松尾七重   樋口咲子   本多佐保美   小橋暁子   伊藤葉子   中山節子   木下龍   辻耕治   
千葉大学教育学部研究紀要 66(1) 181-190 2017年12月
[要約] 本研究の目的は,実技教科の特性を生かした学びの過程での困難な状態に対する具体的な指導の手立てについて,実践事例等についての考察に基づき明らかにすることである。結果として,実技教科は他の教科の座学よりも,グループでの活動や実習等が多く,児童生徒の認知特性から学習の困難さの状態を考えるのみでは不十分であること,身体の動きや手指の不器用さを示す児童生徒の困難さに対しての個別の指導,課題の調整など細かな指導が実践の過程で求められること等を示した。