渡辺 哲

現在上市されている抗真菌薬はその種類,数ともに少ないため,特定の薬剤に耐性を有する真菌の出現は臨床上大きな問題となる。近年AspergillusやCandidaの抗真菌薬耐性が世界的に大きな問題となっている。いずれも治療の中心となる抗真菌薬に対する耐性であり,今後の動向が注目される。我が国においてもそれらの耐性株の検出が確認されているため,各医療機関での疫学調査が推奨される。(著者抄録)

We herein report a case of chronic pulmonary aspergillosis (CPA) caused by Aspergillus tubingensis diagnosed by a bronchoscopic biopsy with negative serological and sputum culture findings. A 66-year-old man was referred for the assessment of a pu...