檜垣 泰彦, 土屋 俊
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム 106(464) 31-36 2007年1月12日
比較的開発に成功したといえる"授業支援システム"の開発におけるシステム開発手法について検討した.(1)実験的試みが許される,(2)契約を重視しなくても良いという特徴を持つ大学における環境において,(1)特性が良く解明されていない,(2)環境の変化が激しい分野である授業支援システムの開発を行った.検討の結果,このシステム開発では(1)プロトタイピングの利用,(2)進化型モデルの利用,(3)実運用を伴う評価,(4)具体的データに基づく評価,(5)利用者参加型開発,(6)抜け道付入力妥当性検査の併用などが有効に機能したと考えられる.プロジェクト管理重視ではなく,要求中心型の開発が行われた.