前佛 聡樹   山口 匡   
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 112(366) 17-21 2012年12月
肝RFA治療は,超音波によりリアルタイムに臓器内部状態を観察しながら,体表からの穿刺により病変組織の焼灼を行う低侵襲な手技である.この時使用される超音波像は主に二次元画像であり,描出される断層以外の組織構造情報は得られない.そのため,描出されていない領域において血管等を損傷してしまう危険性がある.そこで本研究では,超音波診断装置で取得した肝臓のボリュームデータから血管部を抽出し,点群表示により三次元空間へと配置するとともに,穿刺針の先端を基準とした視点をシミュレートして術者へと提示する方法...