畑中 恒夫   古谷 多佳子   
千葉大学教育学部研究紀要 55 307-312 2007年
地上には地磁気以外に,さまざまな電気器具から人工的に作られた強い磁場や極低周波の電磁場(変動磁場として作用)があふれている。これらは生体にさまざまな悪影響を及ぼすと考えられているが,その働きについては意見が一致していない。ミツバチは地磁気を受容し,定位に利用していることが知られている。そこで,ミツバチを用いて,悪影響を及ぼす可能性のある強い磁場を避けるかどうか,さらに強磁場に長期にわたって曝露されることで生理的変化が起こり行動に変化が出るか調べた。その結果,今回調べた方法では,強い磁場を避...