研究者業績

岩崎 寛

イワサキ ユタカ  (Yutaka Iwasaki)

基本情報

所属
千葉大学 大学院園芸学研究院食と緑の健康創成学講座 教授
学位
博士(農学)(1998年3月 岡山大学)

連絡先
iwayfaculty.chiba-u.jp
ORCID ID
 https://orcid.org/0009-0006-1529-6598
J-GLOBAL ID
200901097120738633
researchmap会員ID
5000098407

専門は緑地福祉学、環境健康学。人と植物とのより良い関係について、緑地や植物からの視点だけでなく、医学、看護学、工学、心理学など様々な視点から研究を進めている。具体的には、園芸療法やアロマセラピー、ガーデンセラピー、森林療法など「緑の療法的効果」に関する研究と、それらを実践する場である病院など「医療福祉機関における緑のあり方」、地域住民の健康に寄与する「緑による地域ケア」に関する研究を行っている。
上級園芸療法士(日本園芸療法学会認定)、気候療法士
日本緑化工学会 副会長、日本園芸療法学会 理事、人間・植物関係学会 理事、(一社)日本ガーデンセラピー協会 理事


学歴

 3

主要な論文

 122

MISC

 208
  • 宮下 佳廣, 三島 孔明, 岩崎 寛
    人間・植物関係学会雑誌 11(1) 1-7 2011年10月31日  
  • 那須 守, 岩崎 寛, 高岡 由紀子, 林 豊, 金 侑映, 石田 都
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 37(1) 61-66 2011年8月31日  
    都心の百貨店における屋上緑化が,利用者に及ぼす生活面の効用を明らかにするために,アンケート調査を実施した。その結果,71 %の利用者が屋上緑化の効用を総合的に魅力的であると評価した。調査した生活に関する緑の効用について確認的因子分析を実施した結果,植物・園芸のもたらす生活質向上の要素に提唱されている生理的健康,情緒的健康,社会的健康の 3 要因が,利用者に認知されていた効用の構成概念として統計的に示唆された。因子得点とアンケートの回答によると,会社員を含むほとんどの人がストレス緩和や景観の快適性による生理的健康を同程度に感じていた。特に 60 歳以上の高齢者は緑と触れ合う喜びによる情緒的健康,専業主婦は交流のもたらす社会的健康において,高い効用を得ていた。
  • 増田 悠希, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 37(1) 249-252 2011年8月31日  
    緑地でのウォーキングが人の心理に与える効果を明らかにすることを目的とし,アンケート調査及び緑地におけるウォーキング時の心理的効果測定を試みた。心理的効果の評価項目として,POMS(感情プロフィールテスト)と,SD 法による印象評価を実施した。その結果,大学生の多くがウォーキングを植物の接し方としても運動の種類としても実践していることがわかった。しかし,時間の欠如を理由に運動をしていない人も多く,緑地でのウォーキングに対し心理的効果を期待しているが,実際には緑地を運動する場としては利用できていないことがわかった。また,緑地でのウォーキングは緑地以外でのウォーキングに比べ,疲労感が少ないなどの心理的効果があることがわかった。
  • 白井 珠美, 岩崎 寛, 福島 成樹, 小平 哲夫
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 37(1) 253-256 2011年8月31日  
    千葉県立船橋県民の森において癒される要素を抽出し,癒し効果を高めるような市民参加型の森づくり作業を行い,森づくり前後で森林散策による生理的・心理的効果(森林浴効果)を測定した。癒される森の要素には「木漏れ日」「すがすがしい空気」「風」など,良い要素には「虫・小動物」「森の樹木」「鳥の声」などが抽出された。一方,生理的・心理的効果については,森づくり前と比較して森づくり後では,脈拍数の値が低くなり,生理的に鎮静化していたと推察された。
  • 那須 守, 岩崎 寛, 高岡 由紀子, 林 豊, 金 侑映, 石田 都
    学術講演梗概集. D-1, 環境工学I, 室内音響・音環境, 騒音・固体音, 環境振動, 光・色, 給排水・水環境, 都市設備・環境管理, 環境心理生理, 環境設計, 電磁環境 2011(2011) 1089-1090 2011年7月20日  
  • 岩崎 寛
    環境技術 = Environmental conservation engineering 40(5) 277-282 2011年5月20日  
  • 石井 麻有子, 岩崎 寛
    食と緑の科学 (65) 19-26 2011年3月  
    これからの病院緑化を検討するために,既往の文献や調査報告を整理し,日本と欧米の病院の歴史と病院緑化の変遷を検証した.その結果,病院の設立は,日本,欧米ともに戦乱や宗教との関わりが大きいことがわかった.また,日本では西欧型の病院を林立し,医学の機能や技術などを重視してきた.しかし,戦後の混乱や経済状況が安定したところに,病院環境の重要さを認識するようになり,病院緑化を取り入れるようになったと推察される.
  • 白井 珠美, 岩崎 寛
    日本森林学会大会発表データベース 122 275-275 2011年  
  • 岩崎 寛, 赤坂 信, 三谷 徹, 齋藤雪彦
    食生活科学・文化及び環境に関する研究助成研究紀要 26 59-66 2011年  筆頭著者
  • 那須 守, 岩崎 寛, 林 豊
    清水建設研究報告 88 19-26 2011年1月  
  • 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 36(2) 243-244 2010年11月30日  
  • 吉崎 真司, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 36(1) iii 2010年8月31日  
  • 川口 徹也, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 36(1) 211-214 2010年8月31日  
    ストレス社会の現在,特に都市域で働く人々の心身の健康を維持することが重要な課題となっている。そこで本研究では都市域で働く社員・職員に対しアンケート調査によりオフィスにおける緑に関する意識を調べ,さらに行動調査により利用の実態を調べた。その結果,アンケートではオフィスワーカーは職場への緑導入に対する期待が大きく,その目的もストレス緩和など療法的効果が期待されていることが分かった。また行動調査では緑地の空間的特性の違いによって,使い分けていることがわかった。
  • 岩崎 寛
    空気調和・衛生工学 84(3) 185-190 2010年3月5日  
  • 宮下 佳廣, 渡辺 均, 岩崎 寛, 山口 利隆
    食と緑の科学 (64) 77-89 2010年3月  
    2009年,千葉大学園芸学部は創立100周年を迎えた.今日までの多くの研究業績を踏まえ新たな世紀に向けて取り組むテーマの一つとして,2010年から園芸学部と戸定会との共同による社会貢献教育プログラムをスタートさせる.修了者には資格として「環境園芸士」を授与することで検討を進めている.その目的は園芸技術を広め園芸文化を高めることにある.対象は社会人と学生を含めた市民の園芸愛好者・園芸入門者である.教育プログラムの内容は花卉,蔬菜,果樹・植木の各専門科目とし,個人の趣味園芸のレベル向上と「花と緑の街づくり」の指導者養成を目指し,2010年9月に花卉のプログラムから開始する予定である. 本稿の筆頭者は,「環境園芸士」の提案者として,100周年記念行事の一環として進められた「園芸資格制度検討委員会」(第1表)の発起人の一人となった.本稿は,「園芸資格制度検討委員会」設立の経緯と活動状況,及び「環境園芸士」資格制度に関する調査・研究の経過を著わすものである.
  • 岩崎寛
    芝草研究 39(1) 2-7 2010年  
  • 綛谷 珠美, 岩崎 寛
    日本森林学会大会発表データベース 121 369-369 2010年  
  • 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 35(2) 280-282 2009年11月30日  
  • 宮下 佳廣, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 35(1) 87-92 2009年8月31日  
    高齢社会が一段と進む今日,病院では医療環境の向上が求められている。その要素の一つである緑環境に関して,緑化全体の状況についての既往研究はみられるが,植栽樹種・場所といった質的な側面からの研究は少ない。今後再編が進む公立病院について,千葉・埼玉・神奈川三県の緑化樹木の調査とヒアリングを行った。その結果,緑化の重要性は認識しているが,その取り組みは県により,また病院によって予算や立地の関係から違いがあった。本研究の結果,病院の特性に合った植栽場所・構成樹種等の緑化が必要と考えられた。
  • 上野 勝, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 35(1) 236-239 2009年8月31日  
    近年,植物の保有する植物のストレス緩和効果が注目され,療法的効果を目的とした緑化が病院でも進められつつあるが,十分であるとは言い難い。また患者や職員の滞在時間が最も長く,ストレスを感じやすい屋内の植物に関する詳細な調査はされていないため,アンケート調査と現地調査により実態を調べた。その結果,病院は植物を患者のために設置しているが,現地では視界に入りにくい場所に設置されているものが多く,「ガーデンホスピタル」構想の目的である植物のストレス緩和効果を期待できない現状が明らかになった。
  • 佐藤 慎士, 綛谷 珠美, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 35(1) 240-242 2009年8月31日  
    摘要:今日,森林の癒し効果が注目され,森林浴,森林療法にむけた様々な検証が行われている。しかし,森林内は歩行して通ることが多いことにも関わらず,森林内における遊歩道の構成,管理についての研究は多く見られない。そこで今回,森林内の遊歩道の構成要素に着目し,本研究では道幅の違いによる心理的効果の違いについて,SD法による印象評価を行い,道幅があたえる印象の違いを明らかにした。
  • 岩崎 寛
    におい・かおり環境学会誌 = Journal of Japan Association on Odor Environment 40(4) 267-267 2009年7月25日  
  • 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 34(3) 480-481 2009年2月28日  
  • 高野 麻美, 岩崎 寛, 三島 孔明, 藤井 英二郎
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 34(1) 319-322 2008年8月31日  
    東京都および千葉県の病院において,実地調査およびアンケート調査,ヒアリング調査により屋上緑化の現状と施設管理担当者の意識の把握を試みた。その結果,全体の屋上緑化率は21 %であり,病院において屋上緑化を導入するには屋上緑化関連制度も有用な一因であることが示唆された。屋上緑化の利用に関しては,花壇,ベンチを備えた豊富な植栽構成要素,必要最低限の利用規制,アクセスの良さの3つの条件を同時に満たすことが,利用促進につながると考えられた。また,現在屋上緑化を設置していない病院でもその必要性を感じている管理者が過半数を占めた。
  • 宮下 佳廣, 石井 麻有子, 三島 孔明, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 34(1) 315-318 2008年8月31日  
    高齢社会を迎えたわが国にとって,医療や福祉が大きな社会問題となってきている。医療施設としての病院は近年,安らぎの医療環境としての観点から建築やデザインの分野で研究が進んできているが,緑化という面での研究はあまり進んでいない。国立病院機構が「ガーデンホスピタル」構想を打ち出したが,十分に進んでいるとは思えない状況である。そこで,本研究では千葉県を含めた近隣都県の公立病院における緑化樹木の現状を調査し,植栽状況や維持管理状況,病院側の緑化に対する意識の違いなどの比較検討を行った。その結果,どの病院も緑化に対する関心が高いこと,緑化目的が患者だけでなく,職員のためという病院も増加しており,植栽樹種も常緑樹から落葉樹が増えていることがわかった。
  • 中橋 洋平, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 34(1) 311-314 2008年8月31日  
    立面緑化の印象評価に関する研究はこれまでにも行われているが,そのほとんどが正面からの実験や角度,距離等を考慮に入れていないものである。しかし,実際の現場では歩行により通過する際などで見る場合が多いと考えられる。そこで本研究では歩行時の見え方によって立面緑化の印象がどのように変化するのかをSD法を用いて調べ,立面緑化の視覚的効果の検証を試みた。その結果,見る角度の違いによって印象が異なることがわかった。
  • 林 透子, 岩崎 寛, 三島 孔明, 藤井 英二郎
    日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology 34(1) 307-310 2008年8月31日  
    近年森林の保有するストレス緩和効果に注目が集まっているが,森林の構成要素に関する効果の違いに関する情報は少ない。そこで本研究では光環境に注目し,より療法的効果を高める光環境を検討することを目的として,同じ森林内における1)樹冠投影図及び林内照度から見た光環境の異なる2カ所と,2)それらの場所における晴天時と曇天時の2点を取り上げ,森林内の光環境の違いが人の生理及び心理に与える影響を調べた。その結果,生理的指標には違いが見られなかったが,心理的指標には違いが見られ,明るい森林ほど快い印象が見られ,晴天時には木洩れ日による刺激的な印象が強いことなどが明らかになった。このことから,光環境という視点で森林の整備を行うことや,利用者が森林や天気を選択するようになることは,利用者の満足感を高め,森林浴の療法的効果を高めることにつながると考えられる。
  • 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = / the Japanese Society of Revegetation Technology 33(3) 434-434 2008年2月29日  
    緑地や植物など緑の保有する機能の中で,近年,心身の健康に対する療法的効果や福祉的効果が注目されている。しかし,現在,緑と健康に関する研究に関しては,まだまだ研究データが少ないことや医学的エビデンスの積み重ねが弱いことから研究分野としての確立が十分であるとは言えない。また人の健康を扱うことから,正しい情報と知識の元に研究を進めることが重要である。そこで,緑を扱う学会として,緑と健康に関する正しい情報や知識を共有し,得られた知見を広く一般に発信することを目的として,2006 年度の緑化工学会大会から緑と人の健康に関する研究集会を開催してきた。2006年9月16日(土)に明治大学駿河台学舎アカデミーコモンにおいて「" 緑の癒し"効果―緑化分野における課題と展望」と題し,ゼネコン,自治体,大学の産官学からの立場からの話題提供をお願いし,活発な議論がなされた(写真)。会場からの質問も多く,緑化分野での注目が高いことを実感した。その様な中,前学会長の森本幸裕先生からのご支援もあり,2007 年度から正式に研究部会として立ち上げることとなった。緑と健康に関する研究に取り組んでいる若手研究者である飯島健太郎先生,今西純一先生,山本聡先生の協力を得,研究部会として2007年度の緑化工学会大会において研究集会を開催した。今回の特集は,京都大学時計台記念館において開催された研究集会「緑化分野における『人の健康と緑』という新しい研究領域」において発表して頂いた先生方に,発表内容を中心に原稿の作成を依頼し,まとめたものである。まだまだ始まったばかりの新しい分野ではあるが,このような視点からの研究も今後の緑化工学の発展のためには必要不可欠な研究領域であると考えている。学会員の皆様の研究や事業に対し有用な情報を提供できるよう,今後も部会運営を進めていく所存である。
  • 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = / the Japanese Society of Revegetation Technology 33(3) 448-450 2008年2月29日  
  • 岩崎寛
    第119回日本林学会大会学術講演集, 2008 468 2008年  
  • 岩崎 寛
    日本森林学会大会発表データベース 119 468-468 2008年  
  • 関口 悠子, 三島 孔明, 岩崎 寛
    日本森林学会大会発表データベース 119 470-470 2008年  
  • 那須 守, 岩崎 寛, 石井 麻有子, 高岡 由紀子
    日本緑化工学会誌 34(3) 502-507 2008年  
  • 岩崎 寛
    におい・かおり環境学会誌 39(4) 231-238 2008年  
    都市緑地に植栽された植物の揮発成分が保有するストレス緩和効果を調べた.その結果,都市公園に植栽されたクスノキの揮発成分には唾液コルチゾール(ストレスホルモン)を抑制する働きがみられたことから,ストレス緩和効果があることが示唆された.また,都市公園に植栽されたラベンダーと芝生のストレス緩和の場としての評価を試みたところ,どちらの緑地も生理的指標から見ると,ストレス緩和効果がみられたが,心理的指標から見ると傾向は異なり,芝生は休息の場として,ラベンダー畑は気分転換の場として評価できるといえた.
  • 那須 守, 岩崎 寛, 石井 麻有子, 高岡 由紀子
    日本緑化工学会誌 34(3) 502-507 2008年  
  • 岩崎 寛, 山本 聡, 石井 麻有子, 渡邉 幹夫
    日本緑化工学会誌 = / the Japanese Society of Revegetation Technology 33(1) 116-121 2007年8月31日  
    都市公園内の芝生地およびラベンダー畑の保有する癒しの効果を血圧,脈拍,唾液アミラーゼ濃度といった生理的指標およびSD法を用いた印象評価による心理的指標から検証した。その結果,安静時の血圧が高い被験者は芝生地およびラベンダー畑においては血圧が降下するが,低い被験者は血圧の降下がみられないことや,芝生地においては唾液アミラーゼ濃度を下げる効果が見られた。また,印象評価では芝生地では「大人しい」,「落ち着いた」といった印象が,ラベンダー畑では「興味深い」,「刺激的な」といった印象を強かった。これらの結果を総合すると,芝生地は「休息」の場所として,ラベンダー畑は「気分転換」の場所として評価できると考えられた。
  • 岩崎 寛, 山本 聡
    日本緑化工学会誌 = / the Japanese Society of Revegetation Technology 33(1) 255-257 2007年8月31日  
    高速道路休養施設における緑地空間が利用者の運転によるストレスを緩和する効果について,生理的指標(唾液アミラーゼ)および心理的指標(SD法による印象評価)から検証を試みた。その結果,高速道路休養施設(SA)の建物内での休憩も,屋外のハーブ園での休憩もどちらも休憩によりストレスは緩和されたが,休憩後,運転を再開した際のストレスの上昇がハーブ園での休憩を行った場合の法が建物内での休憩よりも緩やかになることがわかった。また,このことは心理的指標であるSD法の結果からも言え,屋外の庭園における休憩時の心理的評価が屋内での休憩よりも高い評価を得られた。よって,SAのハーブ園や庭園における休憩は,屋内での休憩よりもさらに運転者の心と体をリラックスさせることが示唆された。
  • 石井 麻有子, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = / the Japanese Society of Revegetation Technology 33(1) 258-261 2007年8月31日  
    現在,植物による癒しの効果が広まりつつあり,様々な場において療法的効果の検証が望まれている。しかし,療法的効果を実践する場の一つである,病院における植栽や緑化が十分であるとはいえない。そこで本研究では,療法的効果を取り入れた病院緑化を推進することを目的とし,東京都と千葉県において,病院における植栽の現状を把握するため,アンケート調査を実施した。その結果,今後改良したい事柄では「季節感」「視覚的」の項目において東京都よりも千葉県が改良を望む傾向が強かった。また設置者間では国公立が私立に比べ,維持管理費を問題点としてあげていることなどがわかった。
  • 中橋 洋平, 岩崎 寛
    日本緑化工学会誌 = / the Japanese Society of Revegetation Technology 33(1) 262-265 2007年8月31日  
    街路樹周辺の放置自転車問題をとりあげ,首都圏の自治体にアンケート調査を行い,その現状と対応についての傾向の把握を試みた。その結果,特に東京都において,放置自転車が景観や街路樹へ悪影響を与えている事例が数多く報告された。また,街路樹部署と自転車部署間でこの問題に対して意識の違いがあることも明らかとなり,両部署の意思疎通の有無が,街路樹周辺の放置自転車問題改善に影響することが示唆された。
  • 齋藤 瑞枝, 岩崎 寛, 三島 孔明, 藤井 英二郎
    日本緑化工学会誌 = / the Japanese Society of Revegetation Technology 33(1) 270-273 2007年8月31日  
    量的に限られた都市住宅地域の緑地の保全・創生に関して,近年市民参加が盛んになってきているが,その実態は個々様々で継続性や組織においてシステマッティックになってはいない。そこで,全国でも先駆けである35年前から市民参加による緑地保全・創生を実践し,数多くの成功例を持つ武蔵野市を事例にとりあげて,その実態を調査した。そこから,効果的かつ継続性のある市民参加による緑地保全・創生の仕組みの解明をおこなった。調査分析の結果,市民主導型による緑化市民委員会と,行政との協働でシステム作りから実行することにより,「緑地の恒久化」がすすめられ,その維持管理運営に関しても効果的で継続性のある市民参加が得られ,その結果アメニティ環境としての緑地の保全・創生の確保が可能になると示唆された。
  • 藤原 道郎, 岩崎 寛, 大藪 崇司
    海岸林学会誌 6(2) 19-22 2007年6月  
  • 増田 絹子, 岩崎 寛, 藤井 英二郎
    食と緑の科学 61(61) 27-40 2007年3月  
    本研究では、日本でみられる多様な植物との関わりについて検討するために、植物由来の色名について、その意味や成立背景に基づいて把握し、そして戦前から近年におけるこれらの色名の推移を調査し、植物との関わりが色名の推移にどう反映されているのかを分析した。日本の植物由来色名は染料植物由来色名に始まり、植物様態由来色名、染法用語由来色名、欧米起源の植物由来色名で構成されることが確認された。染料植物由来色名については、アイ、クレナイ以外の植物に由来する染めの程度を示す色名や重ね染めを意味する色名、染料植物の婉曲表現の色名が衰退していたことから、植物を染料として利用する機会やこれらの染め色を目にする機会が減少していることが示唆された。植物様態由来色名については、微妙な色の差異を示し、より細かい季節を象徴する色名が衰退していたことや、植物の俗称や別名の色名が衰退していたことから、身近な植物への関心の低下や身近な植物の減少が示唆された。欧米起源の植物由来色名においては、盛んに交替する性質があり、植物名から色がイメージされるまで定着しているものが少なかったことから、色名の対象となった植物の存在が軽視されていることが示唆された。
  • 岩崎 寛
    公共研究 3(4) 64-87 2007年3月  
    千葉大学公共研究センター21世紀COEプログラム「持続可能な福祉社会に向けた公共研究拠点」
  • 朝倉書店 2007年  
  • 岩崎寛
    公共研究 2(4) 103-122 2007年  
  • 岩崎寛
    最新環境緑化工学 2007年  
  • 藤原道郎, 大藪崇司, 澤田佳宏, 岩崎寛, 山本聡
    日本海岸林学会誌 7(25-30) 2007年  

書籍等出版物

 9

講演・口頭発表等

 312

担当経験のある科目(授業)

 28

所属学協会

 14

Works(作品等)

 3

共同研究・競争的資金等の研究課題

 45

社会貢献活動

 11

メディア報道

 97