葛城 建史   岡田 忍   小川 俊子   西尾 淳子   
地域ケアリング 23(1) 39-42 2021年1月 [招待有り]
従来、口腔ケアは、口腔内の清潔保持、齲歯の予防など局所的感染予防が目的であった。しかし近年では、口腔内の細菌から肺炎など全身的な感染症の発症につながることが明らかとなり、口腔ケアによる疾患の予防・治療という観点が重要視されている。筆者らはゴマ油が抗菌作用、抗炎症作用、抗酸化作用を有することに着目し、口腔カンジダ症とがん治療に伴う口腔粘膜炎の発症予防におけるゴマ油の有用性について検討を行ってきた。ここでは、これまでの研究成果と今後の展望について述べたい。(著者抄録)