研究者業績

岩崎 寛

イワサキ ユタカ  (Yutaka Iwasaki)

基本情報

所属
千葉大学 大学院園芸学研究院食と緑の健康創成学講座 教授
学位
博士(農学)(1998年3月 岡山大学)

連絡先
iwayfaculty.chiba-u.jp
ORCID ID
 https://orcid.org/0009-0006-1529-6598
J-GLOBAL ID
200901097120738633
researchmap会員ID
5000098407

専門は緑地福祉学、環境健康学。人と植物とのより良い関係について、緑地や植物からの視点だけでなく、医学、看護学、工学、心理学など様々な視点から研究を進めている。具体的には、園芸療法やアロマセラピー、ガーデンセラピー、森林療法など「緑の療法的効果」に関する研究と、それらを実践する場である病院など「医療福祉機関における緑のあり方」、地域住民の健康に寄与する「緑による地域ケア」に関する研究を行っている。
上級園芸療法士(日本園芸療法学会認定)、気候療法士
日本緑化工学会 副会長、日本園芸療法学会 理事、人間・植物関係学会 理事、(一社)日本ガーデンセラピー協会 理事


学歴

 3

主要な論文

 122

MISC

 217
  • 岩崎 寛, 吉川 賢, 坂本 圭児, 千葉 喬三
    日本緑化工学会誌 24(3) 186-191 1998年  
    マツ材線虫病の病徴の進展に影響を及ぼす要因として土壌水分をとりあげ, 異なる土壌水分下で生育させたアカマツのポット苗を用いて線虫接種試験を行い, 土壌含水率による枯死過程の違いを夜明け前の水ポテンシャル, 葉緑素量 (SPAD値), 光合成速度, 蒸散速度から検討した。その結果, 土壌含水率の低い環境で生育した苗では, マツ材線に虫病の進展がはやく, 光合成速度, 蒸散速度や葉の水ポテンシャルといった生理特性の変化もはやかった。また, 光合成活性を表す指標とSPAD値との関係を見ると, 接種後2週目では葉緑素の破壊が起こっていないが, すでに光合成活性が低下していたことが示唆された。また接種後2週的には蒸散速度も低下していたことから, この光合成活性の低下は, マツ材線病の進展に伴う樹体内の水分欠乏による気孔閉鎖が原因であると考えられた。
  • 岩崎 寛, 坂本 圭児, 吉川 賢, 千葉 喬三
    日本緑化工学会誌 24(3) 153-161 1998年  
    材線虫病による被害程度が異なるアカマツ林3林分において, リターフォール量およびその季節変動を3年間にわたり調査した結果から, 材線虫病被害林における落葉量とその季節変動の特徴について検討を試みた。健全林分では落葉の季節変動の型は, 秋・春ピーク型で, これまで報告されている健全なアカマツ林の落葉型とほぼ同じであった。微害林分と激害林分では秋のピークが健全林分よりも1ケ月はやい9月にみられた。その後も12月まで増加する現象がみられ, 健全林分にみられた春の小ピークはみられなかった。材線虫病による枯死葉の脱落には規則性があり, 被害林分では10-12月に落葉量が増加する傾向が見られた。材線虫病被害林における年間落葉量は, 生残している健全木と前年に新たに発生した材線虫病被害木の個体数に影響された。前年に新たに材線虫病被害木が多発した林分では年間落葉量が一時的に多くなった。
  • 岩崎 寛, 坂本 圭児, 吉川 賢, 千葉 喬三
    日本林學會誌 = Journal of the Japanese Forestry Society 79(1) 29-36 1997年2月16日  
    マツ枯れ被害林内において,その植生回復を目指し,アカマツの更新誘導を試みた。調査は岡山県内のアカマツ林(被害林および未被害林)の2カ所で行った。マツ枯れによる被害程度(上層下層の密度)により五つの調査区を設定し,そこに地床処理や下刈処理を行い,播種を行った。その後2年間追跡調査を行い,マツ枯れ被害林内におけるアカマツの更新の可能性を検討した。その結果,マツ枯れ被害が大きく林冠が大きく空いた林分や下刈や地かき処理を行った林床においては,未被害林分よりも実生の発生率や生残率が高く,成長量も大きかった。これは,マツ枯れが起こることにより,林内の光環境が明るくなったこと,土壌の有機物層が除去された場合,水分の吸収が容易になり,根系の乾燥を回避できたことなどが原因と考えられた。よって,マツ枯れ被害林におけるアカマツの更新は,成長初期過程においては可能であるといえた。
  • 岩崎 寛, 坂本 圭児, 吉川 賢, 千葉 喬三
    日本林學會誌 79(1) 29-36 1997年  
    マツ枯れ被害林内において,その植生回復を目指し,アカマツの更新誘導を試みた。調査は岡山県内のアカマツ林(被害林および未被害林)の2カ所で行った。マツ枯れによる被害程度(上層下層の密度)により五つの調査区を設定し,そこに地床処理や下刈処理を行い,播種を行った。その後2年間追跡調査を行い,マツ枯れ被害林内におけるアカマツの更新の可能性を検討した。その結果,マツ枯れ被害が大きく林冠が大きく空いた林分や下刈や地かき処理を行った林床においては,未被害林分よりも実生の発生率や生残率が高く,成長量も大きかった。これは,マツ枯れが起こることにより,林内の光環境が明るくなったこと,土壌の有機物層が除去された場合,水分の吸収が容易になり,根系の乾燥を回避できたことなどが原因と考えられた。よって,マツ枯れ被害林におけるアカマツの更新は,成長初期過程においては可能であるといえた。
  • 岩崎 寛, 坂本 圭児, 千葉 喬三, 吉川 賢, 嶋 一徹
    日本緑化工学会誌 20(1) 49-49 1994年8月10日  
  • 岩崎 寛, 糟谷 信彦, 吉田 浩巳, 齋藤 秀樹
    日本緑化工学会誌 20(4) 214-222 1994年  査読有り筆頭著者
    オオバヤシャブシの若い植栽群落において乾物生産と間引き (間伐) によるその変化を調べた.純生産速度の推定は物質収支表を作成して行った.この作表に必要な現存量・枯死量・被食量を調査した.花粉生産や根量の調査も実施した.間伐で胸高断面積を45%に減らしたところ, 幹枝および葉の現存量はいずれも47%に減少した.間伐直後の2年間の平均純生産速度は地上部が1503g/m2・yr, 地下部を含めて1806g/m2・yr (最小値) と推定された.この地上部の平均値は間伐前の値 (1550g/m2・yr) に一致した.間伐翌年には葉の現存量の減少にともなって地上部純生産速度も低下したが, 2年目には回復し, 葉および地上部の値は間伐前の値を越えた.一方, 幹枝の純生産速度は間伐直後も低下せず, とくに枝では増加を示した.葉の乾物生産能率, すなわち純生産速度における葉対地上部の比は間伐直後には1.4倍に上がり, 葉対幹枝の比では2倍になった.しかし, この上昇は間伐後1年目だけの現象で, 2年目には元の値に戻った.
  • 京都府立大学農学部林学科 1993年  

書籍等出版物

 9

講演・口頭発表等

 333

担当経験のある科目(授業)

 28

所属学協会

 14

Works(作品等)

 3

共同研究・競争的資金等の研究課題

 45

社会貢献活動

 12

メディア報道

 98