金 東珍, 小野 健太, 八馬 智, 小原 康裕, 蘆澤 雄亮, 渡邊 誠
日本デザイン学会研究発表大会概要集 59 16 2012年
本研究の目的は,“Ubiquitous Banking”へと変化する銀行環境において,新しくなった銀行のタッチポイント管理のために,使用者経験の測定を通じた顧客の新しい金融サービスに対するニーズと,銀行マーケティング手段としての金融サービス供給の必要性を把握し、新しいタッチポイントとなるATM機器空間を提案することである. まず,使用者経験を測定するために顧客の銀行におけるタッチポイント利用の観察調査をおこなった.そして,顧客の新しい金融サービスに対するニーズを把握するためにアンケート調査を実施し,顧客の新しい金融サービスに対するニーズをまとめた.最後に,サービスプロバイダである銀行側の金融サービスの供給の必要性を把握するために専門家インタビューを行なった. そして,ATM機器空間の使用者の間と,使用者と銀行の間の金融関連コミュニケーションをサポートすることができるような場所としての可能性を把握し,新しい金融サービスに対する需要と供給をまとめ,これからのATM機器空間の発展方法と変化したタッチポイントを利用した新しい金融サービスを提供するATM機器空間を提案することができた. <br>