研究者業績

小野 健太

オノ ケンタ  (Kenta Ono)

基本情報

所属
千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート 工学部 デザイン工学科 教授
学位
博士(工学)(千葉大学)

J-GLOBAL ID
200901016460476072
researchmap会員ID
5000048007

研究分野

 1

論文

 32
  • WATANABE Makoto, ONO Kenta, ASHIZAWA Yusuke, XIONG Na, WANG Yun
    Journal of the Science of Design 6(2) 2_51-2_58 2022年11月30日  
    This paper analyzes Japan's Good Design Awards in a representative Asian region. As a result, the following three features were obtained.<br>(1) China is the country with the highest percentage in the number of awards since 2002.<br>(2) South Korea and Thailand have seen a decrease in their share of the number of awards.<br>(3) The number of awards in a new design fields, service and innovation design, are not related to the total number of awards in each country and region.<br>Moreover, there are three characteristics of Asian companies from this analysis.<br>(A) Chinese companies have increased the percentage of awards since 2002.<br>(B) South Korea and Taiwan have different percentage fluctuations in each company.<br>(C) Some companies in each country/region have seen an increase in the percentage. This is because companies continually wish to receive the Good Design Award.<br>Based on the above, it can be predicted that awards in Asia will continue to increase. However, there are few applications from Asia to new design areas. In order to achieve this, it is necessary to announce the changing scope of Good Design outside of Japan and to encourage applications in new areas. In particular, it is necessary to deepen the understanding of the "The Age of Sharing" advocated by the Good Design Awards. As mentioned above, the awards over the past 65 years suggest the direction of future development in Asia.
  • 谷口 武司, 小野 健太, 渡邉 誠
    デザイン学研究 68(4) 4_55-4_64 2022年3月31日  査読有り
    透析装置の開発は、患者への安全で快適な治療の提供と医療従事者の負担軽減が目的であった。その実現のためには、技術のみならずデザインが果たした役割が大きい。本稿では透析装置デザインをモジュールの組み合わせととらえ 50 年間のモジュール変遷を検証した。初代の透析装置は 7 モジュールで始まった。人工腎臓であるダイアライザー、血液が循環する血液回路、透析液原液が入る原液タンク、透析液を生成する透析液調整部、設定を行う操作部、治療や設定状況を確認する表示部、これらを制御する電装部である。モジュールは小型化され統合されるものもあれば、高機能になり大型化するモジュールも見られた。さらに、あまり変化が見られないモジュールもあった。透析装置デザインに大きな影響があった変遷として、日本独自のモジュール方式が出現したこと。血液回路とダイアライザーが量産化され小型化が進んだこと。表示部と操作部は一般技術の影響を受け大きく進化したこと。電装部と透析液調製部は筐体容積の大部分を占めており、それらの構成は初期から現在まで変化が無いことなどがあげられる。
  • Juan Carlos Chacón, Hisa Martinez Nimi, Bastian Kloss, Ono Kenta
    DLI 63-73 2020年  査読有り
  • Minoru Matsui, Kenta Ono, Makoto Watanabe
    Letters on Evolutionary Behavioral Science 8(2) 24-27 2017年7月9日  査読有り
    Previous cultural evolutionary analyses argue that random-copying model that is analogous to genetic drift in population genetics explains a variety of real-world datasets. Few empirical investigations have been done on how cultural traits are actually generated and selected. We present experimental data that matches random-copying simulation very well. In our experiment, designers copied what they considered well designed, and eliminated the poor ones, and designed several novel drawings by different design strategies in a cultural transmission chain. What were conventionally thought useful for designers to produce designs that prosper, such as practice, exposure to other design and experience in design, do not quite contribute to its prosperity. We suggest that some design’s creation processes as well as its market may be value-neutral.
  • 崔 晋海, 小野 健太, 渡邉 誠
    デザイン学研究 64(2) 2_21-2_28 2017年  
    本研究の広義の目的は,戦略的デザインプロセスとは,について答えることである。しかし,まずデザインプロセスを語るためには,デザインプロセスを記述する必要があり,またその記述方法は,他のデザインプロセスと比較検討できるような記述方法でなくてはならない。<br> そこで本研究は,デザインプロセス同士を比較・検討できる記述方法を模索し,その記述方法に従い,試行としてA社の実際に行われているプロダクトのデザインプロセスを記述し,分類した。<br> そして実際に,A社の9つのデザインプロセスを記述し,工程数に着目することにより,4つのタイプ(デザイン先行型,ルーチン開発型,市場反映型,デザイン受注型)に分類し,またそれぞれの関係性を明らかにした。

MISC

 67
  • 高野 葉子, 太田 耕介, エスラ レンチベル, 奥村 優子, 小野 健太, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 59 227 2012年  
    近年、農業に関するさまざまな取り組みがクローズアップさ れる一方で、植物工場という技術が注目を集めている。植物工 場とは、とは高度な環境制御を行うことによって、野菜や花な どの周年・計画生産が可能な施設園芸農業の一形態である。そ の中でも、完全閉鎖型植物工場と太陽光利用型植物工場があり、 多くの企業や団体によって運用されている。しかしながら、「工 場」という人工的なイメージが先行してしまい、安心・安全で あるにも関わらず、それを求めているはずの子持ちの消費者に 植物工場野菜の魅力が正しく認知されていないという問題点が ある。  一方、家庭菜園が自宅でできない理由としては「害虫や病気 になると対策に困る」「栽培方法そのものがわからない」など が挙げられる。この問題は、技術と技術を用いるフィールドの 不一致に起因する。そこで今回、両者を踏まえたサービス、ビジネスモデルの提案を行った。
  • 廣瀬 優平, 久米 寿明, 小野 健太, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 59 3 2012年  
    本研究では、学生がユーザーリサーチに基づいたデザイン提案に取り組む際のリサーチ結果からコンセプトを導出する際の課題に着目し、解決手段として手法の提案を行った。また、手法を用いた実験、結果の分析を行った。課題の抽出では、 学生によるリサーチに基づくデザインワークショップの観察を行い、リサーチ結果の活用が出来た場合と出来ない場合の違いとして“学生自身の経験”の活用が大きな要素となる事がわかった。この結果に基づいて、リサーチ結果を基にデザインを行う際に、デザイナーの体験をきっかけとして利用し、リサーチ結果を活用してデザインを行える様にする為の手法としてデザインジャンプ法(DJ法)を提案した。DJ法を用いた実験の結果、ユーザーリサーチの結果を用いてデザインコンセプトを導出する際、アイディアを発想するデザイナーのテーマに対する視点を明確にする事により、デザインコンセプトの創出をサポートする事が可能な事が分かった。
  • 賀 暁琳, リストヴスカ リディア, 小林 匡輔, 小野 健太, 小原 康裕, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 59 209 2012年  
    本研究では屋上緑化の現実や問題点を踏まえ、自然と人間にやさしい生活スタイルを広めるための新たな管理方法を検討した。本稿では2012年に実施したプロジェクトを踏まえ、その研究結果を報告する。現在、屋上緑化には様々な問題点が存在すると言われている。そのひとつとして管理の複雑さが指摘されている。また、屋上という立地条件により存在自体の認知不足、さらにはそれに伴った低利用率も問題として指摘されている。さらに屋上緑化にも様々な種類が存在し、種類によって詳細な問題点は異なる。そこで本研究ではこれら様々な問題に焦点を当てつつ、屋上緑化におけるエディブルガーデン(食べることを楽しむ家庭菜園)の具体的なデザインについて実際に屋上緑化を実践しつつ検討する。
  • 金 東珍, 小野 健太, 八馬 智, 小原 康裕, 蘆澤 雄亮, 渡邊 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 59 16 2012年  
    本研究の目的は,“Ubiquitous Banking”へと変化する銀行環境において,新しくなった銀行のタッチポイント管理のために,使用者経験の測定を通じた顧客の新しい金融サービスに対するニーズと,銀行マーケティング手段としての金融サービス供給の必要性を把握し、新しいタッチポイントとなるATM機器空間を提案することである. まず,使用者経験を測定するために顧客の銀行におけるタッチポイント利用の観察調査をおこなった.そして,顧客の新しい金融サービスに対するニーズを把握するためにアンケート調査を実施し,顧客の新しい金融サービスに対するニーズをまとめた.最後に,サービスプロバイダである銀行側の金融サービスの供給の必要性を把握するために専門家インタビューを行なった. そして,ATM機器空間の使用者の間と,使用者と銀行の間の金融関連コミュニケーションをサポートすることができるような場所としての可能性を把握し,新しい金融サービスに対する需要と供給をまとめ,これからのATM機器空間の発展方法と変化したタッチポイントを利用した新しい金融サービスを提供するATM機器空間を提案することができた. <br>
  • テピタック タティヤ, 小野 健太, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 59 140 2012年  
    本研究の目的は、小売りサプライチェーンにおける使いやすさを考慮した、リテールレディパッケージ(RRP)の設計指針を確立する事である。RRPの特性は、商品の識別、開封、販売、廃棄などの一連の作業の容易性にある。消費者にとっては目につきやすくかつ扱いやすいため、小売店にとっては製品補充時に効果的である。しかし、RRPに関する研究RRPに関する研究はあまり多くない。なぜならそれらのほとんどは、ビジネス環境内の個人使用を目的として作られているため。本稿では既往論文の調査に基づき、 RRPのパッケージデザインに必要となる設計指針を示した。<br>
  • パシュキャビチュウス アルギルダス, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 216-216 2011年  
    この研究は、企業がロゴ変更する際の消費者の視点に着目している。この研究は、ブランドイメージが、昔のロゴの特徴、新しいロゴの特徴、そして製品そのものの特徴にどれだけ適合しているかを調べることを目的として行われた。研究の目的は、ブランドや古いロゴ、新しいロゴそして製品の特徴を認識する際に、どのような要素の特徴が大きな違いをもたらすのかを知ることである。これについて、実態を把握するため、日本の7つの企業に関するケーススタディーを行った。ケーススタディーの結果によると、消費者はブランドそのもの、昔のロゴ、新しいロゴ、そして製品そのものの4の特徴について、すべて別々のとらえ方でとらえていることが分かった。すべての回答者による最終調査結果は、ブランドイメージのどのような要素が、ブランド、古いロゴ、新しいロゴ、そして製品の特徴を知覚するのに重大な違いを及ぼすのかを明らかにした。そしてこの結果は、企業がロゴ変更する際に、ブランドイメージを構成する要素に、より多くの注意が向けられるべきであることを示している。
  • 金 東珍, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 132-132 2011年  
    タッチポイントとは “顧客とサービスが接するすべての接点”という意味で、顧客がサービスと接触するという意味と、顧客を感動させるという意味も持っていると考えることができる。 一般的にサービスを “企業と顧客が接する場所で起きるすべてのできごと”だと定義した場合 サービスデザインというのは “顧客がサービスと接するタッチポイントを開発し、デザインすること”とも言える。 金融商品やサービスを提供する銀行におけるサービスデザインとは 、目に見えない金融商品とサービスを、顧客により分かりやすく提供するため、総合的なサービスデザインと管理が必要である。また顧客は自分が利用したATM器機等の タッチポイントから金融機関全体のサービスを評価する場合もあるので、顧客の使用者経験の測定を通じたタッチポイントの管理は、企業イメージと共に企業の利益向上にも直結つながる重要な課題である。 本研究では、新しくなったタッチポイントの管理のために、顧客の新しい金融サービスに対するニーズと、銀行サービス供給の必要性の把握をおこなった。観察調査観察調査の結果、変化した自動化機器空間が単純に銀行の業務だけではなく、使用者の間と,使用者と銀行の間の金融関連コミュニケーションをサポートすることができるような場所としての可能性があることがわかった。仮説を検証するためにおこなったアンケート調査では,自動化機器空間の追加サービス導入に対しての利用顧客の態度とニーズと追加サービスの方向性をきめることができた。 また,サービスプロバイダである銀行側の金融サービスの供給の必要性を把握するために行った専門家インタビューでは、個人顧客をターゲットにした銀行マーケティングの重要性とATM機器の追加サービス導入に対する銀行側の意見,ATM機器の利用顧客に提供したい情報や広告,ATM機器の利用顧客からしりたい情報などをまとめることができた。
  • 佐々 牧雄, 福山 恵理, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 21-21 2011年  
    近年、それまでは紙媒体が主流であったものが、デジタル化、ひいてはウェブ化され、情報の入力・伝達が電子化されている。この傾向は、サービスの申込フォームにも見受けられる。その一方で、高齢者層を中心とするパソコン非利用者がいることから、紙とデジタルメディアは、今後しばらくは平行して存続すると考えられる。<BR> 本研究は、サービスの申込み場面における紙又はウェブ上の申込フォームに着目したものである。申込フォームを利用する際に、そのデザインの「分かりにくさ」「記入のしにくさ」に起因する間違え、記入漏れなどが頻繁に起きていて、その修正のため、全体では、莫大な時間的、経済的損失が発生している。<BR> 本研究では、情報デザインに精通したデザイナーの介在の少ない申込フォームの分野において、最低限の利用品質を確保するため、デザイン・ガイドラインを構築した。ガイドラインは、既存の申込フォームを用いて、ユーザーテストを実施し、その中でユーザーがとった行動を分析しながら構築した。
  • 福山 恵理, 佐々 牧雄, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 22-22 2011年  
    本研究は、「その1」と連続している研究で、「その1」で構築したデザイン・ガイドラインを検証し、その有用性を証明するものである。まず、既存の自動車保険申込フォームに対して、ガイドラインに基づき、デザイン改善を行い、プロトタイプの提案を行った。 そして、既存の保険申込フォームに対して、プロトタイプのデザインの改善ができているかを検証した。<BR> 検証方法として、ユーザビリティの分野で多く用いられているパフォーマンス測定を採用し、デザイン改善前後で、タスク達成率とタスク達成時間を計測した。検証は、良好な結果を示したので、ガイドラインの有用性を示す事ができた。<BR> また、ガイドラインは、紙とウェブ用のものを並列に構築したため、紙とウェブの中間的な存在であるPDFに着目し、「PDF帳票」という新たな概念を提案する。ガイドラインに基づき、提案した概念を、プロトタイプとして具現化した。出来上がったプロトタイプに対して、再度パフォーマンス測定を行い、提案したサービス申込フォームの使いやすさが、他の媒体に比べ、向上したことが明らかになった。
  • 加藤 郁, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 217-217 2011年  
    現在の噴霧器は農薬や重量の問題から使いにくく、市民農園などの中規模農地での使用に適したものもまだありません。そこで、安全かつ簡単に市民農園で農薬散布ができ、園芸活動を活発にする農薬噴霧器を提案しました。まず市民農園の現地調査を行い、市民農園独特の特徴を把握しました。次に農薬噴霧器を使用し問題点の抽出を行いました。ここでは農薬自体の問題や農薬噴霧器の製品としての問題を発見しました。そして先の調査結果や機構の寸法・重量を考慮した上で、おもりとスタイロフォームによる簡易モデルを制作し、使用感の調査を行いました。この調査では噴霧器本体やノズルパイプの重量バランスに関して良い評価を頂きました。最後に、これまでの調査を元に最終提案モックを制作しました。革新的な点は、水圧に合わせて農薬を混ぜる機構を搭載したことです。本機構により希釈農薬を作る手間が省け、簡単かつ安全に農薬散布を行えます。また農薬を小型カートリッジに入れる方式を提案しました。これにより農薬ボトルを安全かつ簡単に着脱・交換できるようになります。そして、製造コスト削減のためにペットボトルをタンクとして使用することを可能にしました。
  • 高野 一樹, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 212-212 2011年  
    近年、サービスデザインを行うデザイン手法が、様々な教育機関や企業で導入されつつある。しかし、そういった方法は確立されているわけではなく、今まさに基盤を作ろうとしている段階でしかない。デザインのプロセスにおいて、実際にその文化的背景を持った人物になりきって考えるという、主観的は理解は、特にサービスデザインにおいて非常に重要な手法である。その手法への取り組みとして、世界各国の大学生による国際ワークショップを実施した。ワークショップのテーマは、「ICTを用いた理想的な教育環境を提供するサービスデザインの提案」を取り上げた。内容としては、現状調査、ブレインストーミング、ターゲット・シーンの設定、サービスの決定、サービスシナリオの作成という、一連のサービスデザイン・プロセスの実践と考察である。結果として、ブレインストーミングや議論を通じて、文化的背景の異なる学生同士の価値観の違いを身近に実感できた。一方で、サービスデザインの本質的な定義が曖昧なため、議論の進め方に問題が見られた。そのため、今一度サービスデザインの定義を議論することが、今後のサービスデザインのデザイン手法の発展に必要と考えられる。
  • 根本 慧, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 165-165 2011年  
    近年、LEDの技術開発が急激に進んでいる。新しい技術の一つとし導光板LEDがある。端面より入れたLEDの光を特殊加工を施した板で拡散し、均一に面発光させる技術である。本研究では導光板LEDの特性を生かした新しい照明器具の提案を目的とする。研究の流れとしてプロジェクト形式をとり18名の参加者を募った。まず国内外のドラマ・映画を鑑賞し照明がでているシーンをすべてクリッピングし様々な生活様式とそれに合わせた照明の使われ方を調査した。それを集計・分析し要件を抽出した。調査結果から国内外での照明の使われ方に違いがあることが明らかになり、寝室やリビング、キッチンなどの部屋ごとにアイディアを持ち寄った。次に市販の照明器具を分解し内部構造を理解し、ユーザーの需要と実現可能性の高い5案を最終提案とした。本研究において、国内で未だ開拓されていないLEDが有益であろう生活シーンを見つけ出すことができた。また導光板LEDによって今までの照明器具のモジュールやサイズが変わり、新たな照明器具と使用方法を提案できるようになった。提案をする際には生活シーンと技術の2つのアプローチの両方が必要であることがわかった。
  • 江田 直紀, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 167-167 2011年  
    植物工場とは、環境調整と作業工程の自動化を合わせ、天候、気候に左右されず、省力的かつ安定した植物の栽培が可能な施設栽培の一つである。 現在、LED などの技術開発により、従来から抱えていたコスト面での問題が解決されつつあり、更なる普及とダウンサイズ化が期待されている。昨今、植物工場を店内に取り入れた飲食店が報道され、食の安全に対する問題とも合わさり、社会的にも関心を集めている。誰にでも、どのような環境においても、高品質で新鮮な作物の栽培が可能なため、家庭における植物工場が今後求められる方向性の一つとして考えられる。 現在でも、開発段階やレンタル商品としての小型植物工場は少数ながら発表されているが、デザインという面では未発達の分野である。植物を栽培する機構を家庭用にサイズダウン化するだけでなく、新たな食生活の提案としてのユーザーシナリオをもとに製品を提案する必要があると考えられる。 本研究の目的は、植物工場の家庭への導入におけるデザイン要件を抽出し、家庭向け植物工場のユーザーシナリオ及び製品のデザインを提案をすることである。
  • 田中 俊, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 168-168 2011年  
    昨今、日本において、男性化粧品業界で清涼感がひとつのキーワードとして、重用しされている。例えば、CMにおいて男性用化粧水はよく清涼感を強く押し出して宣伝されている。また、現在販売されている男性用化粧水を見てみると、ほとんどの男性用化粧水にメントールが配合されており、使ったときに清涼感を感じさせる使い心地になっている。 そこで、現状の「清涼感」を売りにした男性用化粧水を調査してみたところ、近年の男性化粧品の充実化により、多種の男性用化粧水が販売されているが、それらは、ブルーを基調にしたカラーやグラフィックに「清涼感」のアピールを頼っており、造形も似通っているため、似たような印象をうけてしまう事がわかった。そのためそれぞれの製品の特徴を打ち出していく為にはブルーを基調にしたカラーやグラフィックだけではない「清涼感」を表現する事で差別化を行う事が必要になってくると思われる。本研究において、ブルーを基調としたカラーやグラフィックではなく、造形により「清涼感」をアピールできる化粧水ボトルを提案することを目的とする。
  • 吉川 修平, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 58 133-133 2011年  
    近年、デザインする対象は「モノ」だけでなく「コト」「サービス」へ、とデザインの領域が拡大している。その為、以前にも増して多角的な視点からものごとをとらえられる能力が求められている。千葉大学大学院ではその一環として、海外の大学とのサービスデザインに関する共同のデザインワークショップを行っている。フランスのENSCI大学とのワークショップではテーマとして「Emotional-Connection」を掲げ、素材と感性の関係を重視した家庭向けの新しいデザイン提案行った。このワークショップでは多角的な視点を得るための方法として素材に着目し、プロセスを構築した。今回のワークショップでは素材から発想するということが、通常のサービスデザインの過程とは大きく異なっていた。素材についての実験を繰り返すことで素材について深く考えることができ、さらに異なる文化を持つ学生と素材から受ける印象について意思疎通を試みる中で、素材の追究から生まれる新しいデザインという多角的な視点に気づくことが出来た。
  • 桐谷 佳恵, 内藤 正志, 内田 和宏, 赤司 卓也, 杉山 和雄, 渡邊 誠, 小野 健太
    デザイン学研究 52(1) 1-10 2005年  
    災害時や渋滞時には、交通情報を可変的に表示できる情報板が必要となる。本研究は、現状の高解像度LED式道路交通情報板の半数以下のLED数で迂回路を表示できる可変情報板のデザイン指標を得ることを目的としている。具体的には、地図構成要素の形状と色彩に関する指標である。直交表による実験計画法を用いて、「表示板の見やすさ」、「迂回路表示のわかりやすさ」など、表示板の見やすい表現を模索し, デザイン要件を決定した。その結果、道路形状、迂回路形状と表示方式、地名表示、ルートマーク、現在地表示、文字表示の仕方、文字や道路及び背景の色彩、などについての基本指標が明らかになった。本研究から得られたデザイン指標は、新しい道路情報提供を実現する情報板作成に貢献し、従来よりも低コストの可変情報板作成の可能性を示すものとなる。
  • 小野 健太郎, 須藤 昇, 鷲見 成正
    電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 101(745) 9-16 2002年3月22日  
    先行者(Cue)がTarget音判断に与える影響について,Mondor Zattore &Terrio(1998)は刺激間の類似性に着目した注意のテンプレートモデルによって説明したが,Spence&Driver(1994)はふたつの注意メカニズムの存在を主張し,外因性の注意メカニズムでは促進効果が生じない可能性を示した.本研究では,Cueの周波数がTarget音判断に与える影響を調べた.3つの実験の結果,妥当性が高い内因条件には促進効果が生じるが,妥当性が低い外因条件では生じなかった.これはMondorらの主張するモデルでは説明できず,被験者の注意を考慮したモデルの構築が必要であることが示された.

講演・口頭発表等

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  • 中川 景太, 小野 健太, 三浦 秀彦, 檜尾 安樹絵
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2023年 一般社団法人 日本デザイン学会
    本研究は「USEをPLAYに」というテーマのもと、アナログの持つ「質感」や操作性により生まれる「解釈の余地」をデジタルディスプレイに適用し、鑑賞者が能動的に関わる「PLAY」な鑑賞体験を生み出すことを目的とした。また、その過程や制作物を通じて「USE」と「PLAY」について更なる理解を深め、それらに対する新たな視点を提案していく。前半では、様々な「フィルター」によってデジタルディスプレイに物理的に干渉する手法とその効果を検証した。後半ではゼラチン素材に着目し、その性質とディスプレイの無機質な映像によって生まれる新たな立体映像表現の提案を行った。
  • 新井 律, 檜尾 安樹絵, 三浦 秀彦, 小野 健太
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2023年 一般社団法人 日本デザイン学会
    本研究では、「USEをPLAYに」というテーマのもと、デジタルデバイスのユーザインタフェースについて注目し、プロトタイプ制作・検証を重ね「PLAY」な要素を含んだインタフェースの可能性を探ること、その過程や制作物から「USE」と「PLAY」についての考察を深めることを目的とした。最終制作として、磁性流体を一種の生命体のように感じさせ、自律性を持つ生命体の動きにユーザーが影響を与えられるような「PLAY」な要素を含んだインタフェースを制作した。また、その制作物のシステムを用いて、磁性流体の動きやユーザーへのフィードバックを変化させることで、「USE」的に感じられたり「PLAY」的に感じられることを発見し、ユーザインタフェースにおける「USE」と「PLAY」をプリミティブな形で抽出した。
  • 三輪 正幸, 小野 健太, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2023年 一般社団法人 日本デザイン学会
    国内のセイヨウミツバチの養蜂箱のニーズを明らかにするために、巣箱の性能や設計要求に関するアンケート調査をした。プロ養蜂家はハチミツの生産性や品質を重視しているのに対して、趣味養蜂家は作業性や外観のデザインのよさを求めていることが示唆された。 また国内の養蜂において新しく求められている巣箱は趣味養蜂に特化した巣箱の開発であることが分かった。特に小型化および軽量化された巣箱のニーズが高いことが分かった。
  • 稲垣 俊太朗, チャコン キンテロ カルロス, 小野 健太, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    本研究では、非接触ディスプレイの特質を活かした独自の表現方法の検討と、要件抽出を目的とした。近年、非接触ディスプレイが広く社会に普及している一方で、現在の非接触インタフェースはタッチディスプレイのインタフェースと似たものとなっているため、非接触ディスプレイの特質を起点にインタフェースを考え直し、その特質を活かした表現方法を検討する必要がある。 本研究では、既存の非接触インタフェース及びプロトタイプを用いた検証により、非接触インタフェースについて考察し、非接触ディスプレイの特質を活かした表現のための要件を抽出した。要件をもとに非接触ディスプレイに適したインタフェースのプロトタイプを複数製作し、印象実験を行うことで、「押し込むと平面が伸び、画面外に広がる空間が見える」インタフェースが本研究に適した表現であることを確認した。また、その表現方法をオンラインコミュニケーションツールのインタフェースに適用させることで、非接触ディスプレイに適した表現方法の可能性、及びその表現方法の様々なシーンへの応用の可能性を示唆した。
  • 山本 聡太, チャコン キンテロ ファン カルロス, 小野 健太, 渡邉 誠
    日本デザイン学会研究発表大会概要集 2022年 一般社団法人 日本デザイン学会
    近年、AR グラスの一般消費者向けの販売が始まろうとして いる。本研究では AR グラスを使用した歩行者用ナビゲーショ ンを題材とし、新たなシステムを提案する。既存のスマートフォ ンによる AR ナビゲーションには、没入すると危険であるという 問題点がある。そこで、没入しても安全かつ、新規価値を追加 したナビゲーションシステムを製作する。