渡辺洋一   JIN Xiao-Feng   手塚あゆみ   永野惇   永野惇   伊藤元己   上原浩一   戸丸信弘   
日本森林学会大会学術講演集 127th(0) 763-763 2016年
種の多様化における原動力を解明することは、近年の生物地理学における課題の一つである。東アジアに固有なツツジ科ツツジ属ミツバツツジ節は、大陸辺縁部の島々に18の島固有種が分布する特徴を有する。それぞれの種は北海道から南西諸島・台湾に至る各地の多様なハビタットに生育するため、木本種の進化と適応放散を解明する上で適した材料であると考えられる。ミツバツツジ節の多様化は、葉緑体DNA塩基配列に基づく解析により第三紀末ごろから急速に進んだことが解明されている。本発表では対象種群の多様化の過程を中立進化...