安部朋世   藤川大祐   髙木啓   小山義徳   湊康志   石井桃子   蜂巣佳   
千葉大学教育学部研究紀要 67 245-249 2019年3月
type:text
[要約] 本研究は,帰国子女を中心とした児童・生徒を対象として,語彙力の実態を把握するための調査を実施し,帰国子女児童・生徒の語彙力の特徴について,以下の2点を明らかにした。[1] 同学年である一般児童より帰国子女児童のほうが,理解度が有意に低い語が見られ,それらの語に「コロケーションの理解が必要な語」等の特徴が見られることを指摘した。[2] 帰国子女児童・生徒が外来語を使わない傾向は,今回の調査では認められなかった。一方で,帰国児童・生徒と一般児童との間に,「同じ理解...