研究者業績

増島 麻里子

マスジマ マリコ  (Mariko Masujima)

基本情報

所属
千葉大学 大学院看護学研究院先端実践看護学研究部門 教授
(兼任)大学院医学研究院 兼務
(兼任)フロンティア医工学センター 兼務
学位
修士(看護学)(千葉大学)
博士(看護学)(千葉大学)

J-GLOBAL ID
200901073352060602
researchmap会員ID
1000306525

外部リンク

受賞

 6

論文

 81
  • 矢ヶ崎 香, 作田 裕美, 増島 麻里子, 井沢 知子, 奥 朋子, 小松 浩子
    日本がん看護学会誌 25(Suppl.) 153-153 2011年1月  
  • 中山 麻由美, 増島 麻里子, 眞嶋 朋子
    日本がん看護学会誌 25(Suppl.) 312-312 2011年1月  
  • 佐藤 まゆみ, 佐藤 禮子, 増島 麻里子, 泰圓澄 洋子, 岡本 明美
    千葉看護学会会誌 16(2) 75-83 2011年1月  査読有り
    近年,外来通院するがん患者が主体性を発揮して自分らしく治療や在宅療養に取り組むことを支援する看護が重要視されているが,その実践方法は明らかにされていない。本研究の目的は,外来通院がん患者の主体性を活かす外来看護の実践方法を明らかにすることである。外来通院がん患者の主体性を活かした看護を実践していると評価される10名の外来看護師を対象に半構造化面接を行い,以下の結果を明らかにした。1.患者が自己の意思やありたい姿を見いだすことを支援する外来看護の実践方法として7つの実践方法が明らかになった。患者の意向を率直に尋ねる,患者が自身の存在価値を見いだせるように語りを促す,考え方はいろいろあってよいことを伝え熟考を促す,患者が意向を明確にできるように患者の状況に応じて情報を提供する等。2.患者がありたい姿に向かって自分らしいやり方で問題解決に取り組み解決することを支援する外来看護の実践方法として11の実践方法が明らかになった。自分のありたい姿に向かって患者自身が取り組んでいることを認め伝える,患者の取り組みを認めた上で患者のありたい姿を尊重しながら他の問題解決方法を伝える,患者や生活の中で実行できる方法を提示し実施できそうかどうか共に考える,患者がありたい姿でいられるよう医師と患者が情報共有できる機会を設定する等。3.上記1および2に含まれない実践方法として20の実践方法が明らかになり,それらは,患者が自己の意思やありたい姿を見いだすことを支援する外来看護および患者がありたい姿に向かって自分らしいやり方で問題解決に取り組み解決することを支援する外来看護の基盤をつくる実践方法と考えられた。
  • 柴田 純子, 佐藤 まゆみ, 増島 麻里子, 泰圓澄 洋子, 眞嶋 朋子, 櫻井 智穂子, 小坂 美智代
    千葉看護学会会誌 16(2) 19-26 2011年1月  査読有り
    本研究の目的は,終末期がん患者の家族員に関わる質的研究の成果と,国内各地域の看護師が捉えた終末期がん患者の家族員の体験を統合し,より包括的な視点から日本における終末期がん患者の家族員の体験を明らかにすることである。終末期がん患者の家族員の看護に5年以上携わっている国内4地域の看護師12名を対象に,半構成質問紙を用いた面接調査を行い,質的帰納的に分析した。その結果,終末期がん患者を抱える家族員の体験として,1)介護を引き受け継続する態勢を整える,2)自分の力を信じて患者の安寧のために奮闘する,3)介護に没頭し疲れ果てる,4)患者の意思や希望を優先する,5)患者との絆の強さを実感する,6)患者の死後の生き方を考える,7)今まで通りの普通の生活を保つ,8)適切な支援を望む,9)患者の死を意識して苦悩する,10)患者との続柄や親戚との関係にしばられ振り回される,が明らかになった。患者との続柄や親戚との関係にしばられ振り回される体験は,国内各地のデータを統合して得られた貴重な結果であると考える。終末期がん患者を抱える家族員は,死にゆく患者と患者への思いを生活の中心に置き,自らの生活を一変させて患者の安寧や希望を叶えることを最優先に考え行動すると言える。家族員は,死への強い悲嘆の中でも,普通の生活を保ち患者との絆を強めながら,徐々に患者の死を受け入れていくと考えられた。
  • 山下 亮子, 増島 麻里子, 眞嶋 朋子
    千葉看護学会会誌 16(2) 45-53 2011年1月  査読有り
    本研究の目的は,慢性心不全患者の症状悪化予防に関する生活調整を明らかにし,個別の生活背景を持つ慢性心不全患者の看護援助を検討することである。心不全の診断を受けた左室駆出率40%以下程度の外来通院患者を対象に半構造化面接,参加観察,記録調査を行い,質的帰納的に分析した。その結果,慢性心不全患者の症状悪化予防に関する生活調整は【症状悪化しないことが第一優先であると意識を変える】,【症状悪化しないことを優先する生活様式に変更する】,【務めや趣味のために少ない心身のエネルギーを適切に配分する】,【自分を取り巻く状況を考慮した結果,心負荷となる行動をやむを得ず行う】,【心負荷と分かっているが自分の価値観を優先したいので負荷となる行動をとる】等の9つのカテゴリーが明らかになった。患者は症状悪化予防行動を生活に組みこむことで日常生活全般に渡って制約を受けながらも,様々な対処によって馴染んだ生活を維持しようとしていた。また,患者の中には,症状悪化予防よりもやむを得ない状況や,自分の価値観や信条を優先する者が存在し,状況に応じて相反する調整を使い分けたり,自身の価値観と症状悪化予防のどちらを優先すべきか揺れ動く状況が示された。慢性心不全患者に対する看護援助は,1)心不全による制約を患者が望む馴染んだ生活に組み入れられるよう支援する,2)心不全を抱えて生きる過程において症状悪化予防と自身の価値観との調整を支援する,ことである。
  • 眞嶋 朋子, 佐藤 禮子, 泰圓澄 洋子, 淺井 潤子, 増島 麻里子, 岡本 明美, 渡邉 美和, 佐藤 まゆみ, 浅野 美知恵, 正木 治恵
    日本看護科学学会学術集会講演集 30回 327-327 2010年12月  
  • 岡本 明美, 増島 麻里子, 渡邉 美和, 淺井 潤子, 眞嶋 朋子
    日本看護科学学会学術集会講演集 30回 333-333 2010年12月  
  • 中山 麻由美, 増島 麻里子, 眞嶋 朋子
    日本看護科学学会学術集会講演集 30回 313-313 2010年12月  
  • 中村 英子, 増島 麻里子, 眞嶋 朋子
    千葉看護学会会誌 16(1) 27-34 2010年8月  査読有り
    手術を受ける老年期癌患者の家族が看護師とのコミュニケーションにおいて抱く思いを明らかにすることを目的に、手術を受ける65歳以上の患者の妻6名(平均年齢68歳)を対象に、半構成的面接、および看護師とのコミュニケーション場面の参加観察を行った。その結果、家族の思いとして以下の12のカテゴリーが抽出された。1)患者の状態を案じることに精一杯である。2)患者を看護師に一任し、患者の援助に手出しはしないようにしよう。3)病気や退院後の生活について概要を把握していれば十分である。4)看護師の専門的な力を借りながら患者の役に立ちたい。5)看護師に頼らず、できる援助を患者に行いたい。6)看護師は身近な存在だと感じられない。7)看護師とどのように関わればいいのか困惑する。8)自ら看護師に関わる必要性を思案する。9)患者の解釈から看護師の意図を推し量る。10)看護師の援助の限界を察知し限界を受け入れる。11)看護師から関心を寄せられて打ち解ける。12)看護師の対応に信頼を高める。
  • 荒尾 晴惠, 小松 浩子, 内布 敦子, 藤田 佐和, 藤本 美生, 菅野 かおり, 祖父江 由紀子, 田墨 惠子, 千﨑 美登子, 矢ヶ崎 香, 野村 美香, 増島 麻里子, 奥 朋子, 井沢 知子, 長谷川 久巳, 鈴木 志津枝, 山田 雅子, 佐藤 禮子
    日本がん看護学会誌 24(3) 63-68 2010年  
  • 千﨑 美登子, 小松 浩子, 内布 敦子, 藤田 佐和, 田墨 恵子, 荒尾 晴惠, 藤本 美生, 矢ヶ崎 香, 森 文子, 中村 喜美子, 村木 明美, 奥野 和美, 北川 善子, 坪井 香, 岸田 さな江, 長谷川 久巳, 井沢 知子, 奥 朋子, 祖父江 由紀子, 鈴木 志津枝, 山田 雅子, 野村 美香, 増島 麻里子, 菅野 かおり, 佐藤 禮子
    日本がん看護学会誌 24(2) 49-54 2010年  
  • 作田 裕美, 矢ヶ崎 香, 井沢 知子, 奥 朋子, 木村 恵美子, 増島 麻里子, 小松 浩子
    日本がん看護学会誌 24(Suppl.) 131-131 2010年1月  
  • 井沢 知子, 増島 麻里子, 木村 恵美子, 矢ヶ崎 香, 作田 裕美, 奥 朋子, 田墨 惠子, 小松 浩子
    日本がん看護学会誌 24(Suppl.) 132-132 2010年1月  
  • 木村 恵美子, 奥 朋子, 井沢 知子, 作田 裕美, 増島 麻里子, 矢ヶ崎 香, 小松 浩子
    日本がん看護学会誌 24(Suppl.) 132-132 2010年1月  
  • 山下 亮子, 増島 麻里子, 眞嶋 朋子
    日本看護科学学会学術集会講演集 29回 235-235 2009年11月  
  • 増島 麻里子, 佐藤 まゆみ, 佐藤 禮子, 眞嶋 朋子, 泰圓澄 洋子
    日本看護学教育学会誌 19(学術集会講演集) 197-197 2009年9月  
  • 神間 洋子, 増島 麻里子, 柴田 純子, 佐藤 まゆみ, 眞嶋 朋子
    千葉看護学会会誌 14(2) 20-27 2008年12月30日  査読有り
    本研究の目的は,危機的状態にあるがん患者が危機を乗り越えて安寧に至る過程を促進する看護援助に関する先行研究結果と,国内各地域の危機的状態にあるがん患者への看護実践を統合し,我が国の現状に即した,危機的状態にあるがん患者が危機を乗り越えて安寧に至る過程を促進する看護援助を明らかにすることである。がん患者の看護に携わる国内4地域の看護師8名を対象に,半構造的質問紙を用いた面接調査を行い,先行研究結果の枠組みを用いて分析した。その結果,危機的状態にあるがん患者が危機を乗り越えて安寧に至る過程を促進する看護援助は,患者の身体の安全と安楽を確保する,患者自身のもつ力を活かし危機に立ち向かうための姿勢の形成を促す,危機を乗り越えるための患者自身の力を強化し取り組みを促す,危機を乗り越えつつある患者自身の力への気づきと自信獲得を促す,など10 の看護援助が明らかとなった。これらの看護援助は,患者の心の働きを妨げる身体的苦痛の緩和,患者に対する深い関心に基づく苦しみの理解と寄り添い,患者に備わる力を活かした対処力向上の支援,患者の対処力発揮による新たな安寧回復の促進,を意味すると考える。また,危機的状態にあるがん患者を援助する看護師の資質・能力として,人間対人間の信頼関係の形成,問題解決に向けた専門的知識・技術の適用,患者の主体性発揮への志向が重要であると考えられた。
  • 増島 麻里子, 佐藤 禮子
    千葉看護学会会誌 14(1) 17-25 2008年6月30日  査読有り筆頭著者
    乳がん術後にリンパ浮腫を発現した患者11名に面接調査を行った。分析の結果,リンパ浮腫の捉え方は,1リンパ浮腫とは何かよくわからない,2患側上肢のリンパ浮腫を具体的にイメージできない,3患側上肢の異変はリンパ浮腫以外の他の原因によるものである,4患側上肢の異変は重大なことではない,5術後期間を経るとリンパ浮腫になる可能性は低い,6リンパ浮腫の予防対策は重要ではない,7リンパ浮腫は術後後遺症なので仕方がない,リンパ浮腫への対処行動は,1患側上肢を挙上して就寝する,2リンパ浮腫の知識を積極的に求める,3温泉に行って温める,4自分なりの方法でひたすらマッサージをする,5患側上肢に合わない圧迫衣類をつける,6空気圧迫機器のみを使用する,7鍼や一般のマッサージ施設に通う,8リンパ浮腫専門施設を探し求める,9蜂窩織炎の発現に驚き受診する,10患側上肢の変化に気づいても定期受診まで待つ,であった。患者のリンパ浮腫の捉え方と対処行動はリンパ浮腫分類と術後期間に関連すると考えられ,関係を図示し看護援助を導いた。リンパ浮腫0期は,1) リンパ浮腫の知識の獲得と理解を促す,2) 患側上肢のリンパ浮腫の初期徴候に早期に気づき観察できる知識と技術の獲得を促す,3) 上肢リンパ浮腫の予防行動を理解し継続できるように促す,リンパ浮腫Ⅰ期以上は,1) リンパ浮腫の知識の獲得と理解を促す,2) リンパ浮腫の初期徴候の継続的観察を促す,3) 上肢リンパ浮腫を増悪させない対処行動をとれるように促す,であった。
  • 中村 英子, 増島 麻里子, 眞嶋 朋子
    日本がん看護学会誌 22(Suppl.) 95-95 2008年1月  
  • 中村 英子, 増島 麻里子, 眞嶋 朋子
    日本看護科学学会学術集会講演集 27回 210-210 2007年11月  
  • 増島 麻里子, 佐藤 禮子
    千葉看護学会会誌 13(1) 85-93 2007年6月30日  査読有り筆頭著者
    本研究の目的は,乳がん治療後のリンパ浮腫が患者にもたらす苦悩の側面内容を明らかにし,リンパ浮腫のある乳がん患者への看護援助のあり方を検討することである。対象は,乳がんの手術を受けた後にリンパ浮腫を発症し,研究に同意した11名の乳がん体験者である。調査方法は,半構成質問紙を用いた面接調査法,参加観察法,記録調査を行い,リンパ浮腫が生じたことによって患者が体験する身体的苦痛,および,心理・社会的な悩みの内容について明らかにした。「リンパ浮腫が患者にもたらす影響」を概念枠組みとして分析した結果,最終的に導かれた『乳がん治療後のリンパ浮腫が患者にもたらす苦悩』の側面は9つあり,身体面,自立した生活,仕事,趣味の活動,浮腫との共存,外観,自己価値,経費,支援関係であった。乳がん治療後のリンパ浮腫のある患者への看護援助は,1)上肢のリンパ浮腫によって患者が抱く多様な苦悩をアセスメントし,苦悩の緩和を方向づける,2)リンパ浮腫のある上肢と共に生きる姿勢の形成を促す,3)患者の周囲の人が上肢のリンパ浮腫による苦悩を理解できるように促し,患者を支える協力体制を強化する,ことである。
  • 淺井 潤子, 眞嶋 朋子, 増島 麻里子
    日本看護科学学会学術集会講演集 26回 157-157 2006年11月  
  • 眞嶋 朋子, 神間 洋子, 増島 麻里子, 柴田 純子, 佐藤 まゆみ, 正木 治恵
    日本看護科学学会学術集会講演集 26回 165-165 2006年11月  
  • 佐藤 まゆみ, 増島 麻里子, 柴田 純子, 神間 洋子, 櫻井 智穂子, 眞嶋 朋子, 小坂 美智代, 伊藤 道子, 本田 彰子
    千葉看護学会会誌 12(1) 42-49 2006年6月30日  査読有り
    本研究の目的は,終末期がん患者を抱える家族員に関する質的研究の成果を統合し,より包括的な視点から,終末期がん患者を抱える家族員の体験を明らかにすることである。千葉大学大学院看護学研究科修士論文および博士論文から,終末期がん患者を抱える家族員の体験に関する論文5論文を選定し,Noblit & Hareのメタ統合の手法を参考に分析を行った結果,終末期がん患者を抱える家族員の体験12を明らかにした。明らかになった12の終末期がん患者を抱える家族員の体験は,1)患者の人間としての円熟を感じる,2)絆の強さを実感する,3)患者の死を意識して苦悩する,4)介護の態勢を整える,5)自分の力を信じて奮闘する,6)患者の意思を優先する,7)患者の苦痛が軽減するよう工夫する,8)介護に没頭する,9)今まで通りの生活を保つ,10)死に向かう生活を心穏やかに生きる,11)患者の死後の家族の生き方を考える,12)適切な支援を得たい,である。これらは,患者の価値を見いだす一方で価値ある患者の喪失を悲しむ体験,患者の残された生の充実を願い介護に奮闘する体験,家族としての安定した生活を維持する体験,適切な支援を求める体験,の4つの体験に大別できると考えられた。
  • 佐藤 まゆみ, 増島 麻里子, 柴田 純子, 神間 洋子, 櫻井 智穂子, 眞嶋 朋子, 小坂 美智代, 伊藤 道子, 本田 彰子
    日本がん看護学会誌 20(Suppl.) 262-262 2006年1月  
  • 上杉 宣江, 眞嶋 朋子, 増島 麻里子, 佐藤 禮子
    日本看護科学学会学術集会講演集 25回 288-288 2005年11月  
  • 柴田 純子, 佐藤 まゆみ, 増島 麻理子, 菅原 聡美, 竹山 富美子, 金澤 薫, 佐藤 順子, 黄野 麻子, 松本 ゆり子, 小西 美ゆき, 大野 朋加, 畔蒜 さとみ, 吉田 千文, 長嶋 健, 宮澤 幸正, 阿部 恭子, 鈴木 正人, 矢形 寛
    千葉大学看護学部紀要 (27) 49-53 2005年3月  査読有り
    再発乳がん患者ががんと共に自分らしく生きるために抱えるニーズを明らかにすることを目的に,質問紙調査を実施した.35名の対象候補者に質問紙を郵送し,17名から回答が得られた(回収率48.6%).再発乳がん患者が抱えるニーズは,再発・転移を早く見つける方法について知りたい,身体に不調や大きな変化があった時の対処方法について知りたい,治療の後遺症や副作用とその予防・対処方法について知りたい,ホルモン療法について知りたい,化学療法について知りたい,治療法の選択方法について知りたい,術後の検査・治療の進め方について知りたい,病気や治療に対する不安がある,心身をリラックスさせる方法について知りたい,医師や看護師が主催する患者と家族が集まって短い講義を聞いたり気持ちを話し合うプログラム(サポートグループ)に参加したい,医師や看護師による講習会に参加したい,利用できるサービスや社会制度について知りたい,等であった.一方,変化した身体に合わせたよりよい性生活について知りたいというニーズや,家族や友人から必要な助けが得られないと思っている対象者は少なかった.以上の結果より,再発乳がん患者ががんと共に自分らしく生きるための看護援助を検討した.
  • 菅原 聡美, 佐藤 まゆみ, 小西 美ゆき, 増島 麻里子, 佐藤 禮子
    千葉大学看護学部紀要 26(26) 27-37 2004年3月  査読有り
    本研究の目的は,全国のがん専門病院に外来通院するがん患者の療養生活上のニードとその指向性を明らかにすることである.文献検索および面接質問調査の結,果を基に,外来に通院するがん患者の療養生活上のニードを明らかにするための自記式選択式質問紙を作成し,6つのがん専門病院に外来通院するがん患者で,参加協力が得られた患者1,034名を対象に質問紙調査を行い,主因子法およびバリマックス回転による因子分析を行った.その結果,〈病気・治療に起因する心理社会的苦痛と医療者の支援の要望〉,〈周囲の入との関係に関する負担と支援の要望〉,〈生活の変化により生じる苦痛と再発への恐れ〉,〈身体的変化による苦痛〉,〈正しい病名・病状の不安を軽減するような説明への要望〉,〈治療の十分な説明と意思決定への援助の要望〉,〈外来通院の苦痛と待ち時間への要望〉の7つの因子が明らかになり,外来通院するがん患者の克服課題と,外来看護実践のあり方やそのシステムへの示唆が得られ,外来通院するがん患者のニードをみた す外来看護援助の主要点を示した.
  • 増島 麻里子, 佐藤 まゆみ, 小西 美ゆき, 菅原 聡美, 佐藤 禮子
    千葉大学看護学部紀要 (25) 61-66 2003年3月  査読有り
    米国のがん専門病院における看護実践の実際とその効果に対する知見を得て,日本の外来におけるがん患者の支援のあり方について考察することを目的に,米国のがん専門施設2施設を対象に調査研究した.外来看護システムが確立しているといわれる米国でも,看護師は多くの課題を抱えながら,細やかな看護実践と機能的な看護職者の配置を工夫することで,患者の主体的な療養生活を支援していることを確認した.得られた知見を検討して,日本の現状から外来におけるがん患者を支援のあり方として有用な点である,看護実践の取り組み,外来看護実践のシステムの見直しと再編成,外来部門の設備の充足について論じた.
  • 佐藤 まゆみ, 小西 美ゆき, 菅原 聡美, 増島 麻里子, 佐藤 禮子
    千葉大学看護学部紀要 (25) 37-44 2003年3月  査読有り
    本研究の目的は,外来通院しながら治療継続・療養生活を行うがん患者の主体的療養を支援する観点からの外来看護の問題及び問題解決への取り組みを明らかにすることである.全国のがん専門病院の外来看護師長のうち,研究協力に同意の得られた10名を対象に,半構成的面接ガイドを用いたフォーカスグループインタビューを行い,得られたデータを質的帰納的に分析した.結果は以下のとおりであった.1)がん患者の主体的療養を支援する上での外来看護の問題は15得られ,それらは外来看護実践そのものに関する問題8と外来看護実践のシステムに関する問題7に分けられた.2)がん患者の主体的療養を支援する上での外来看護の問題に対する解決への取り組みは26得られ,それらは外来看護実践そのものに関する取り組み5と外来看護実践のシステムに関する取り組み21に分けられた.3)外来通院しながら治療継続・療養生活を行うがん患者の主体的療養を支援するためには,従来から認識されている外来看護一般における問題の解決と同時に,がん患者の自己学習や対処能力向上への支援,がん患者のニードに即した外来看護実践システムの整備,ボランティアや非専門職の積極的活用が特に重要であることが示唆された.
  • 小西 美ゆき, 佐藤 まゆみ, 佐藤 禮子, 菅原 聡美, 増島 麻里子, 水野 照美, 青山 美貴, 濱田 由香, 猪俣 桜子
    千葉大学看護学部紀要 (24) 41-45 2002年3月  査読有り
    外来通院中のがん患者のニードの内容と,ニードが起因する事項を明らかにすることを目的に,がん専門病院外来に通院するがん患者を対象とし面接調査を行った.37名の面接記述から,「身体的,心理的,社会的な平衡が乱れた状態」,「身体的,心理的,社会的な平衡が乱れていないまたは整えられている状態」,「自ら必要とし望んでいること」,「他者に求めていること」をニードとして抽出し,それぞれのなかで類似したものどうしを集め,ニードが生じる原因の共通性がまとめられ,【がん診断と治療に対する気持ちと姿勢】,【身体的苦痛】,【生活を送る上での負担】, 【周囲の人々との関係】,【医療者の対応】,【医療システム】,【外来通院・受診の負担】となった.社会生活を送りながら通院する外来患者,心身そして社会的に解決困難な問題を抱えるがん患者特有のニードが明らかとなり,外来がん看護独自の看護介入の必要性が示唆された.

MISC

 143
  • 宮崎凌伍, 今井良祐, 高橋雅人, 雨宮歩, 増島麻里子, 秋田新介, 力久直昭, 小川恵子, 津村徳道, 津村徳道
    Optics & Photonics Japan講演予稿集(CD-ROM) 2023 2023年  
  • Kamui Ono, Reimei Koike, Yutaka Miyazaki, Mariko Masujima, Keiko Ogawa-Ochiai, Norimichi Tsumura
    Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society. IEEE Engineering in Medicine and Biology Society. Annual International Conference 2021 1376-1379 2021年11月  査読有り
    The circumference of a limb is an important parameter in the follow-up of an edema. Recently, several methods of measuring the circumference on a limb using 3D cameras have been proposed. However, the 3D cameras used are expensive and difficult to implement in general medical facilities. In this study, we propose a circumference-measurement method using a Structure Sensor. First, the leg is photographed and unnecessary background objects are removed from the obtained point cloud. Next, a cross-sectional view is obtained by slicing the point cloud at the specified leg height. Finally, the circumference measurement at a specified leg height is performed by calculating the circumference using the acquired cross-sectional view. Using this method, the leg circumferences of two healthy subjects were measured at two points. For comparison, circumferences were also measured with a measuring tape. The difference between the values estimated using our method and the measured values was generally less than 0.5 cm.
  • 渡邉 美和, 眞嶋 朋子, 増島 麻里子, 長坂 育代, 坂口 幸弘, 宮下 光令
    Palliative Care Research 16(Suppl.) S298-S298 2021年6月  査読有り
  • 胡谷 さやか, 田代 理沙, 増島 麻里子
    日本がん看護学会学術集会 35回 P6-095 2021年2月  
  • 小林成光, 小林成光, 長坂育代, 増島麻里子
    日本がん看護学会誌(Web) 35 2021年  

書籍等出版物

 22

講演・口頭発表等

 56

担当経験のある科目(授業)

 16

共同研究・競争的資金等の研究課題

 56

学術貢献活動

 1

社会貢献活動

 1