value are appropriate. The weighted average can give the criteria of the display color performance.
  • 森山敬亮, 堀内隆彦, 溝上陽子, 平井経太
    Vision 2017年1月20日
  • 大塚 理子, 溝上 陽子, 矢口 博久
    日本色彩学会誌 2017年
    美肌に対する人々の関心は強く,色素斑のトラブルに悩む人は多い.色素斑に関する研究も様々行われているが,色素斑の特徴と視覚特性の関係については明らかになっていないことも多い.菊地ら(2015)は,色素斑の個数や面積が色素斑の目立ちに影響を与えることを明らかにしたが,それらの分布パラメータに限定した定量化はされていない.そこで本研究では,色素斑の個数や面積が,色素斑の目立ちに与える影響を調べた.色素斑の総面積や個々の面積を同様に保った状態で色素斑の個数を変化させた画像を作成し,大きい色素斑1個の画像と比較することで,色素斑の目立ちを評価する実験を行った.また,色素斑が同じ個数でも,大きい色素斑を含む条件と,全て小さい色素斑の条件の2種類を行った.その結果,色素斑の総面積が大きい場合よりも,各画像における最大色素斑の面積が大きい場合の方が目立ちの評価は高かった.また,色素斑が同じ個数でも,大きい色素斑を含む場合の方が,全て小さい色素斑の場合より目立ちの評価は高かった.このことから,色素斑の個々の面積が色素斑の目立ちに最も影響を与えると考えられる.
  • Yuki Mihara, Kazuki Hamada, Phuangsuwan Chanprapha, Mitsuo Ikeda, Yoko Mizokami
    日本色彩学会誌 2017年
    Change of color appearance of invariant psychophysical color, namely a color of same chromaticity coordinates, was investigated. A subject observed a color chip placed in a test room illuminated white through a small window from a subject room illuminated by white, red, yellow, green, or blue light and assessed the color of the chip by the elementary color naming. With the white light he perceived the original color of the chip and with colored lights he perceived color after the chromatic adaptation to the light in the subject room. The color appearance shown on the polar diagram used in the opponent color theory indicated that the color of chips shifted away from the adapting color.
  • 濱田 一輝, 溝上 陽子, 矢口 博久
    日本色彩学会誌 2017年
    肌色は,年齢・健康状態・顔印象などの判断に関わる重要な要素である.先行研究で,人は肌の赤みの変化に対して高い感度を示すという特性や,赤みがかった肌の方がより明るく見えるといった特性が報告されている.これらのことから,人は肌(顔)を認識した上で,肌特有の色知覚をしている可能性が考えられる.そこで本研究では,肌色の色分布と知覚の関係性に注目した.日本人女性694名の肌を測定して得られたCIELAB値に対して主成分分析を行い,第1主成分と第2主成分によって構成される肌色特有の色平面を構築した.そして,肌画像と肌色単色画像をその平面上の8方向に変調し,肌色の弁別閾値を調べた.実験の結果,肌画像は赤みが増加する方向に対して弁別閾値が小さい傾向が見られた.一方で,単色画像は赤みに対する弁別閾値が特に小さいという傾向は見られなかったことから,肌特有の色知覚があると考えられる.上記の色平面において,皮膚中のメラニン(日焼け等により濃度が増減)とヘモグロビン(血流により濃度が増減)の2つの肌色構成成分の濃度変化を解析した結果,これらの肌色構成成分と肌色の知覚特性との関連も示唆された.
  • 菊地 久美子, 片桐 千華, 溝上 陽子, 矢口 博久
    日本色彩学会誌 2017年
    顔は部位により肌色が異なることが知られている.肌色の部位差については,これまで多くの報告があり,接触式の測色計により指定部位を測色するほか,デジタルカメラなどの画像色彩計を用いて顔の特定部位を指定し,評価する例などが挙げられる.しかし,これらの方法では指定部位の理解に限定され,顔における肌色分布を連続的に,詳細に把握することはできない.本研究では,顔全体の肌色分布を評価する方法を開発し,肌色分布の加齢変化の特徴および季節変化の特徴を把握することを目的とした.まず,目・鼻・口といった顔のパーツから特徴点を指定し,特徴点から顔の肌色領域を分割した.次に,分割された領域毎に色彩値やメラニン・ヘモグロビンといった肌の色素量の平均値を算出することで,肌色分布を視覚的な分割画像と定量的な分割データの両方で表現する手法を開発した.本手法を20~78歳の女性,522名の顔画像に対し適用させることで,加齢による肌色分布の色彩値の変化を可視化および定量化した.さらに,女性25名の肌色分布の季節変化を可視化した.本研究により,加齢による色変化が生じやすい領域,季節変化が生じやすい領域を明確化することができた.
  • 宍倉 正視, 竹下 友美, 後藤 史子, 溝上 陽子
    日本色彩学会誌 2017年
    高齢化社会における課題のひとつとして,高齢者にとって表示物の配色が見分けにくいケースへの対応がある.例えば,美術館や博物館など展示品の保護といった観点から照明を暗くしなければならない室内環境での案内板や説明パンフレットには,暗い環境下における読みやすさが必要とされている.そこで,我々は文字-背景配色印刷物を対象に,照度/年齢層/配色パターンが文字の可読性にどのような影響を与えるか評価した.評価には,無彩色または有彩色で着色した文字および背景矩形の印刷物サンプルを用いた.サンプル色として,無彩色は黒・グレー6色・白(紙白),有彩色用にJIS安全色に使用される2.5PB色相から明度・彩度の異なる19色を選定した.評価の結果,照度が低くなると,若年者に比べ高齢者では無彩色配色および2.5PB+黒配色の可読性低下がみられた.黒文字+無彩色背景に対する年齢層による可読性の違いは高齢者と若年者のコントラスト感度の違いが影響していると考えられ,黒文字+2.5PB低彩度背景色サンプルにおいては照度と加齢を考慮した色差値と可読性の関係が先の無彩色配色のコントラスト感度と同じような傾向を示すことが判明した.
  • 鷹野 雅弘, 溝上 陽子
    日本色彩学会誌 2017年
    人間の視覚は加齢に伴い変化することが知られている.変化の1つとして白内障が挙げられる.白内障になると視界にかすみが生じ,結果として視界の彩度が低下する.高橋らの研究では,かすみが生じた瞬間に彩度低下を補正する効果の存在を明らかにした.しかしこの研究で使用した画像は1種類であり,結果の一般性についての検証が不十分であった.本研究では,かすみに対する順応時間と彩度知覚の関係について,より詳細に検証した.実験では,眼前にフォギーフィルタを設置後,0秒から180秒の間で設定時間ごとにテスト刺激を各2秒間呈示し,被験者の応答を記録した.彩度を段階的に変調させた各テスト刺激に対し,「自然に見える」と「色あせて見える」境界(低彩度側)と「自然に見える」と「色鮮やかに見える」境界(高彩度側)を測定することで,画像の鮮やかさが自然に見える範囲を求めた.その結果,瞬間的な補正効果が先行研究と同様に得られた.さらに,かすみがある場合,かすみがない場合に比べて自然に見える範囲が増加した.時間的な変化では,高彩度側はフィルタありの場合の見えに近づき,低彩度側はより彩度が低い画像も自然に見えるようになった.
  • 三原 優輝, 溝上 陽子
    日本色彩学会誌 2017年
    色覚異常には様々なタイプや程度があると言われている.現在のところ色覚異常の強度を測定するには,専門機関に行ったり,特殊な機器が必要だったりすることから,個人の色覚異常の強度を知ることは困難である.特殊な装置を使わずに個人の色覚異常の強度を簡便に測定することができれば,色覚異常者が各々の強度を把握することができ,またその強度に適した色覚補正を提供することが可能になる.そこで本研究では新しい測定手法を提案し,ここで用いる実験手法が,色覚異常の強度測定に有効かどうかを検証する.その結果をもとに,より簡単な測定手法を提供する可能性を検証する.本研究では,多数の1 型,2 型被験者を対象に,ディスプレイを用いた色弁別実験を行った.この実験によって,混同色線上における弁別閾を測定した.その結果,アノマロスコープによる色覚異常の判定が強度であるほど弁別閾が大きい傾向が得られた.これらの結果から,誰でも簡単に色覚異常の強度を測定できる手法を提供できる可能性が示唆された.
  • 菊地 久美子, 片桐 千華, 溝上 陽子, 矢口 博久
    日本色彩学会誌 2015年
  • Y. Mizokami, S. Sakaibara, H. Yaguchi
    PERCEPTION 2014年8月 SAGE PUBLICATIONS LTD
  • 田川 暖, 矢口 博久, 溝上 陽子
    日本色彩学会誌 2014年
  • Tanaka Hidenori, Yaguchi Hirohisa, Mizokami Yoko
    I-PERCEPTION 2014年
  • Mizokami Yoko, Akahori Asuka, Yaguchi Hirohisa
    I-PERCEPTION 2014年
  • Suzuki Mitsuru, Yaguchi Hirohisa, Mizokami Yoko
    I-PERCEPTION 2014年
  • Mitsunaga Takashi, Mizokami Yoko, Yaguchi Hirohisa
    I-PERCEPTION 2014年
  • Mizokami Yoko, Nakagai Takehiro
    I-PERCEPTION 2014年
  • 境原 瞬, 溝上 陽子, 矢口 博久
    日本色彩学会誌 2013年5月1日
  • 大石 紗恵子, 矢口 博久, 溝上 陽子
    日本色彩学会誌 2013年5月1日
  • 田川 暖, 矢口 博久, 溝上 陽子, 小松原 仁, 小林 信治, 那須野 信行
    日本色彩学会誌 2013年5月1日
  • 田川 暖, 矢口 博久, 溝上 陽子, 小松原 仁, 小林 信治, 那須野 信行
    日本色彩学会誌 2013年

担当経験のある科目(授業)

 8

共同研究・競争的資金等の研究課題

 23

産業財産権

 2

学術貢献活動

 3

メディア報道

 2