平田 篤史   早野 康一   加野 将之   上里 昌也   林 秀樹   松原 久裕   椎名 愛優   池田 純一郎   
千葉医学雑誌 95(6) 169-174 2019年12月
症例は46歳女性。2010年の検診で胃前庭部後壁に10mm大の粘膜下腫瘍を指摘されていた。2018年の上部消化管内視鏡検査で,同腫瘍は20mm大と増大傾向を認めたため当院紹介となった。造影CTでは動脈相で濃染し,門脈相で造影効果が遅延する血流豊富な内腔に突出する腫瘍を認めた。超音波内視鏡内視鏡では,固有筋層を主座とする境界明瞭,内部エコーは比較的均一な高エコー腫瘤を認め,穿刺吸引細胞診を施行し,胃glomus腫瘍の診断となった。腫瘍が幽門輪に比較的近いため,幽門輪を損傷しないように腹腔鏡・...