横田 元   堀越 琢郎   藤本 肇   
京都府立医科大学雑誌 129(2) 117-120 2020年2月
2017年以降,千葉大学医学部附属病院において,画像診断体制の不備に起因してがんの診断が遅れた症例が10例報告されました.その内容として,(1)専門領域のみに直目したため,付随する所見が確認されなかった(2)読影レポートの作成はされたが,担当医師に確認されなかった(3)読影レポートが作成されなかった,という状況が指摘されました.これらは,画像診断体制,電子カルテシステム,依頼医側の意識に問題があったと分析されました.そして,それぞれの問題に対して,人員増員,検査数削減,電子カルテシステムの...