小林 そのみ, 中川 樹里, 石崎 有里, 石原 千春, 上野 麻有里, 加藤 由美子, 齊藤 友己, 迫本 彩華, 鈴木 茅, 鈴木 友美, 染谷 祐子, 高須賀 実紀, 武田 美幸, 千野 優美, 戸邉 里美, 長妻 由美子, 森重 比奈, 野村 純
千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 72 7-15 2024年3月1日
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[要約] 学校管理下でけがが発生した場合,適切な対応を行うために養護教諭は教員との情報共有が重要と考えているが,実際は,教員との連携がうまくいかないと感じる事例が多くある。本報告では「教員の情報共有の意識調査」と「養護教諭の情報共有の実態調査」を行い,教員と養護教諭が行う情報共有の認識と実践の実態を分析した。この結果,けが対応時の情報共有の必要事項に関して両者の間でズレがあることが明らかになった。また,教員の情報共有を行っているという意識と養護教諭からみた教員の情報共有の実態のズレも明らかになった。さらに,けが対応時に情報共有を行っていない教員の中に「情報伝達の意識はあるが,実際は行動につながっていない教員」と「情報伝達の意識が低く,行動につながらなかった教員」がいる実態も判明した。