関 元昭   大手 学   三田 和英   大林 富美   鈴木 雅京   嶋田 透   
日本蚕糸学会 学術講演会 講演要旨集 2002年 社団法人 日本蚕糸学会
カイコの性決定に深く関与すると考えられているBmdsx遺伝子は、即時浸酸後約60時間の胚子において、初めて性特異的なmRNAを発現する。また、Bmdsx遺伝子の性特異的なスプライシングはW染色体の存否に依存している(大林ら、未発表)。したがって、W染色体によるBmdsx遺伝子の調節は、受精から80時間の間に開始しているはずである。本研究では初期胚において性特異的に現れるRNAを網羅的に探索することによって、Bmdsxの調節機構の一端を解明しようと考えた。限性黒卵系統の休眠予定卵の産下後36...