近藤 昭彦   小林 達明   鈴木 弘行   山口 英俊   早川 敏雄   松下 龍之介   
日本地理学会発表要旨集 2013(0) 122-122 2013年
筆者らは飯舘村、川俣町山木屋地区を中心とした阿武隈山地における空間線量率の空間分布の測定を継続してきた。複数の手法を用いて広域から流域単位まで異なる空間スケールで空間線量率の分布図を作成した結果、放射性プルーム(放射能雲)の移動と放射性物質の沈着の状況に関わる情報が得られた。(1)広域スケール:最初の航空機モニタリングの結果は2011年5月6日に公表され、福島第一原発から北西方向に伸びる高濃度汚染域の状況が明らかになった。放射性物質の大半は太平洋流域に沈着し、分水界を超えた北西側では高標高...