研究者業績

百原 新

モモハラ アラタ  (Momohara Arata)

基本情報

所属
千葉大学 大学院園芸学研究院園芸環境科学講座 教授
学位
理学博士(1990年3月 大阪市立大学大学院)

J-GLOBAL ID
201901020846864233
researchmap会員ID
B000365277

論文

 177
  • 野手 啓行, 沖津 進, 百原 新
    植生史研究 6(1) 3-13 1998年9月  査読有り
  • 廣瀬 光子, 沖津 進, 百原 新
    植物地理・分類研究 46(1) 57-63 1998年6月  査読有り
  • Liu, Y.S, Wang, W.M, Momohara, A
    1(1) 151-166 1998年  査読有り
  • 沖津 進, 百原 新
    森林立地 40(2) 75-81 1998年  査読有り
    本州中部八ケ岳白駒池付近の成熟した亜高山針葉樹林で,岩礫地におけるチョウセンゴヨウとその混交樹種の生育立地を調査した。全体での胸高断面積割合はコメツガが45%に達して最も優占し,シラベ・オオシラビソ,ダケカンバ・ネコシデやトウヒが続いた。チョウセンゴヨウは8%で,出現は単木的であった。岩礫の分布量が少ない立地では,コメツガが優占するものの,シラベ・オオシラビソ,ダケカンバ・ネコシデ,トウヒが優勢に混交していた。チョウセンゴヨウは殆ど分布しなかった。岩礫の分布量が多い立地ではコメツガが優占し,チョウセンゴヨウがそれに次いだ。シラベ・オオシラビソ,ダケカンバ・ネコシデは出現が極めて制限された。岩礫の分布量が多い立地では,乾燥条件などによりシラベ・オオシラビソ,ダケカンバ・ネコシデの出現が極めて制限されるため,チョウセンゴヨウの定着の機会が増加すると推察された。
  • 松本 みどり, 百原 新, 大沢(朝川) 毅守
    植生史研究 5(2) 53-65 1997年11月  査読有り
  • 百原 新, 吉川 昌伸
    植生史研究 5(1) 15-27 1997年4月  査読有り
  • 百原 新, 水野 清秀, 沖津 進
    植生史研究 5(1) 29-37 1997年4月  査読有り
  • 百原 新
    千葉大学園芸学部学術報告 51(51) 127-136 1997年3月  査読有り
    1.千葉県茂原市西部, 国府関遺跡の弥生時代終末から古墳時代初頭の蛇行河川内堆積物から得た, 木本45分類群, 草本33分類群からなる大型植物化石群を検討し, 遺跡周辺の古植生を復元した.2.弥生時代終末から古墳時代初頭の国府関遺跡周辺には, 高木層でイチイガシが優占し, ツクバネガシを交える常緑広葉樹林が存在した.3.縄文時代のイチイガシの分布は現在よりも広い地域におよぶが, 関東地方にイチイガシが分布拡大したのは比較的新しく, 縄文時代後晩期以降だと考えられる.
  • 沖津 進, 百原 新
    千葉大学園芸学部学術報告 51(51) 137-145 1997年3月  査読有り
    1.我が国におけるチョウセンゴヨウの分布を既存資料に基づき整理し, 北東アジア大陸部での分布と比較してその特徴を明らかにした.2.水平分布は本州中部地方にほぼ限られ, 四国に僅かに隔離分布する.垂直分布は, 標商1800m以上の亜高山帯に分布地点の73%が集中し, 1800m以下の山地帯には少ない.3.同じような水平分布範囲を示すシラベやトウヒと比較して産地数はかなり少ない.また, ほとんど優占林を作らず, 分布しても分布量は少ない.4.北東アジア大陸部では, チョウセンゴヨウは沿海州から中国東北地方, 朝鮮半島北部にかけての広い範囲で量的に多く分布し, 優占林を形成し, 落葉広葉樹と混交してチョウセンゴヨウ-落葉広葉樹混交林を作るとともに, 垂直分布の上からは常緑針葉樹林帯の下部の山地帯が分布の中心となってしいる.5.北東アジア大陸部での分布と比較すると, 我が国のチョウセンゴヨウは, 垂直分布域の下部を山地帯性の樹種に占拠された形になっており, そこでは分布が消えるか, ごく局限された状態で, 亜高山域に追い上げられた形となっている.
  • Momohara, A
    Natural History Research, Special Issue 4(4) 141-156 1997年  査読有り
  • 劉 裕生, 百原 新, 梅 盛呉
    植物研究雑誌 71(3) 168-177 1996年6月  査読有り
  • 百原 新
    関東平野 4(4) 29--36 1996年  
  • 大森 雄治, 百原 新
    横須賀市博物館研究報告 自然科学 (43) 47-50 1995年12月  査読有り
  • 百原 新
    遺伝 : 生物の科学 49(4) p61-66,図巻頭1p 1995年4月  査読有り
  • Arata Momohara
    Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology 108(3-4) 281-293 1994年  査読有り
    Floral and paleoclimatic change from the late Pliocene to middle Pleistocene in and around central Japan is described based on the plant macrofossil records. From the later stage of the Pliocene to middle Pleistocene, Tertiary elements became extinct and modern elements including middle-temperate to subarctic elements emerged instead. The floral change succeeded stepwise. Before 3 m.y. B.P., Tertiary elements flourished under the warmest climate through the late Pliocene and Pleistocene. The first climatic deterioration began at about 3 m.y. B.P. By 2.5 m.y. B.P., 17 extinct members were eliminated and middle- and cool-temperate elements appeared instead. Around the Plio-Pleistocene boundary, 1.6 m.y. B.P., the first severe cold stage was indicated by the first occurrence of subarctic elements. After 1.1 m.y. B.P., climatic fluctuation occurred at less than 100,000 year intervals. A severe cold stage is recognized at a horizon above the Jaramillo event, about 0.8 m.y. B.P. Some plant species, including Metasequoia glyptostroboides, became extinct during the later stage of the early Pleistocene. The remnants of Tertiary elements became extinct during the later stage of the middle Pleistocene, later than about 0.5 m.y. B.P. Plio-Pleistocene plant extinction in and around central Japan is attributed to climatic deteriotation in combination with the geomorphological changes caused by uplift of the mountains around the sedimentary basin. © 1994.
  • 百原 新
    化石 57 24-30 1994年  査読有り
    The fossil Metasequoia, Taxodiaceae, occurs in the upper Cretaceous and Tertiary of Northern Hemisphere. The Paleogene records are widely distributed in mid to high latitudes (N 40°-80°) except for eastern America and Europe. In the late Miocene, they were restricted to the area including Alaska, Kamchatka, and eastern Asia. The Pliocene and Early Pleistocene records are known only from Japan. The occurrence of fossil assemblages shows that Metasequoia constructed swamp forest in fluvial plains. The extant wild habitat of Metasequoia glyptostroboides restricted in the wet places in the valley bottom and backmarsh of the river. The fast growth and photophilous habit of the seedlings indicate Metasequoia is a pioneer plant.
  • 百原 新, 印 開蒲, 山川千代美, 古 明選
    植生史研究 1 73-80 1993年  査読有り
  • 百原 新, 藤澤みどり, 小杉正人
    植生史研究 1 59-70 1993年  査読有り
  • Momohara Arata
    第四紀研究 31(2) 77-89 1992年  査読有り
    大阪府泉南地域の上部鮮新統大阪層群最下部の大型植物化石群を記載した. 日本から絶滅した48種を含む221分類群を同定し, 下位よりOS-I~OS-VIIの7分帯を設定した. OS-I帯, OS-III帯, OS-V帯, OS-VII帯は現在亜熱帯に分布する分類群を含み, それを含まないOS-II帯, OS-IV帯, OS-VI帯よりも気候は温暖だったと考えられる. 約300万年前のOS-I帯は鮮新・更新世を通じてもっとも温暖で, 日本から絶滅した植物群が繁栄していた. OS-II帯の気候の寒冷化とOS-II帯からIII帯にかけての堆積盆周辺の古地形の変化が, ユサン層の一種・フウ属の一種・セツリミアサガラ属の一種・セコイア属の一種を含む植物の絶滅を引き起こし, モミ属・ツガ属・スギ属などの温帯針葉樹を増加させた. 絶滅種の多くはOS-III帯の終わり頃 (約250万年前) までに絶滅する.
  • MOMOHARA Arata, MIZUNO Kiyohide, TSUJI Sei-ichiro, KOKAWA Shohei
    第四紀研究 29(1) 1-15 1990年  査読有り
    和歌山県橋本市北部の菖蒲谷層の大型植物化石群を記載した. 絶滅した21分類群を含む220分類群を同定し, 下位よりSB-I~SB-VIの6分帯を設けた. SB-II帯とSB-V帯は, 亜寒帯に分布する分類群と冷温帯に分布する分類群を含むことから, 寒冷と考えられ, 一方, SB-I帯とSB-III帯, SB-IV帯, SB-VI帯は, 冷温帯に分布する分類群と亜熱帯や暖温帯に分布する分類群を含むことから, 温暖な気候が考えられる. このうち, SB-III帯では亜熱帯に分布する分類群と冷温帯に分布する分類群が共存し, 冬期は温暖で夏期が冷涼な海洋性気候が考えられる. SB-VI帯では, 亜熱帯や暖温帯に分布する分類群が普通で, 冷温帯に分布する分類群は稀なことから, SB-III帯よりも夏期の気温が高かったと考えられる. メタセコイアを含む植物群の消滅と出現の層位から, 調査地域の菖蒲谷層は前期更新世に対比することができる. サイクロカリア, シナサワグルミ近似種, オオバラモミの前期更新世後半の絶滅は, 冬期の気候の寒冷化が原因と考えられる. メタセコイアの絶滅の原因として, 冬期の漸移的な寒冷化に加えて, 夏期の気候の温暖化と生育地の古地形の変化を考えた.
  • Momohara Arata, 百原 新
    植物地理・分類研究 = The journal of phytogeography and taxonomy 37(2) 107-112 1989年12月25日  査読有り
  • 百原 新
    植生史研究 (4) 11-18 1989年  査読有り
  • 百原新
    植生史研究 3 13-23 1988年  査読有り
  • 百原 新, 南木 睦彦, 粉川 昭平
    国立歴史民俗博物館研究報告 (13) p116-124,図3p 1987年3月  
  • 池田 碩, 竹村 恵二, 百原 新
    奈良大学紀要 (15) p74-104 1986年12月  
  • 百原 新, 南木睦彦, 粉川昭平
    奈良植物研究 (9) 21-27 1986年  

主要なMISC

 42
  • 百原 新
    愛媛県伊予市所蔵郡中層化石目録(愛媛県伊予市教育委員会編) 65-87 2023年3月  

主要な書籍等出版物

 33

主要な講演・口頭発表等

 47

担当経験のある科目(授業)

 6

Works(作品等)

 1

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

 56

主要な産業財産権

 1