研究者業績

平崎 能郎

Yoshiro Hirasaki

基本情報

所属
千葉大学 大学院医学研究院和漢診療学
(兼任)和漢診療科 診療科長
学位
医学博士(2010年3月 千葉大学)

連絡先
hrskyshrchiba-u.jp
J-GLOBAL ID
202001008064131025
researchmap会員ID
B000381655

漢方内科を専門とする臨床医ですが、癌に対して抑制効果のある生薬および天然化合物を研究しています。

論文

 88
  • 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 南澤 潔, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 75(1) 1-17 2024年1月  
    腹診は日本で独自に発達した診察法であり,日本漢方を特徴づけるものの1つである。江戸時代に流布した『腹証奇覧』は,『傷寒論』と『金匱要略』の処方を中心に,腹診図と所見を述べている。本研究では,現存する『腹証奇覧』の各種版本について調査を行い,版種の違いによって腹診図や所見が異なることが明らかとなった。各種の版本については,巻初の扉と巻末の年紀の違いによって,享和年間以前の版と文化版とに分かれる。現在一般的に通行している影印本は文化版に基づいているが,両版の間には腹診図と所見に大きな改訂がある。『腹証奇覧』には正編と後編が存在し,享和年間以前の版と文化版の違いは後編に顕著である。『腹証奇覧』の著者である稲葉文礼は,文化2(1805)年に没しているため,文礼が文化版の編纂に関わった可能性は少なく,文化版の校正に影響をおよぼしたのは,文礼の弟子の和久田叔虎と推測される。(著者抄録)
  • 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 南澤 潔, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 75(1) 1-17 2024年1月  
    腹診は日本で独自に発達した診察法であり,日本漢方を特徴づけるものの1つである。江戸時代に流布した『腹証奇覧』は,『傷寒論』と『金匱要略』の処方を中心に,腹診図と所見を述べている。本研究では,現存する『腹証奇覧』の各種版本について調査を行い,版種の違いによって腹診図や所見が異なることが明らかとなった。各種の版本については,巻初の扉と巻末の年紀の違いによって,享和年間以前の版と文化版とに分かれる。現在一般的に通行している影印本は文化版に基づいているが,両版の間には腹診図と所見に大きな改訂がある。『腹証奇覧』には正編と後編が存在し,享和年間以前の版と文化版の違いは後編に顕著である。『腹証奇覧』の著者である稲葉文礼は,文化2(1805)年に没しているため,文礼が文化版の編纂に関わった可能性は少なく,文化版の校正に影響をおよぼしたのは,文礼の弟子の和久田叔虎と推測される。(著者抄録)
  • 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本医史学雑誌 69(2) 186-186 2023年6月  
  • 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本医史学雑誌 69(2) 186-186 2023年6月  
  • 鈴木 達彦, 平地 治美, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 74(別冊) 192-192 2023年4月  

MISC

 244
  • 並木 隆雄, 笠原 裕司, 大野 賢二, 平崎 能郎, 地野 充時, 関矢 信康, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(12) 2071-2076 2009年12月25日  
    症例は50歳女性で非労作時の胸部症状を主訴に近医を受診、狭心症を疑われニトログリセリンを処方され発作時に2回服用して有効であったことから専門医受診を希望して近隣病院を受診した。冠動脈検査では有意狭窄はみられず、アセチルコリンによる冠動脈攣縮誘発も認めなかったが、胸痛症状から微小血管狭心症と診断された。硝酸薬・カルシウム拮抗薬・冠血管拡張薬が処方されたが、耳鳴り・血圧低下・頭痛など副作用のため内服中断となり、スタチンと発作時にニトログリセリン頓用で対応し漢方薬併用の検討となった。和漢診療学的所見で胸痛に加え腹満感があり、寺澤の気血水スコアで気虚・気うつスコアが高かったことから当帰湯エキスを開始したところ1ヵ月後には腹満感が消失した。以後3ヵ月間胸痛はなく、春先に1〜2回胸痛が出現したのみでニトログリセリンが必要な胸痛はなく経過している。以上より、当帰湯はストレスにより発症する腹満感など気うつを目標に用いると間接的に改善できる可能性が示唆された。
  • 関矢 信康, 平崎 能郎, 植田 圭吾, 岡本 英輝, 柴原 直利, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(12) 2077-2084 2009年12月25日  
    めまい・立ちくらみ・耳鳴などを主訴とした3症例(症例1;66歳女性・症例2;62歳男性・症例3;42歳男性)および皮膚の乾燥と湿疹を主訴とした3症例(症例4;65歳男性・症例5;43歳男性・症例6;63歳女性)について検討した。全例に和漢診療学的所見で腹直筋緊張・圧痛や臍上・下悸や小腹不仁などを認め、七物降下湯を投与(症例1〜5にはツムラ七物降下湯を7.5g/日、症例6には5.0g/日)したところ、めまい・耳鳴は1〜8週間で症状が消失、皮膚の乾燥・湿疹も4〜8週間で消失した。また症例3・4では七物降下湯の投与のみで降圧薬を追加投与することなく良好な血圧管理が可能であった。以上より、高齢者の耳鳴や皮膚の乾燥に対して七物降下湯は鑑別に挙げるべき処方の一つとなり得ると考えられた。
  • 関矢 信康, 岡本 英輝, 木俣 有美子, 植田 圭吾, 平崎 能郎, 柴原 直利, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(11) 1867-1871 2009年11月25日  
    明らかな精神的ストレスを契機に発症した鬱状態や不眠等の症状に竜骨湯が著効した3症例を報告した。症例1は58歳女性で、実母急逝以後、不眠、抑鬱等の症状が出現した。症例2は70歳女性で、家人の威圧的態度により不安感、呼吸困難感等が出現し、ゾピクロン、エチゾラム服用を行うも改善がみられなかった。症例3は57歳女性で、夫との二人暮らし開始後脱毛、耳鳴り、抑鬱気分等が発生した。3例共に漢方的に気虚と気逆が認められた。本方の使用目標として、自覚症状(咽喉乾燥感、抑鬱、動悸、物忘れ)、他覚所見(臍上悸、臍下悸、心下痞硬、腹直筋緊張、小腹不仁)を既に報告しているが、上記3症例全てにおいて、他覚所見全てと二つの自覚症状(咽喉乾燥感、抑鬱)がみられた。
  • 岩村 千秋, 北島 雅之, 篠田 健太, 渡邊 友紀子, 平崎 能郎, 遠藤 裕介, 鈴木 茜, 中山 俊憲
    日本免疫学会総会・学術集会記録 39 220-220 2009年11月  
  • 地野 充時, 関矢 信康, 大野 賢二, 平崎 能郎, 笠原 裕司, 並木 隆雄, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(9) 1479-1486 2009年9月25日  
    症例1は64歳女性で、子宮頸癌術後に下腹部痛をきたし腹部CTで小腸に術後癒着所見を認めたが腹痛をきたす器質的な疾患を認めず下腹部痛は排便、排尿で軽快する傾向があり、便秘に対しセンノシドを処方し経過観察されていた。下腹部痛の前に心窩部痛が先行し臭化ブチルスコポラミン、塩酸ロキサジンアセタートを処方された。陰・虚証でお血、水毒が関与している病態と考え当帰芍薬散、大建中湯、桃核承気湯処方後、猪苓湯合四物湯、八味丸、桂枝茯苓丸、柴胡桂枝湯と転方し改善した。症例2は28歳女性で、下腹部痛をきたし内視鏡では異常なく、産婦人科的にも器質的疾患を認めず、腹部CTでダグラス窩に少量の腹水を認め、骨盤内臓炎が疑われ点滴等の対症療法で改善したが、1週間に1、2回数時間で軽快する下腹部痛を認めた。柴胡桂枝湯、桂枝茯苓丸を処方し改善した。
  • 関矢 信康, 笠原 裕司, 地野 充時, 平崎 能郎, 柴原 直利, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(9) 1497-1499 2009年9月25日  
    症例は62歳女性で、誘因なく毎月感冒に罹患し、右Th10領域に激しい疼痛を伴う水疱が出現した。帯状疱疹の診断でバラシクロビル塩酸塩3000mg/日の投与を受け1週間で水疱は全て痂皮化したが、その後、同部の疼痛及びアロディニアが残存し改善しなかった。頭重感や耳鳴りが出現し、帯状疱疹後神経痛(PHN)の診断でメコバラミン、ロキソプロフェンナトリウム水和物、トラゾドン塩酸塩を投与されたが疼痛はあまり改善せず漢方薬治療を希望した。水毒に気虚、気逆を兼ね備えた病態で、浮脈と軽度の自汗傾向を有することから五苓散エキスを投与した。投与4週間後のVASで初診時の1/10となり、アロディニアは消失したため、メコバラミン、ロキソプロフェンナトリウム水和物、トラゾドン塩酸塩は全て中止となった。投与8週後には疼痛も消失し、その後、続服中ではあるが神経痛の増悪はなく、感冒に罹患することもなく経過良好である。
  • 関矢 信康, 林 克美, 笠原 裕司, 平崎 能郎, 柴原 直利, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(8) 1301-1308 2009年8月25日  
    症例1:78歳男。十二指腸乳頭癌および肝転移の手術後、寛解状態であった関節リウマチが再燃・増悪した。血虚の症候や疼痛による不眠に対し帰耆腱中湯加竜骨牡蛎を処方したところ、6週後には歩行困難、不眠は消失し、関節痛も徐々に改善した。症例2:60歳女。関節リウマチで補中益気湯などを使用したが、改善はなかった。倦怠感・易驚性・熟眠障害などのため帰耆腱中湯加竜骨牡蛎に転方したところ、速やかに症状は改善し、歩行障害も消失した。症例3:56歳女。関節リウマチに対し大防風湯投与で症状は落ち着いていたがその後増悪し、エタネルセプト皮下注を行ったが効果なかった。倦怠感・不眠・易驚性や著明な腹部動悸から帰耆腱中湯加竜骨牡蛎附子に転方したところ、1週後には朝のこわばりが消失し、関節痛も改善した。症例4:62歳男。関節リウマチに対しメソトレキセート、ブシラミンおよび桂枝加朮附湯投与で症状改善していたが、その後症状が再燃し、症例3と同様の転方を行い、12週後には軽度左肩痛を残すのみとなった。
  • 関矢 信康, 笠原 裕司, 地野 充時, 並木 隆雄, 平崎 能郎, 柴原 直利, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(7) 1115-1126 2009年7月25日  
    症例1は62歳女性で、口乾、眼球異物感、腹痛で受診し、シェーグレン症候群、多発性単神経炎と診断され乳糖不耐症に滋陰至宝湯煎剤投与し腹痛消失、口乾が軽度になった。症例2は67歳女性で、眼球・口腔内乾燥で受診し乳糖不耐症に滋陰至宝湯煎剤投与し症状が軽度になった。症例3は61歳女性で、冷え、口渇、ホットフラッシュ(HF)で受診し咽喉不快感、腹部鼓音を認め滋陰至宝湯エキスを投与し、冷え・口渇は消失しHFは半減した。症例4は66歳女性で、食欲不振、HF、抑鬱で受診し腹部鼓音を認め滋陰至宝湯エキスを投与し症状が消失した。症例5は66歳女性で、舌痛、咽頭痛、不眠で受診し、咽喉不快感、腹部鼓音を認め滋陰至宝湯を煎剤で投与し症状は改善した。症例6は68歳女性で、口乾、咽喉不快、頭部・手掌知覚過敏で受診し咳嗽、咽喉不快感、鼓音を認め滋陰至宝湯エキスを投与し症状は消失した。症例7は56歳女性で、顔面と頸部の乾燥・そう痒、咽喉不快感、乾性咳嗽で受診し麻黄附子細辛湯、大黄甘草湯エキスで眼瞼・眼球のそう痒感は消失、顔面・頸部は治らず滋陰至宝湯エキスに転方し大黄甘草湯は継続し症状は消失した。
  • 柴原 直利, 関矢 信康, 平崎 能郎, 小尾 龍右, 岡 洋志, 永田 豊, 引網 宏彰, 後藤 博三, 嶋田 豊
    漢方の臨床 56(7) 1127-1133 2009年7月25日  
    症例1は56歳女性で、呼吸困難が出現し喘息発作と診断され、ステロイドで一時的に症状が軽減したが再度呼吸困難を認め、β2刺激薬吸入でも改善せず、喘鳴、咳嗽、口渇、自汗治療に麻杏甘石湯を投与し、蘇子降気湯、加味逍遙散と転方したがいずれも奏効しなかった。呼吸困難を伴う喘鳴治療に治喘一方へ変更し1週間後に呼吸困難が消失した。症例2は45歳男性で、喘鳴、咳嗽、自汗治療に麻杏甘石湯を投与し喘息コントロールが良好となったが、感冒に罹患した後、喘息発作がみられ、五虎湯、柴胡桂枝乾姜湯合半夏厚朴湯、麦門冬湯と転方したが改善せず治喘一方へ変更し2週間後に呼吸困難が消失した。
  • 大野 賢二, 関矢 信康, 並木 隆雄, 笠原 裕司, 地野 充時, 平崎 能郎, 久永 明人, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(7) 1143-1148 2009年7月25日  
    症例1は77歳女性で、四肢・下腹部の冷えを認め、腹痛を伴わない下痢があるため啓脾湯エキスを処方したが変化がないため甘草瀉心湯に転方した。下痢が軽減しさらなる改善を目指し黄連を増量したが下痢が増悪し、量を元に戻したところ再度改善した。4週間後、普通便が出るようになった。症例2は70歳男性で、四肢・上腹部の冷えを認め、排便後の脱力感を伴う下痢があるため、真武湯を処方したが増悪した。桂枝加附子湯、参苓白朮散加附子へ転方したところ、下腿の冷え、こむら返りは改善したが下痢は変化なかった。甘草瀉心湯に転方したところ下痢発作回数が減少した。
  • 来村 昌紀, 奥見 裕邦, 木俣 有美子, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 大野 賢二, 地野 充時, 笠原 裕司, 関矢 信康, 並木 隆雄, 平崎 能郎, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(7) 1175-1176 2009年7月25日  
    症例は22歳女性で、常に静脈認証システムでエラーが出るため受診した。静脈認証システムは各人固有の特徴を利用した個人識別システムで、高い個人認証率で盗用を防止しているが、生体反応を利用するため、個人の体調、手足の冷え即ち末梢循環不全がある場合に認証エラーが起こる原因に成りうる。脈候は沈やや細・弱で舌候はやや淡白で僅かに歯痕、腫大があり、浸潤した白苔に覆われていた。腹候は腹力やや軟弱で右臍傍と両鼠径深部の圧痛を認め、四肢冷を認めた。手足の冷え、両鼠径部圧痛改善に当帰四逆湯加呉茱萸生姜湯で処方した。2週間後の受診時に手足の冷えは改善し静脈認証システムを通過できた。
  • 関矢 信康, 笠原 裕司, 地野 充時, 並木 隆雄, 平崎 能郎, 柴原 直利, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(6) 991-996 2009年6月25日  
    桂枝茯苓丸加よく苡仁で治療した4例を報告した。症例1は72歳男で、左腎癌の診断で左腎摘出術を施行された。その後、皮膚切開によって起きた神経切断に伴うと考えられる持続性の創部の疼痛、左側腹部、臍下部の激しい疼痛および痺れ、さらには腹満が出現した。症例2は42歳男で、右腎部分摘出術を施行された。その後、皮膚切開によって起きた神経切断に伴うと考えられる持続性の創部の疼痛、右側腹部、臍下部の疼痛および痺れ、さらには腹満が出現した。症例3は68歳女で、関節リウマチの診断でメソトレキセートを処方された。しかし副作用の出現が心配で服用できず漢方治療を希望した。症例4は66歳女で、腰痛、左下肢痛および痺れが出現し持続した腰部脊柱管狭窄症の診断でリマプロストアルファデクスの投与を受けたが改善しなかった。4例はいずれも桂枝茯苓丸加よく苡仁の投与で、お血の症候のみならず、水滞の症候も速やかに改善した。
  • 関矢 信康, 笠原 裕司, 地野 充時, 並木 隆雄, 平崎 能郎, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(5) 821-830 2009年5月25日  
    外来通院中の患者で発汗過多を伴う夏バテ症状を訴えた患者に対し、漢方方剤を行って著効を呈した3例を提示し、投与基準について論述した。各例において特徴的な脈状、腹症および自覚症状に基づき、それぞれ清暑益気湯、五苓散、防已黄耆湯を投与した。この経験により各方剤の投与基準を作成し、全ての項目を満たした場合に各々投与を行った。これら3方剤の鑑別においては、口渇、冷え、疼痛、痺れに関する問診、心下痞硬、任脈水分穴の圧痛、脈診が重要であった。投与後2週間で症状が明瞭に軽減し有効と判定されたのは、清暑益気湯21例中18例、五苓散11例全例、防已黄耆湯5例全例であった。清暑益気湯の有効例と無効例を比較すると、舌候には違いがなく、腹候では下腹部圧痛なしが有効例で有意に多かった。
  • 関矢 信康, 並木 隆雄, 笠原 裕司, 地野 充時, 平崎 能郎, 小川 恵子, 來村 昌紀, 橋本 すみれ, 奥見 裕邦, 木俣 有美子, 久永 明人, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 60(別冊) 220-220 2009年5月  
  • 平崎 能郎, 関矢 信康, 地野 充時, 大野 賢二, 笠原 裕司, 久永 明人, 橋本 すみれ, 來村 昌紀, 奥見 裕邦, 並木 隆雄, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 60(別冊) 302-302 2009年5月  
  • 大野 賢二, 長谷川 敦, 角野 めぐみ, 笠原 裕司, 地野 充時, 久永 明人, 平崎 能郎, 橋本 すみれ, 來村 昌紀, 小川 恵子, 奥見 裕邦, 木俣 有美子, 並木 隆雄, 関矢 信康, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 60(別冊) 317-317 2009年5月  
  • 地野 充時, 大野 賢二, 木俣 有美子, 奥見 裕邦, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 來村 昌紀, 平崎 能郎, 久永 明人, 笠原 裕司, 関矢 信康, 並木 隆雄, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 60(別冊) 322-322 2009年5月  
  • 笠原 裕司, 関矢 信康, 地野 充時, 並木 隆雄, 久永 明人, 大野 賢二, 來村 昌紀, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 奥見 裕邦, 木俣 有美子, 平崎 能郎, 喜多 敏明, 小暮 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 60(別冊) 337-337 2009年5月  
  • 來村 昌紀, 寺澤 捷年, 関矢 信康, 地野 充時, 橋本 すみれ, 並木 隆雄, 小川 恵子, 大野 賢二, 平崎 能郎, 笠原 裕司, 奥見 裕邦, 木俣 有美子
    日本東洋医学雑誌 60(別冊) 349-349 2009年5月  
  • 奥見 裕邦, 並木 隆雄, 木俣 有美子, 來村 昌紀, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 大野 賢二, 平崎 能郎, 地野 充時, 笠原 裕司, 関矢 信康, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 60(別冊) 365-365 2009年5月  
  • 並木 隆雄, 勝野 達郎, 地野 充時, 関矢 信康, 笠原 裕司, 久永 明人, 平崎 能郎, 來村 昌紀, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 奥見 裕邦, 木俣 有美子, 大野 賢二, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 60(別冊) 383-383 2009年5月  
  • 並木 隆雄, 林 克美, 平崎 能郎, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(4) 670-686 2009年4月25日  
  • 地野 充時, 来村 昌紀, 関矢 信康, 大野 賢二, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 平崎 能郎, 笠原 裕司, 並木 隆雄, 下条 直樹, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(4) 649-652 2009年4月25日  
    症例は9歳男児で、頻回の嘔吐と頭痛を主訴に精査加療目的で入院となり、入院時血液検査所見・画像所見では嘔吐の原因となる器質的疾患は認めず、原因不明の反復性嘔吐の診断にてクエン酸モサプリドを処方されたが症状が改善せず、和漢薬治療目的で紹介となった。和漢診療学的所見では悪心を伴う嘔吐・頭痛・立ちくらみ・車酔い・下痢・臍上悸を認めたことから水滞徴候と判断、自汗傾向・口渇も認めたことから五苓散エキス3g分1を処方したところ、当初は服用により嘔吐が誘発されたが2週間程度で嘔吐回数は減少した。3週間後には学校での嘔吐がなくなり、車酔いの軽減、更に頭痛も鎮痛薬を必要としない程度となり、2ヵ月後には月1回程度の嘔気をきたす程度となり嘔吐は認められなくなり、食欲旺盛で、頭痛は殆ど消失した。梅雨期には雨の日に頭痛が増悪するとの訴えがあったが、五苓散エキス6g分2に増量したところ頭痛は改善し、現在同方剤を継続し経過観察中である。以上より、本症例のように和漢診療学的に病態が説明し得る疾患においては和漢診療学的アプローチを積極的に行う必要があると考えられた。
  • 來村 昌紀, 寺澤 捷年, 関矢 信康, 地野 充時, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 大野 賢二, 平崎 能郎, 笠原 裕司, 並木 隆雄
    漢方医学 33(2) 375-377 2009年4月  
    78歳女。20歳代には、片頭痛と思われる月に1、2回の、寝れば治まる発作的な頭痛の既往があった。40〜50歳代前半の頭痛は発作的な拍動性の側頭部痛で、ときに嘔気、嘔吐を伴い2、3日で治まる頭痛であった。50歳代後半からは、ほぼ毎日頭全体を重くしめつけるような頭重感があり、特に天気の悪くなる前に増悪した。市販の鎮痛薬を頻繁に使用したが、60歳時に胃潰瘍を発病してからは鎮痛薬の使用を中止した。頭蓋内MRAで、前交通動脈に未破裂脳動脈瘤を指摘され、それ以後、頭重感が悪化した。脳動脈瘤については、経過観察となった。頭痛に対し五苓散を投与したところ、投与4日目より頭痛、頭重感は消失した。
  • 関矢 信康, 笠原 裕司, 地野 充時, 並木 隆雄, 大野 賢二, 平崎 能郎, 柴原 直利, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(3) 459-462 2009年3月25日  
    加味逍遙散加地骨皮荊芥が奏効した難治性皮膚疾患の2例を経験した。症例1は63歳女で、両側手背および手指に白色の鱗屑を伴い、赤色局面を形成する紅斑が出現した。慢性湿疹の診断でステロイド外用剤を投与されたが改善しなかった。前額部、両下腿にも新たに同様の皮疹が出現した。お血に血虚を兼ねた病態と考え加味逍遙散加地骨皮荊芥を投与した。4週後にはそう痒が消失し、鱗屑もほぼ消失し、顔面を除き紅斑に改善を認めた。症例2は55歳女で、両側手掌および足蹠に急激に多発性の膿疱が出現し、角化、表皮剥離、紅斑を伴うようになった。加味逍遙散加地骨皮荊芥に転方した。転方4週後には足蹠および手掌の皮疹は消失し、手指の皮疹のみとなった。
  • 関矢 信康, 笠原 裕司, 平崎 能郎, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 56(2) 261-263 2009年2月25日  
    71歳男。高血圧症、高尿酸血症にて加療中である。食道癌と診断され放射線治療および化学療法にて完全寛解し、経過観察となった。漢方による体質改善を希望して受診した。全身倦怠感、著しい自汗および盗汗を目標に清暑益気湯エキスを開始した。全身倦怠感および盗汗は消失していたため続服とした。再診時に2週間前から入眠障害、熟眠障害が出現し、眠前にトリアゾラムを処方されたが奏効せず、全身倦怠感や易疲労感も再度出現したと訴えたため証を再考した。眠前に桂枝加竜骨牡蠣湯エキスを併用した。その夜からぐっすりと眠ることが出来るようになり、以後、不眠は再発していない。
  • 池野 充時, 関矢 信康, 大野 賢二, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 来村 昌紀, 平崎 能郎, 笠原 裕司, 喜多 敏明, 並木 隆雄, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 55(12) 1829-1834 2008年12月25日  
    14歳男。起床時や起立時に立ちくらみが出現した。同時期から食後に心窩部痛、下痢も認めた。急性胃腸炎の診断で整腸剤を処方されたが、改善しなかった。小児科で起立性調節障害と診断され、α刺激薬で治療したが改善せず、体調不良のため不登校となっていた。和漢診療学的には、太陰病期の虚証で、気虚、気滞、水滞の病態と考え、当初は六君子湯エキスを処方した。2週間後、立ちくらみと頭痛は軽度自覚する程度となったが、食後の心窩部痛には変化を認めなかった。同処方を継続し、心窩部痛も改善し、頭痛のため鎮痛剤を服用することもほとんど不要となった。スキー旅行に行った後から、頭痛、全身倦怠感、心窩部不快感、下痢が再び出現した。冷えにより悪化し、赤ら顔を認めた。桂枝人参湯エキスに転方し、頭痛、下痢などの症状も軽快し、体調の改善を自覚した。
  • 地野 充時, 関矢 信康, 大野 賢二, 平崎 能郎, 林 克美, 笠原 裕司, 喜多 敏明, 並木 隆雄, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 59(5) 727-731 2008年9月20日  
    慢性骨髄性白血病の治療においては、BCR/ABLチロシンキナーゼ阻害剤であるメシル酸イマチニブが第一選択薬として用いられている。同剤の副作用として、血液毒性、肝障害、浮腫・体液貯留、消化器症状、皮膚症状などが知られている。今回、副作用の一つである下痢に対し、半夏瀉心湯が有効であった症例を経験した。症例は61歳女性。2004年4月、慢性骨髄性白血病と診断。メシル酸イマチニブによる治療により同年10月には寛解し、その後、メシル酸イマチニブ400mgを服用していた。治療開始後、1日4-5回の下痢が続いているため、2005年6月当科初診。半夏瀉心湯服用により4週間後には、1日2回の軟便となり、8週間後には普通便となった。メシル酸イマチニブは、慢性骨髄性白血病寛解維持のために継続的に服用することが望ましいとされている薬剤である。漢方薬を併用することで治療が継続可能となったことは、東西医学の融合という観点からも意義深いと考えられる。(著者抄録)
  • 関矢 信康, 林 克美, 並木 隆雄, 笠原 裕司, 地野 充時, 平崎 能郎, 来村 昌紀, 小川 恵子, 橋本 すみれ, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 55(5) 709-714 2008年5月25日  
    30歳女。肩〜頸項の強張り・疼痛、片頭痛、手足の冷えを主訴に受診した。太陰病期・心下病鞭型、虚証で片頭痛発作を伴うことから、呉茱萸湯エキスに転方した。服用3日後から頸肩の強張り・疼痛が軽快した。7日後には頸肩の強張り・疼痛が消失し、手足の冷えも軽快した。4週後の再診時には呉茱萸湯に転方した後の片頭痛発作はなく、特に気になる症状はなかった。他覚所見上も心下病鞭、心窩部の冷え、胃部振水音、腫中の圧痛は消失した。しかし、再度、鼻炎症状が悪化したため苓甘姜味辛夏仁湯に転方した。
  • 王子 剛, 笠原 裕司, 小川 恵子, 大野 賢二, 橋本 すみれ, 来村 昌紀, 平崎 能郎, 林 克美, 地野 充時, 関矢 信康, 並木 隆雄, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 55(5) 737-739 2008年5月25日  
    58歳女。下部消化管内視鏡検査で大腸ポリープを指摘され、ポリペクトミーを施行した。その後、発熱、嘔吐、吐血を認めたが、入院治療にて一旦症状は改善した。退院後、腹部膨満、胸やけ、便通異常が出現した。外来で九味檳榔湯、生姜瀉心湯などを用いたが無効のため、入院となった。延年半夏湯証と考え、入院第4病日より開始した。入院中は下剤の乱用とエンシュアリキッドの内服を中止とした。第6病日より水様便ではあるが毎日排便を認めるようになり、排ガスも多くなった。自覚症状としては腹満感が軽快して食事も摂れるようになった。第9病日には便意・尿意の予兆を感じるようになってきて、慌ててトイレにいく事がなくなった。その後も経過良好で、第21病日に退院した。
  • 関矢 信康, 並木 隆雄, 笠原 裕司, 地野 充時, 平崎 能郎, 小川 恵子, 来村 昌紀, 橋本 すみれ, 大野 賢二, 寺澤 捷年
    日本東洋醫學雜誌 59 2008年5月7日  
  • 喜多 敏明, 角野 めぐみ, 松本 毅, 川嶋 裕子, 大野 賢二, 並木 隆雄, 関矢 信康, 笠原 裕司, 地野 充時, 林 克美, 平崎 能郎, 檜山 幸孝, 寺澤 捷年
    日本東洋醫學雜誌 59 136-136 2008年5月7日  
  • 大野 賢二, 鎌田 憲明, 笠原 裕司, 地野 充時, 林 克美, 平崎 能郎, 橋本 すみれ, 来村 昌紀, 小川 恵子, 並木 隆雄, 関矢 信康, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋醫學雜誌 59 2008年5月7日  
  • 橋本 すみれ, 関矢 信康, 笠原 裕司, 来村 昌紀, 小川 恵子, 大野 賢二, 平崎 能郎, 林 克美, 地野 充時, 並木 隆雄, 寺澤 捷年
    日本東洋醫學雜誌 59 199-199 2008年5月7日  
  • 平崎 能郎, 地野 充時, 大野 賢二, 林 克美, 笠原 裕司, 関矢 信康, 並木 隆雄, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋醫學雜誌 59 239-239 2008年5月7日  
  • 地野 充時, 大野 賢二, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 来村 昌紀, 平崎 能郎, 林 克美, 笠原 裕司, 関矢 信康, 並木 隆雄, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋醫學雜誌 59 255-255 2008年5月7日  
  • 並木 隆雄, 笠原 裕司, 関矢 信康, 地野 充時, 林 克美, 平崎 能郎, 大野 賢二, 来村 昌紀, 小川 恵子, 橋本 すみれ, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋醫學雜誌 59 259-259 2008年5月7日  
  • 関矢 信康, 並木 隆雄, 笠原 裕司, 地野 充時, 平崎 能郎, 小川 恵子, 来村 昌紀, 橋本 すみれ, 大野 賢二, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 59(別冊) 130-130 2008年5月  
  • 喜多 敏明, 角野 めぐみ, 松本 毅, 川嶋 裕子, 大野 賢二, 並木 隆雄, 関矢 信康, 笠原 裕司, 地野 充時, 林 克美, 平崎 能郎, 桧山 幸孝, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 59(別冊) 136-136 2008年5月  
  • 大野 賢二, 鎌田 憲明, 笠原 裕司, 地野 充時, 林 克美, 平崎 能郎, 橋本 すみれ, 来村 昌紀, 小川 恵子, 並木 隆雄, 関矢 信康, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 59(別冊) 145-145 2008年5月  
  • 橋本 すみれ, 関矢 信康, 笠原 裕司, 来村 昌紀, 小川 恵子, 大野 賢二, 平崎 能郎, 林 克美, 地野 充時, 並木 隆雄, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 59(別冊) 199-199 2008年5月  
  • 来村 昌紀, 橋本 すみれ, 大野 賢二, 小川 恵子, 地野 充時, 笠原 裕司, 関矢 信康, 並木 隆雄, 林 克美, 平崎 能郎, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 59(別冊) 207-207 2008年5月  
  • 平崎 能郎, 地野 充時, 大野 賢二, 林 克美, 笠原 裕司, 関矢 信康, 並木 隆雄, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 59(別冊) 239-239 2008年5月  
  • 地野 充時, 大野 賢二, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 来村 昌紀, 平崎 能郎, 林 克美, 笠原 裕司, 関矢 信康, 並木 隆雄, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 59(別冊) 255-255 2008年5月  
  • 並木 隆雄, 笠原 裕司, 関矢 信康, 地野 充時, 林 克美, 平崎 能郎, 大野 賢二, 来村 昌紀, 小川 恵子, 橋本 すみれ, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 59(別冊) 259-259 2008年5月  
  • 地野 充時, 関矢 信康, 大野 賢二, 橋本 すみれ, 小川 恵子, 来村 昌紀, 平崎 能郎, 林 克美, 笠原 裕司, 喜多 敏明, 並木 隆雄, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 55(3) 391-395 2008年3月25日  
    14歳女。左側腹部痛が出現した。近医で腎盂尿管移行部狭窄による左先天性水腎症が左側腹部痛の原因であると診断され、左腎盂形成術が施行された。術後、創部痛が出現し、非ステロイド性抗炎症薬で経過観察していたが、1年以上経過しても症状が改善しなかった。また、創部痛だけでなく、その周辺の腸蠕動に伴い疼痛が出現し、右腹部にも疼痛を自覚した。和漢診療学的には太陰病期・虚証で気虚の病態と考えた。心下病鞭を認めず、腹直筋緊張が顕著で腸の動きを自覚するということから、小建中湯証と大建中湯証が併存している病態(中建中湯証)と考え、小建中湯エキスと大建中湯エキスを処方した。鼻出血が出現したが、瞑眩の可能性もあると考え、服用継続を指示した。服薬4ヵ月後には創部痛および腹痛はほとんど気にならない程度に改善した。
  • 來村昌紀, 橋本すみれ, 小川恵子, 平崎能朗, 大野賢二, 寺澤捷年, 地野充時, 笠原裕司, 関矢信康, 並木隆雄
    日本頭痛学会誌 35(2) 2008年  
  • 笠原 裕司, 関矢 信康, 並木 隆雄, 地野 充時, 林 克美, 大野 賢二, 平崎 能郎, 寺澤 捷年, 喜多 敏明, 小暮 敏明
    和漢医薬学雑誌 24 2007年8月20日  
  • 笠原 裕司, 関矢 信康, 並木 隆雄, 地野 充時, 林 克美, 大野 賢二, 平崎 能郎, 寺澤 捷年, 喜多 敏明, 小暮 敏明
    Journal of Traditional Medicines 24(Suppl.) 97-97 2007年8月  
  • 関矢 信康, 檜山 幸孝, 並木 隆雄, 笠原 裕司, 地野 充時, 林 克美, 小暮 敏明, 巽 武司, 柴原 直利, 喜多 敏明, 平崎 能郎, 寺澤 捷年
    日本東洋醫學雜誌 58 154-154 2007年5月  

書籍等出版物

 6

講演・口頭発表等

 1

共同研究・競争的資金等の研究課題

 2