亀田 典宏   西尾 淳子   小川 俊子   岡田 忍   
日本手術看護学会誌 14(1) 11-18 2018年6月 [査読有り]
手術中に発生する落下菌による手術部位汚染の可能性を検討することを目的に、「病院空調設備の設計・管理指針」に基づく換気制御を行っている手術室(一般手術室と高度清潔区域各1室)において、手術執刀から閉創終了までの間、手術室内の5箇所(患者右側、患者左側、患者尾側、壁付近、出入り口)で落下菌を採取し、菌種を同定した。その結果、落下菌の多くはコアグラーゼ陰性ブドウ球菌を主とするグラム陽性球菌(90.5%)であり、菌種は症例ごとに特徴的な傾向を示した。これらは主として手術スタッフの皮膚細菌叢に由来す...