研究者業績

平崎 能郎

Yoshiro Hirasaki

基本情報

所属
千葉大学 大学院医学研究院和漢診療学
(兼任)和漢診療科 診療科長
学位
医学博士(2010年3月 千葉大学)

連絡先
hrskyshrchiba-u.jp
J-GLOBAL ID
202001008064131025
researchmap会員ID
B000381655

漢方内科を専門とする臨床医ですが、癌に対して抑制効果のある生薬および天然化合物を研究しています。

論文

 88
  • 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 南澤 潔, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 75(1) 1-17 2024年1月  
    腹診は日本で独自に発達した診察法であり,日本漢方を特徴づけるものの1つである。江戸時代に流布した『腹証奇覧』は,『傷寒論』と『金匱要略』の処方を中心に,腹診図と所見を述べている。本研究では,現存する『腹証奇覧』の各種版本について調査を行い,版種の違いによって腹診図や所見が異なることが明らかとなった。各種の版本については,巻初の扉と巻末の年紀の違いによって,享和年間以前の版と文化版とに分かれる。現在一般的に通行している影印本は文化版に基づいているが,両版の間には腹診図と所見に大きな改訂がある。『腹証奇覧』には正編と後編が存在し,享和年間以前の版と文化版の違いは後編に顕著である。『腹証奇覧』の著者である稲葉文礼は,文化2(1805)年に没しているため,文礼が文化版の編纂に関わった可能性は少なく,文化版の校正に影響をおよぼしたのは,文礼の弟子の和久田叔虎と推測される。(著者抄録)
  • 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 南澤 潔, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 75(1) 1-17 2024年1月  
    腹診は日本で独自に発達した診察法であり,日本漢方を特徴づけるものの1つである。江戸時代に流布した『腹証奇覧』は,『傷寒論』と『金匱要略』の処方を中心に,腹診図と所見を述べている。本研究では,現存する『腹証奇覧』の各種版本について調査を行い,版種の違いによって腹診図や所見が異なることが明らかとなった。各種の版本については,巻初の扉と巻末の年紀の違いによって,享和年間以前の版と文化版とに分かれる。現在一般的に通行している影印本は文化版に基づいているが,両版の間には腹診図と所見に大きな改訂がある。『腹証奇覧』には正編と後編が存在し,享和年間以前の版と文化版の違いは後編に顕著である。『腹証奇覧』の著者である稲葉文礼は,文化2(1805)年に没しているため,文礼が文化版の編纂に関わった可能性は少なく,文化版の校正に影響をおよぼしたのは,文礼の弟子の和久田叔虎と推測される。(著者抄録)
  • 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本医史学雑誌 69(2) 186-186 2023年6月  
  • 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本医史学雑誌 69(2) 186-186 2023年6月  
  • 鈴木 達彦, 平地 治美, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 74(別冊) 192-192 2023年4月  

MISC

 244
  • 渡辺 悠紀, 高野 静子, 森田 智, 龍 興一, 八木 明男, 永嶺 宏一, 和泉 裕子, 根津 雅彦, 仲 秀司, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 69(別冊) 313-313 2018年5月  
  • 鈴木 達彦, 中村 未來, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 69(別冊) 352-352 2018年5月  
  • 高野 静子, 森田 智, 渡辺 悠紀, 龍 興一, 八木 明男, 島田 博文, 永嶺 宏一, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 69(別冊) 371-371 2018年5月  
  • 森田 智, 渡辺 悠紀, 高野 静子, 龍 興一, 八木 明男, 島田 博文, 岡本 英輝, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 69(別冊) 373-373 2018年5月  
  • 篠塚 仁貴, 石川 絢一, 長尾 昂紀, 平田 健介, 平崎 能郎, 中村 道美, 並木 隆雄
    漢方と最新治療 26(4) 299-304 2017年11月  
    漢方薬の味覚とその人の体質との関連を言われることがあるが、検討した報告は少ない。今回、我々は苦味、甘味、酸味、無味にあたる漢方薬の味覚と体質とにどのような関連がみられるかを検討した。対象と方法:大学生102人に4種類の漢方薬(苦:黄連解毒湯、甘:甘麦大棗湯、酸:小青龍湯、淡白:五苓散)を試飲してもらい、五味(苦・甘・辛・酸・鹹)の種類および味の濃さを5段階評価してもらった。同時に漢方的な体質(証)の判定を目的としたアンケートを施行。それらの結果を用い、体質と味覚の各アンケート項目の相関係数を求め分析した。結果:甘麦大棗湯証の人は甘麦大棗湯を甘く感じにくく、五苓散証の人は無味の五苓散に辛味や塩味等を感じることが判明した。結論:味覚の点では証に合う薬で通常感じる味とは異なる味覚を感じることが判明した。処方の味が想定と異なる味覚を感じたとき、その有効性の予測ができる可能性が示唆された。(著者抄録)
  • 根津雅彦, 平崎能郎, 龍興一, 八木明男, 岡本英輝, 並木隆雄
    漢方治療研究会講演要旨集 27th 26‐27 2017年10月1日  
  • 永嶺 宏一, 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 喜多 敏明, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 68(別冊) 288-288 2017年4月  
  • 鈴木 達彦, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 68(別冊) 288-288 2017年4月  
  • 韓 哲舜, 原田 佳尚, 栗原 由美子, 胡 愛玲, 山口 琢児, 平崎 能郎, 小野 真吾, 横山 浩一, 檜山 幸孝, 小林 弘幸
    日本東洋医学雑誌 68(別冊) 309-309 2017年4月  
  • 平崎 能郎, 八木 明男, 島田 博文, 龍 興一, 高野 静子, 森田 智, 永嶺 宏一, 岡本 英輝, 韓 哲舜, 鈴木 達彦, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 68(別冊) 396-396 2017年4月  
  • 高野 静子, 森田 智, 龍 興一, 八木 明男, 島田 博文, 永嶺 宏一, 平崎 能郎, 岡本 英輝, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 68(別冊) 417-417 2017年4月  
  • 森田 智, 高野 静子, 龍 興一, 八木 明男, 島田 博文, 岡本 英輝, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 68(別冊) 432-432 2017年4月  
  • 荘 明仁, 平崎 能郎
    漢方の臨床 64(2) 195-201 2017年2月  
    症例1(41歳女性)。甲状腺右葉に鶏卵大の腫脹を認めた。症例2(62歳女性)。甲状腺右葉腫大を認めた。両症例とも結節性甲状腺腫と診断され、陰虚内熱兼痰飲の弁証で、滋陰清熱・きょ湿散結による増液湯加味の治療を行なった。いずれも3ヵ月後には甲状腺腫は縮小し、明らかな改善が認められた。
  • 荘 明仁, 平崎 能郎
    日本医史学雑誌 62(2) 204-204 2016年6月  
  • 笠原 裕司, 並木 隆雄, 岡本 英輝, 平崎 能郎, 小暮 敏明, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 67(別冊) 294-294 2016年4月  
  • 横山 浩一, 平崎 能郎, 小野 真吾, 久永 明人, 入江 祥史, 檜山 幸孝
    日本東洋医学雑誌 67(別冊) 324-324 2016年4月  
  • 荘 明仁, 平崎 能郎, 中田 真司
    漢方の臨床 62(12) 2032-2034 2015年12月  
    72歳男性。2年前に台中の某病院にて前立腺癌と診断後、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を施行、術後、頻尿と残尿感を訴えるようになり、今回、漢方治療目的で受診となった。漢方医学的所見では脈候は右弦滑、左弦軟関渋で、腹候は心下痞満、振水音であった。また、舌候は淡紅、膩苔の付着が認められた。以上、これらの所見を踏まえて、治療は温胆湯と二妙散加減合方(第一処方)から開始、その後は1年間、この処方を少し加減して継続することで頻尿と残尿感は改善が認められた。だが、このあと患者は通院を一時中断し、2年目に再診となった時は残尿感と不眠、加えて焦燥感と不安を訴えた。そこで、証を検討し、竜胆瀉肝湯加減(第二処方)への転方を行なったところ、2週間後には口苦、残尿感の改善が得られ、この処方は3ヵ月間継続された。以後、第一処方と第二処方を交互に服用したが、初診から3年経過で夜間尿の増加ほか、足首の痛み、下腿浮腫が出現した。四逆散合六味丸加減への転方を行なった結果、夜間尿は回数が減少、目下、術後5年経過でPSA値は良好にコントロールされている。
  • 笠原 裕司, 並木 隆雄, 平崎 能郎, 喜多 敏明, 小暮 敏明, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 66(別冊) 263-263 2015年4月  
  • 荘 明仁, 平崎 能郎, 中田 真司
    漢方の臨床 61(12) 2042-2046 2014年12月  
    58歳女性。喀血と軽い呼吸困難を自覚し他院を受診、精査により嚢胞性気管支拡張症、混合型感染による喀血症状と診断され、2年間にわたり加療されるも明らかな改善なく、喀血が続くため、著者らの施設へ受診となった。漢方医学的所見では脈候は右沈弦滑、左沈弦軟渋で、舌候は舌質淡暗色、膩苔付着であった。また、腹候は心下痞満と胸脇苦満が認められた。以上、これらの所見をを踏まえて、張錫純の治吐血兼咳嗽処方に倣った処方を行なったところ、喀血症状はやや軽減した。だが、1週間経過でのCT上の浸潤影に対する気管支内視鏡下生検施行後に喀血は以前にも増して悪化した。そこで、麻黄湯加減への転方を行なった。その結果、喀血は明らかに軽減して3ヵ月後には消失した。一方、高血圧傾向があり、木防已湯加減を処方し、血圧改善後は苓甘姜味辛夏仁湯加減、次いで黄耆桂枝五物湯加減を処方した。以後、治療開始から約10ヵ月目で症状はほぼ消失、悪風・咳嗽を残すのみとなった。尚、一秒率は約14ヵ月で72.0%から80.8%へと改善した。
  • 豊田 幸子, 平崎 能郎
    千葉医学雑誌 90(5) 173-173 2014年10月  
  • 荘 明仁, 平崎 能郎
    日本医史学雑誌 60(2) 167-167 2014年6月  
  • 並木 隆雄, 平崎 能郎, 岡本 英輝, 植田 圭吾, 八木 明男, 韓 哲舜, 王子 剛, 島田 博文, 永嶺 宏一, 中田 英之
    日本東洋医学雑誌 65(別冊) 142-142 2014年5月  
  • 喜多 敏明, 永嶺 宏一, 笠原 裕司, 地野 充時, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 65(別冊) 152-152 2014年5月  
  • 鈴木 達彦, 並木 隆雄, 平崎 能郎, 花輪 壽彦
    日本東洋医学雑誌 65(別冊) 190-190 2014年5月  
  • 岡本 英輝, 地野 充時, 平崎 能郎, 植田 圭吾, 木俣 有美子, 韓 哲舜, 八木 明男, 王子 剛, 寺澤 捷年, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 65(別冊) 231-231 2014年5月  
  • 高橋 佑一朗, 八木 明男, 島田 博文, 王子 剛, 韓 哲舜, 植田 圭吾, 岡本 英輝, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 65(別冊) 263-263 2014年5月  
  • 永嶺 宏一, 並木 隆雄, 平崎 能郎, 岡本 英輝, 植田 圭吾, 王子 剛, 韓 哲舜, 八木 明男, 笠原 裕司, 喜多 敏明
    日本東洋医学雑誌 65(別冊) 303-303 2014年5月  
  • 荘 明仁, 李 名振, 平崎 能郎
    漢方の臨床 61(3) 434-438 2014年3月  
    50歳女性。既往として慢性副鼻腔炎および鼻汁、高血圧に対して漢方治療の目的で受診中であった。また、同時に歯肉の腫脹や歯牙のグラツキなどもあり歯科医からインプラント治療を勧められていた。当初、鼻炎の治療には真武湯、加味逍遙散、半夏白朮天麻湯などが処方されていた。一方、歯槽膿漏は悪化にて歯科で歯石除去が行われ、漢方としては清胃散、玉女煎、黄連解毒湯などが処方されていた。これにより症状はやや軽快したが、その後、右上歯に間欠的に咬合痛が出現するようになり、歯科では歯肉の破壊が激しい部分の歯根結石除去術では症状が改善しないため抜歯後にインプラントが施行された。更に漢方でも証の再検討を行なったところ、張錫純の鎮肝熄風加減へ転方することとなった。その結果、1年間の継続で歯肉の疼痛腫脹感は明らかに改善して血圧も安定、睡眠の質も改善した。以後、たまに辛いものを食べると歯肉の腫れを感じるとの訴えから牛膝、生地黄、石膏補骨脂、滑石を加えたが、現在インプラント部位のみならず他歯の歯槽骨周囲や骨頂の高さもX線像上ほぼ正常となった。以上、本症例の臨床的経過を踏まえて、歯槽膿漏は腎虚や陰気の不足によって起こり、かつ高血圧や肥満などの全身性の異常とも相関するため、治療方針としては胃熱を清し腎陰を慈する鎮肝熄風湯が有効であると考えられた。
  • 平崎 能郎, 地野 充時, 岡本 英輝, 植田 圭吾, 韓 哲舜, 関矢 信康, 松岡 角英, 荘 明仁, 並木 隆雄, 寺澤 捷年
    漢方の臨床 60(10) 1627-1638 2013年10月  
  • 植田圭吾, 寺澤捷年, 八木明男, 韓哲舜, 島田博文, 王子剛, 岡本英輝, 平崎能郎, 並木隆雄
    漢方治療研究会講演要旨集 23rd 49-50 2013年9月29日  
  • 岡本 英輝, 平崎 能郎, 植田 圭吾, 韓 哲舜, 王子 剛, 八木 明男, 木俣 有美子, 來村 昌紀, 並木 隆雄
    Journal of Traditional Medicines 30(Suppl.) 101-101 2013年7月  
  • 島田 博文, 並木 隆雄, 平崎 能郎, 王子 剛, 八木 明男, 植田 圭吾, 岡本 英輝
    漢方の臨床 60(6) 969-974 2013年6月25日  
    気鬱の症状があるのに理気薬の内服治療が継続できない場面がある。今回、気鬱の症状に加え食欲不振と極度の羸痩(BMI14.4)がある重篤な気虚病態の患者(62歳、女性)に、先ず黄耆建中湯による補気治療をした後で、内服できなかった香蘇散の内服治療が継続できるようになった。その結果、症状の改善と体重増加も認められた。今回の症例の様に先補が明らかに必要だった慢性疾患患者の報告は少ないため報告した。重篤な気虚が存在する場合は、先ずその気虚を補う必要性があると考えられた。(著者抄録)
  • 平崎 能郎, 地野 充時, 岡本 英輝, 植田 圭吾, 韓 哲舜, 関矢 信康, 松岡 角英, 荘 明仁, 並木 隆雄, 寺澤 捷年
    日本東洋医学雑誌 64(別冊) 152-152 2013年4月  
  • 永嶺 宏一, 並木 隆雄, 王子 剛, 島田 博文, 韓 哲舜, 植田 圭吾, 岡本 英輝, 平崎 能郎, 地野 充時, 笠原 裕司, 喜多 敏明
    日本東洋医学雑誌 64(別冊) 184-184 2013年4月  
  • 韓 哲舜, 関矢 信康, 地野 充時, 平崎 能郎, 岡本 英輝, 植田 圭吾, 王子 剛, 島田 博文, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 64(別冊) 189-189 2013年4月  
  • 荘 明仁, 小島 秀規, 平崎 能郎
    日本東洋医学雑誌 64(別冊) 209-209 2013年4月  
  • 植田 圭吾, 韓 哲舜, 島田 博文, 王子 剛, 岡本 英輝, 平崎 能郎, 地野 充時, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 64(別冊) 270-270 2013年4月  
  • 岡本 英輝, 地野 充時, 平崎 能郎, 植田 圭吾, 関矢 信康, 王子 剛, 島田 博文, 韓 哲舜, 木俣 有美子, 來村 昌紀, 奥見 裕邦, 小川 恵子, 笠原 裕司, 寺澤 捷年, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 64(別冊) 312-312 2013年4月  
  • 今村 由紀, 平崎 能郎, 並木 隆雄
    日本東洋医学雑誌 64(別冊) 316-316 2013年4月  
  • 韓 哲舜, 平崎 能郎, 岡本 英輝, 地野 充時, 植田 圭吾, 王子 剛, 島田 博文, 並木 隆雄
    漢方の臨床 60(3) 501-505 2013年3月25日  
    74歳女性。25歳時に外痔核手術の既往があった。今回、肛門痛と残便感が出現、近医の肛門外科にて大腸内視鏡検査が行われたが、軽度の外痔核を認めるのみで疼痛の原因は不明であった。そこで、著者らの施設へ紹介となり、外来にていくつかの方剤を試みたが肛門痛が持続するため入院となった。和漢医学所見から陽証、虚証で、気虚、気うつ、お血、水滞の状態と判断した。入院後、黄ごん湯の投与により一次的に痛みは改善したもののすぐに再発、更に舌候が徐々に黄苔から乾燥著明な黒苔に変化したことから津液不足による虚熱と捉え、入院5日目に慈陰降火湯へ転方した。その結果、痛みは数値評価スケール(NRS)で10点満点で5〜6点にやや改善したが、それ以上の改善は得られなかった。以後、五臓六腑における肺と大腸の表裏関係から麻杏甘石湯へ転方したところ、5日目から効果が現れ、17日後にはNRS 1点に改善した。
  • 平崎 能郎, 中山 俊憲
    臨床免疫・アレルギー科 59(2) 172-179 2013年2月  
  • 植田 圭吾, 島田 博文, 王子 剛, 岡本 英輝, 平崎 能郎, 地野 充時, 並木 隆雄
    日本内科学会雑誌 102(Suppl.) 188-188 2013年2月  
  • 荘 明仁, 平崎 能郎
    漢方の臨床 60(2) 297-301 2013年2月  
    54歳女性。3年前に腎盂癌と診断されたが手術を希望せず来診となった。初診時、頻尿、腰の重だるい痛みほか、時に血尿がみられ、更年期症状としてホットフラッシュが頻繁に認められた。また、脈証では右が弦・しょく、左が濡・しょく、腹証では小腹硬満が認められた。以上、これらの所見を踏まえて、月経前の煩躁、頻尿、ホットフラッシュなど更年期症状に対して加味逍遙散、牛車腎気丸、五苓散などが処方された。服用後、ホットフラッシュや頻尿などは軽減したものの、排尿時の尿道の灼熱感や手掌煩熱など熱象が出現、そのため八正散をはじめ三物黄ごん湯、白頭翁湯、白茅根など清熱剤への転方が行われた。しかし、約2年経過で腰痛が出現し、精査では腫瘍の増大は認めず、血府逐お湯による処方を行なったところ、腰痛は軽減した。その後、患者は冬期の厳寒時に補薬を希望したが、血尿、頻尿傾向、排尿時の灼熱感の増悪があり、抵当湯エキス剤に変更した。その結果、血尿は著明に改善し、西洋医学の病院に2週間入院したが、その際の検査や投薬で排尿障害が増悪して再受診となり、真武湯の投与により改善が得られた。
  • 平崎 能郎, 永井 千草, 地野 充時, 岡本 英輝, 植田 圭吾, 韓 哲舜, 関矢 信康, 荘 明仁, 並木 隆雄
    漢方の臨床 60(1) 133-141 2013年1月25日  
    71歳男性。2年前に狭心症を発症、4ヵ月後に冠動脈病変に経皮的冠動脈形成術(PCI)が施行されたが、その際に心室細動と心停止を来し蘇生術が施行された。その後も頻繁に冠動脈造影が行われたが、1年4ヵ月目より背部の皮膚の黒ずみを指摘され、近医の皮膚科を受診、放射線皮膚潰瘍と診断され、形成外科にて通院加療された。今回、これらの経過を踏まえて、疼痛軽減目的の消炎鎮痛薬や抗不安薬などの投与では患部の疼痛が激しく、ほか不眠や早朝覚醒も認められたため漢方治療を希望して来院となった。所見では前医で桂枝茯苓丸、大承気湯エキス製剤の投与で痛みが部分的に改善したことからお血の病態と判断、四肢の痺れ症状もあることから血痺の併存と考え、黄耆桂枝五物湯合大黄牡丹皮湯加当帰が処方された。その結果、2ヵ月経過で便通は改善し4kg体重が減少、患部の断続的な疼痛は漢方服用3日目より次第に軽減し、2週間後にはNRSで2〜3/10程度まで軽減した。以後、再発を来すも同処方により痛みは改善したが潰瘍自体は不変で、1年後に有茎筋皮弁による形成術が施行された。
  • 平崎能郎, 永井千草, 地野充時, 岡本英輝, 植田圭吾, 韓哲舜, 関矢信康, 荘明仁, 並木隆雄
    漢方治療研究会講演要旨集 22nd 33-34 2012年9月30日  
  • 韓哲舜, 平崎能郎, 岡本英輝, 地野充時, 植田圭吾, 王子剛, 島田博文, 並木隆雄
    漢方治療研究会講演要旨集 22nd 37-38 2012年9月30日  
  • 平崎 能郎
    漢方の臨床 59(8) 1540-1541 2012年8月25日  
  • 岡本 英輝, 地野 充時, 平崎 能郎, 植田 圭吾, 王子 剛, 島田 博文, 島津 健吾, 韓 哲舜, 並木 隆雄
    Journal of Traditional Medicines 29(Suppl.) 101-101 2012年8月  
  • 植田 圭吾, 島田 博文, 王子 剛, 岡本 英輝, 平崎 能郎, 地野 充時, 並木 隆雄
    Journal of Traditional Medicines 29(Suppl.) 102-102 2012年8月  
  • 王子 剛, 櫻井 健一, 島田 博文, 植田 圭吾, 平崎 能郎, 地野 充時, 笠原 裕司, 並木 隆雄, 横手 幸太郎
    日本内科学会関東地方会 587回 29-29 2012年5月  

書籍等出版物

 6

講演・口頭発表等

 1

共同研究・競争的資金等の研究課題

 2