山岡 傳一郎   伊藤 隆   浅間 宏志   佐橋 佳郎   三谷 和男   姜 東孝   安井 廣迪   渡辺 均   
日本東洋医学雑誌 68(3) 270-280 2017年7月
漢方製品の使用量と金額は近年増大しているが、輸入生薬単価の上昇と保険薬価低下のために、漢方薬を扱う業界には長期低落傾向がみられる。生薬国内生産はこの30年間減少し続けているが、状況改善への試みがなされている。福島県の会津産人参生産量は153トンから8トンに減少したが、圃場の拡大と栽培期間短縮の研究が開始された。奈良県では生産から販売までの一貫体制の構築に取組み、大和当帰を用いた新たな商品開発販売のため、生産者、製薬・食品メーカー、大学研究機関による協議会が活動している。また薬用作物の国内生...