研究者業績

青木 宏展

アオキ ヒロノブ  (Hironobu AOKI)

基本情報

所属
千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート(dri) 助教
学位
博士(学術)(2019年9月 千葉大学)
修士(学術)(2016年3月 千葉大学)

研究者番号
20887731
J-GLOBAL ID
202001000760846593
researchmap会員ID
R000004717

論文

 17
  • 土屋 篤生, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究 : 日本デザイン学会研究論文集 : bulletin of Japanese Society for the Science of Design 70(2) 1-10 2023年10月  査読有り
  • 土屋 篤生, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究 : 日本デザイン学会研究論文集 : bulletin of Japanese Society for the Science of Design 70(2) 11-18 2023年10月  査読有り
  • 孟 晗, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究作品集 28(1) 1_40-1_45 2023年7月31日  査読有り
    ドキュメンタリー映画「もうひとつの明日へ」は長野県上田市の市民団体蚕都くらぶ・ま〜ゆはじめ、千葉大学デザイン文化計画研究室の学生、映像制作の専門家、上田市の行政など多様な主体が協働的に推進した「コミュニティドキュメンタリー」のデザイン実践の成果品である。本稿は、当作品の企画、撮影、編集、宣伝、集金、上映の各段階において得られた知見を報告するとともに、上映会において収集した質問紙調査の結果の分析を通じて、本作品制作における実践を評価し、内発的生活創生に寄与するコミュニティドキュメンタリー映画制作の指針を導出することを目的とする。<br>
  • 呉 竹雅, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究 69(4) 4_9-4_18 2023年3月31日  査読有り
    本研究は,明治時代における社会通念としての美術の形成過程を明らかにするために,計量テキスト分析を用い,新聞にみられる「美術」に関連した社会的出来事が,明治期の歴史的かつ社会的文脈でいかに当時の人びとに共有されたかについてそのプロセスを検証した。その結果,官製用語として誕生した「美術」に対する社会的認識の形成については,第一段階の明治10 年代までは実態,つまりものに重点を置き,第二段階の明治20~30年代においては価値観ないし価値体系を中心に,また第三段階の明治30 年代以降は概念,いわばジャンルを理解するといったプロセスで定着してきた。それは,エリート層を中心とする上流社会の人びとが概念からジャンルに,さらに価値観ないし価値体系という順序で「美術」を受け入れたのに対して,一般民衆はほぼ相反するプロセスに基づき美術を理解してきたといえる。また,明治政府が「美術」という概念を導入し,既存の絵画が「日本画」に統合されたことによって,日常生活における絵画の機能性・意味性は漸次に低下し,鑑賞対象となっていった。
  • 蒋 蘭, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究 69(3) 3_11-3_20 2023年1月31日  査読有り
    本稿は中国遼寧省北鎮市における民居「平房」の建設過程とその内包された文化的特質を明らかにすることを目的としたものである。調査・考察した結果,以下が明らかになった。(1)平房の建設過程と手順は人びとに周知され,図面などの資料は用いられなかった。(2)建設資材は現地での調達が優先され,効果的な材料の組み合わせに工夫を凝らし,材料を巧みに用いた。(3)地産材の制限に応じて,建造物の細部が適宜調整された。(4)人びとの互助行動は自発的に行われており,その関係は生活の交流において構築された。(5)職人と手伝人の年齢構成から地域的な建設の知恵が継承されていた可能性が示唆された。(6)建設過程においては建設に関する事象は家主が担当し,賄いに関する事柄は女主人が受け持つ「男主外,女主内」という家族秩序が表出された。(7)建設過程からは人と神との共生を尊重する観念がみられた。
  • 蒋 蘭, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究 69(3) 3_1-3_10 2023年1月31日  査読有り
    本稿は,中国遼寧省北鎮市の民居である平房を対象として,屋外空間の配置,母屋の構え,間取り,屋内空間の配置,および生活設備の配置などを調査し記録するとともに,それらの使い方を踏まえ,家屋が具備する意匠的特質を明らかにすることを目的としたものである。調査・考察の結果,以下の知見が得られた。(1)平房には満洲族と漢族の両者の生活の知恵が表出している。(2)平房における生活空間は,複数の門や屏で仕切られることによって,複層的に構成されている。(3)高齢者や男性を尊ぶ風習,「男性は仕事,女性は家事」といった秩序,神との共生といった伝統的な様式が重視される一方で,形や間取りは生活する人びとの需要に応じたある程度自由な設定が許容される。(4)長方形の間取りや幅広の窓や厚い壁,炕など,寒冷地である当該地域の気候に対応した工夫を確認することができる。(5)山地・平原・低地といった地域特性に対応して材料選択がなされてきたことが認められる。
  • Han MENG, Tie JI, Hironobu AOKI, Akira UEDA
    [ ] With Design: Reinventing Design Modes (IASDR 2021) 2676-2689 2022年11月  査読有り
  • Zhuya WU, Hironobu AOKI, Akira UEDA
    [ ] With Design: Reinventing Design Modes (IASDR 2021) 1231-1245 2022年11月  査読有り
  • 王 建明, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究 69(2) 2_21-2_30 2022年9月30日  査読有り
    本稿は,苗族の伝統的服飾「百鳥衣」が苗族の人びとの生活づくりに寄与する役割を明らかにすることを目的としたものである。制作・着用・保管の文化を調査・考察し,以下の知見を得た。(1)百鳥衣は身の回りの自然から得られる竹皮・羽・板・樹尖・糠などの資源を利活用し,蚕糸布・薏苡珠・鶏の羽に意味を付与しつつ継承されてきたものである。(2)百鳥衣の着用の類型は鼓蔵節・婚礼・葬礼での着用に関する約束ごとに基づき,4つに分けられる。①鼓(男)・鼓(男)型。②鼓(男)・婚(新婦)・鼓(男)型。③鼓(男)・葬(男)型。④鼓(男)・婚(新婦)・葬(男)型。百鳥衣は,村の共同祖先を祀る鼓蔵節のために制作し着用されるが、祝いの行事である婚礼式にも着用されてきたことがわかる。(3)百鳥衣は制作者,着用者,保管者の関係から見ると,当該地域における苗族の人びとの家族の世代間,村落の人びとの交流を促し,共創意識を創出してきた。(4)以上の(1)~(3)を踏まえると,百鳥衣は,苗族の人びとが,当該地域における生活を構成するもの,人,ことといったさまざまな要素をつなげ共生・共存・共創の生活づくりの知恵を創出・継承する媒体として重要な役割を担ってきた。
  • 王 建明, 青木 宏展, 植田 憲
    デザイン学研究 69(2) 2_11-2_20 2022年9月30日  査読有り
    本稿は,中国貴州省黔東南苗族トン族自治州榕江県における苗族の伝統的な服飾である「百鳥衣」を対象として,図柄の種類や意味,構造を明らかにしたものである。調査・考察の結果,次の知見を得た。(1)百鳥衣の図柄の種類は,さまざまな動植物,神話,人間,幾何学図柄を含み,そのなかで鳥,魚,龍,鶏が共通の図柄として扱われる場合が多い。(2)百鳥衣の図柄は,意味の観点から,①身の回りの自然界に存在する類型Ⅰ,②身の回りの自然界に存在しかつ古歌・民話にも語られている類型Ⅱ,③苗族の古歌あるいは伝統的民話をもとに創作されたと思われる類型Ⅲの3つに分類される。類型Ⅰの図柄には主に現実世界に存在するもの,類型Ⅱと類型Ⅲの図柄には主に精神世界が象徴されており,百鳥衣には総じて人びとの世界観が如実に反映されている。(3)百鳥衣の図柄を構造の観点からみると、「主図柄・従属図柄・並列図柄」「動物・動物」「動物・植物」の組み合わせや,「雌・雄」の区別,図柄の位置・寸法などに一定の約束事が確認された。苗族の人びとは「主図柄」により精神的な力を強調する一方で,その対比として「従属図柄」は物質的なものを重視している。「百鳥衣」の「上部」は「天上・神」を象徴し,「下部」の裾の位置に「人間」「他界」を表していることがうかがえる。
  • Aoki Hironobu, Takagi Yuki, Ueda Akira
    Bulletin of Asian Design Culture Society 14 241-246 2020年  査読有り
  • 青木 宏展, 高木 友貴, 植田 憲
    デザイン学研究 66(4) 4_21-4_30 2020年  査読有り
    <p>今日,わが国において地方創生は喫緊の課題であり,地域の自律・自立が求められている。一方,地域社会が有する歴史的立体造形は,当該地域のアイデンティティ確立のための重要な要素である。しかしながら,それらの維持・管理者の不在化が進行している。こうした状況が続けば,地域の造形が消失する可能性すら懸念される。<br>上記を受け,本稿は仏像や社寺彫刻等,地域が有する歴史的立体造形の3Dデータの活用について,地域活性化の観点から論じたものである。具体的には千葉県南房総市,館山市,鴨川市を対象とし,当該地域の歴史的立体造形の3Dデータを活用した7つの実践を報告した。また,実践から得られた知見に基づき,今日わが国で叫ばれる地方創生に資する歴史的立体造形の3Dデータ活用の特質として以下を抽出した。(1)多様な造形の提示を易化する,(2)歴史的立体造形への興味・関心の向上に寄与する,(3)地域色ある小規模のものづくりを支援する,(4)歴史的立体造形の「資源」としての認識を喚起する。</p>
  • 青木 宏展, 高木 友貴, 植田 憲
    デザイン学研究 66(4) 4_11-4_20 2020年  査読有り
    <p>本稿は,歴史的立体造形の3Dデータの取得・保存・活用に基づく地域活性化デザインに関する調査•研究の第二報である。<br>前報では,これまでにデータを取得した歴史的立体造形の104件の取得実践について報告した。本稿では,それらの取得実践によって得られた造形を分類し,3Dデータ取得への指針を導出することを目的とした。調査•研究の結果以下の知見を得た。A)3Dデータ取得に際しての歴史的立体造形の特性として以下の6つの類型を得た:(1)環境制約型,(2)大規模安定型,(3)小規模安定型,(4)破損危険型,(5)大規模破損危険型,(6)大規模多制約型。B)上記を踏まえて,3Dデータ取得への指針としてデータ取得のワークフローを提案した。また,上記ワークフローの各段階で得られる情報を記録するための「3Dデータ取得調査カード」の作成を提案した。</p>
  • 青木 宏展, 高木 友貴, 植田 憲
    デザイン学研究 66(4) 4_1-4_10 2020年  査読有り
    <p>本稿は,地域に点在する歴史的立体造形の3Dデータの取得について,データ取得実践を通じて得た知見を報告するものである。主に千葉県内の歴史的立体造形を調査・研究対象とし,取得機器の規模,取得可能なデータの精度等の異なる四種の3Dデータ取得法を使用し,104件の3Dデータ取得実践を行った。その結果,対象となる造形の状態,および造形を取り巻く環境を考慮したデータ取得への留意点として以下を明確化した。(1)造形の大きさ,(2)造形の形状,(3)欠損の有無,破損危険性,(4)移動の容易性,(5)造形形状の複雑性,(6)時間的制約。また,取得データの合成および修正•処理を経て得られたデータの詳細を一覧にまとめるとともに,一連の実践を通じて,3Dデータ取得の地域活性化への意義の考察を行い,以下の2点を抽出した。(1)歴史的立体造形の顕在化の促進,(2)保存・共有に向けた歴史的立体造形に関する情報の蓄積。</p>
  • Aoki Hironobu, Ueda Akira
    Bulletin of Asian Design Culture Society 12 1597-1606 2018年  査読有り

MISC

 65

所属学協会

 1

共同研究・競争的資金等の研究課題

 5