研究者業績

佐藤 奈保

Naho Sato

基本情報

所属
千葉大学 大学院看護学研究院 先端実践看護学部門 高度実践看護学講座
学位
博士(看護学)(2007年3月 千葉大学)

J-GLOBAL ID
201701008419570356
researchmap会員ID
B000283969

論文

 66
  • 中村 伸枝, 遠藤 数江, 出野 慶子, 荒木 暁子, 佐藤 奈保, 沖 奈津子, 三瀬 尚子, 小川 純子, 金丸 友
    千葉大学看護学部紀要 32(32) 57-61 2010年3月  査読有り
    子育て支援センターを利用する母親の生活習慣・BMI・骨量と幼児の生活習慣を明らかにすることを目的に、子育て支援センターの「幼児を育てるお母さんの健康教室」に参加した母親と幼児31組を対象にアンケート調査を行った。その結果、肥満傾向の母親は1名のみで、肥満度15%以上の児は1名のみであった。テレビやビデオ等で1日2時間以上遊ぶ幼児は13名(42.%)で、全員が21時以降に就寝し、このうち4名に朝食の欠食がみられた。
  • 小川 純子, 遠藤 数江, 佐藤 奈保, 荒木 暁子
    淑徳大学看護学部紀要 1 25-34 2009年3月  
    [研究の目的]小児がんの子どもは、治療に伴う心身の苦痛により、自己統制感を喪失しやすく、治療に主体的に向かうことが難しい。本研究では、医師が『小児がんの子どもの治療への主体性を高める』ことに関してどのような認識をもっているかを明らかにすると共に、医師から子どもや家族への説明を行う際の看護師に求める役割についても検討することを目的に研究を行った。[研究方法]平成19年度の小児がん学会に参加した医師20名を対象に、自作の質問紙調査を実施した。郵送にて返送してもらい、14名から回答を得た。[結果]多くの医師が、こどもの治療への主体性を高めるためには、『子どもに病気について伝える時』や『入院する時』などの発症初期からの関わりが重要であると捉えていた。さらに、日々の関わりの中でも、『子どもに選択権を与える』『子ども自身に体調を尋ねる』などの、子どもの主体性を促す関わりをしていた。子どもへの病名、治療、病態などについての説明においては、子どもの年齢を基盤とした自分なりの基準を設けて関わっている医師が多く、説明に同席した看護師には、子どもや家族の精神的ケアなどの役割分担を望んでいた。(著者抄録)
  • 中村 伸枝, 遠藤 数江, 荒木 暁子, 出野 慶子, 佐藤 奈保, 小川 純子, 金丸 友
    千葉大学看護学部紀要 31(31) 13-16 2009年3月  査読有り
    本活動は、幼児をもつ母親が自分の健康に関心を寄せ生活習慣を整えていくことを促進することにより、母親の健康増進を図るとともに幼児の生活習慣が改善することを目指している。平成18年度に行った事前調査では、1/3の母親が自身の健康への関心が向けられておらず、育児を含めた生活の仕方に慣れていない母親に対する支援や、母親が育児をしながら日常生活の中で身体活動を行ったり、定期的に検診を受検するための具体的な支援の必要性が示唆された。以上の結果をふまえて6ヶ月間に渡り「幼児を育てるお母さんの健康教室」:4回の講習会"こどもの食について""おむつがはずれるまで""お母さんの健康と検診""子どもの睡眠・生活リズム"の開催と、前後の母親の生活習慣調査、骨密度・体脂肪・血圧・身長・体重測定、および、子どもの身長・体重測定を実施した。健康教室の講習会へは毎回16~25人、4回で延べ77人が参加した。また、教室初回の調査と計測には22人、教室最終回の調査・計測には13人が参加した。健康教室のミニアンケート結果から、健康教室の開催が子どもへの関わり方や自分自身の健康を考えるきっかけになったことが示された。
  • 小川 純子, 中村 美和, 遠藤 数江, 金丸 友, 佐藤 奈保, 中村 伸枝
    小児がん看護 3 54-62 2008年3月  
    小児癌の子どもが癌や治療による痛みに対して主体的に行動できることを促すCAI(Computer Aided Instruction)を作成、報告した。作成したCAIは、1)子どもの理解を促すための情報(検査や処置・入院生活・副作用・対処行動)、2)子どもの痛み日記(痛みの自己評価と血液データ、自由記載の日記)などからなり、1)についてはとくに、初回の痛み体験が大きい髄腔内注射と骨髄穿刺に関しては、子どもが理解しやすいように、処置の進行に沿った画像を併せて用いた。CAIの対象は、"病気や治療のことを自分のこととして考えられる""繰り返して行われる治療の経験を次に生かせる""コンピュータを自分で操作し、入力できる"年齢として、小学校4年以上とした。
  • 荒木 暁子, 市原 真穂, 今野 美紀, 佐藤 奈保, 仲西 江里奈, 中村 伸枝
    千葉大学看護学部紀要 (30) 37-42 2008年3月  
    本研究では,乳幼児期の障害児を育てる家族,および,在宅生活を支える重要な役割を担う専門職の感じている患児家族の意思決定に関わる困難を明らかにすることを目的に,家族と専門職それぞれに共通する内容を用いた質問紙調査を行った.それにより,意思決定の内容と意思決定上の困難,および,それらの障害による違い,得られた/提供したサービス,サポートへの期待/より必要と感じるサポート,決定への満足度とその理由などが明らかとなった.家族の報告した意思決定の内容は障害別に内容が異なり,肢体不自由では手術・治療に関すること,知的・発達障害は,通園や施設利用,通園通学の決定が多く報告された.専門職は,気管切開術の決定,ターミナルにおける治療の継続や家族の障害受容など,障害に特異的な局面でのジレンマを報告しており,意思決定の局面の捉え方が家族と専門職で異なった.意思決定時に家族は,複数の専門職の意見やピアによる情報提供,精神的支えを得ており,さらに正確・適切な情報,ピアによる情報提供など情報に関する充実を求めると同時に,専門家の正直な意見,決定プロセスへ寄り添って欲しいなど専門家のより積極的な関与も期待していた.一方,専門職はそれ以外にも,情報以外に家族内の調整やコミュニケーションを促すかかわりを行い,さらに必要であると感じていた.家族は決定に関して7割は満足していたが,その理由は子どもにとってよかったが最も多く,他,家族や自分にとってよかったというものであった.家族が必要な支援を十分受けて意思決定するため,それぞれの臨床現場で適切な体制・システムを構築していくことが必要である.
  • 中村 伸枝, 遠藤 数江, 荒木 暁子, 小川 純子, 佐藤 奈保, 金丸 友
    千葉大学看護学部紀要 30(30) 25-29 2008年3月  査読有り
    幼児と母親の生活習慣の実態と、母親の健康に関する認識を明らかにすることを目的に、子育て支援センターに来所した幼児をもつ母親57名へアンケート調査を実施した。自身の健康への「関心が低い群」(19名)と「関心が高い群」(38名)の2群に分け生活習慣について比較した結果、喫煙についてのみ有意差がみられ、関心が低い群は「家の中でもよく吸う」と回答した者が多かった。一方、子どもの生活習慣については、母親自身の健康への関心の高低にかかわらず、約9割の母親が気をつけていることが分かった。
  • 佐藤奈保
    千葉看護学会雑誌 14(2) 46-52 2008年  査読有り筆頭著者
  • 前原 邦江, 大月 恵理子, 林 ひろみ, 井出 成美, 佐藤 奈保, 小澤 治美, 佐藤 紀子, 荒木 暁子, 石井 邦子, 森 恵美
    千葉看護学会会誌 13(2) 10-18 2007年12月  査読有り
    出産後1〜3ヵ月の母子とその家族への育児支援プログラムとして、母親の育児対処能力を高めるためことを目的としたインファントマッサージ実習と、母親を介して家族に働きかけるグループディスカッションを考案し、2グループ・計9組の母子を対象にその効果を検討した結果、以下のことが明らかになった。1)母親への看護介入により、母親の育児への対処の自信が高まり、子どもへの応答性が高まった。2)家族の関係性への看護介入により、夫婦/両親の役割調整と祖父母との協力関係の調整が行われ、母親の夫/父への満足が高まった。3)家族と社会の関係性への看護介入により、母親同士のピアサポートが形成され、近隣の子育ての支え合いへの参加が増加した。
  • 市原 真穂, 荒木 暁子, 佐藤 奈保, 今野 美紀, 中村 伸枝
    千葉看護学会会誌 13(1) 77-84 2007年6月30日  
    本研究の目的は,乳幼児期の重症心身障害児の気管切開に関する家族の意思決定と影響要因を明らかにし看護援助の示唆を得ることである。気管切開を実施した2家族,実施しなかった3家族に半構造化面接を行い,意思決定のプロセスと家族の価値/ 信念,サポートなどの影響要因をケース間比較し検討した。結果,家族は子どもの健康問題の緊急性の知覚,家族なりに知識/情報を意味付けた内容,期待する子どもや家族の状態を検討して決定に至るが,家族が認識したこれらの要素の不明確さやあいまいなイメージから決定の困難を抱き,不満足感に至ることが明らかになった。決定に影響した家族の価値/ 信念として《意思表示できない子どもの決定を迫られる親の苦悩/ 葛藤》《これまでの経験から培われた重症心身障害児の親としての価値観》《気管切開による利益の不確かさ》が,他者からの影響として《医療者の関わり》《家族の関わり》《気管切開をした他児とその家族》が見いだされ,専門性の異なる複数の医療者の関わりによって家族が決定に困難を抱く場合もあった。看護師は家族の苦悩/ 葛藤を前提に,家族の価値/ 信念を肯定的・共感的に受け止め家族内で充分に検討し必要な情報を得るよう家族内や専門職とのコミュニケーションを促すこと,特性にあった情報を蓄積し提供すること,子どものニーズや専門職間の調整の必要性を判断することや,決定後も苦悩/ 葛藤が続くことを理解した継続的な援助の必要性が見いだされた。The purpose of this research was to explore family decision-making and factors involved in choosing a tracheotomy for infants or toddlers with severe disabilities in order to clarify nursing implications. Semi-structured interviews were conducted on five families who were offered the option of a tracheotomy for their child's medical condition. The data were analyzed using within-case and cross-case comparisons to identify the family decision making process and factors regarding family values/beliefs and outside support. The families came to a decision through consideration of their child's health problems, their perceived knowledge and expectations, and desired child and family conditions. Uncertainty and unclear images of these factors led to conflict and dissatisfaction with their decision. Family values or beliefs affecting decision making were divided into three categories. "suffering/conflict as child's surrogate," "parent values/beliefs as parents of a medically fragile child," "uncertainty of the benefits of tracheotomy." Other factors were divided into "support provided by professionals," "support from other family members," and "support from peers." A variety of professional opinions confused the family and they felt pressure to make a decision. By presupposing sympathy and accepting the family's suffering and conflict, nurses can help family members to communicate with each other and with professionals in order to meet their needs. In addition, nurses need to provide appropriate information regarding the child's condition, make clinical judgments about the child's medical needs, coordinate among professionals, and provide continuous support to the family.
  • 金丸 友, 中村 伸枝, 荒木 暁子, 中村 美和, 佐藤 奈保, 小川 純子, 遠藤 数江, 村上 寛子
    千葉看護学会会誌 11(1) 63-70 2005年6月  査読有り
    慢性疾患をもつ学童・思春期患者の自己管理およびそのとらえ方の特徴と影響要因を明らかにすることを目的に,Patersonのmeta-studyの手法を用いて26文献を分析した.その結果,慢性疾患の学童・思春期患者の自己管理のとらえ方には,「本人の望む生活」と「疾患の理解・適切な療養行動」のギャップの大きさが影響していることが分かった.このギャップが大きな患者は,生活と療養行動の両者を大切なものと考え自己管理に葛藤を感じており,ギャップが小さい患者は自己管理を肯定的にとらえ葛藤はなく,ギャップが不明瞭な患者は自己管理に受け身的で不確かにとらえていた
  • 佐藤 奈保, 荒木 暁子, 中村 伸枝, 金丸 友, 中村 美和, 小川 純子, 遠藤 数江
    千葉看護学会会誌 11(1) 71-78 2005年6月  査読有り筆頭著者
    本研究の目的は,障害をもつ乳幼児の家族の日常生活における体験を家族のノーマリゼーションの視点から体系的に表現することである。千葉大学看護学部小児看護学教育研究分野から最近5年間に発表され,障害を持つ乳幼児の家族の体験について詳細な記述がされている修士論文と,乳幼児期の障害児をもつ家族を研究対象とした原著論文を分析対象とし,Patersonのmeta-studyの手法を参考に分析を行った結果,次の内容を得た。1)障害をもつ乳幼児の家族のノーマリゼーションの過程は,児の身体状態の管理の困難さにより,3つのパターンに分類された。2)児の身体状態の管理が困難な家族では,家族は児の身体管理を中心に生活しており,生活リズムが整えられにくく,家族のノーマリゼーションは低い状況にあると考えられた。また,母親がひとりで育児の責任を負い,負担の大きい状況であった。児の身体状態の改善や家族の対処方法の習得から,家族が児の身体状態の管理に自信をもてるようになると,児の世話を家族の日常生活に組み込みやすくなり,家族の生活リズムが整えられやすくなっていた。3)児の身体状態が安定しており,児の睡眠パターンが安定している家族では,早期から家族の生活リズムが整えられやすく,家族のノーマリゼーションは比較的高い状況にあると考えられた。しかし,これらの家族でも,家族内のサポートや社会資源の利用は少なく,母親の負担は大きいと考えられた。4)医療的に新たなケアを導入する必要があった家族では,ケアの導入による一時的な混乱のため,家族のノーマリゼーション状況は著しい落ち込みが見られた。その後,ケア導入による児,家族の利益が知覚されると,家族のノーマリゼーショThe purpose of this study was to systematize experiences of daily life in families of children with disabilities, in terms of family normalization. The results of selected theses and research published in the past 5 years were reanalyzed using meta-data-analysis, according to the methods described by Paterson. Permissions from authors regarding secondary analyses of theses were obtained in advance. Phrases representing family normalization were extracted from statements relevant to the daily life of families. All phrases were contrasted and compared, noting similarities and differences, and placed in a figure constructed using two axes: a horizontal axis indicating growth and development of the child and the accumulation of caring experiences by the family; and a vertical axis indicating the condition of family normalization. The following results were obtained: 1) Three trajectories were identified to explain changes in family normalization according to difficulties in physical management of children. 2) Families with children in whom physical conditions were unstable and easily deteriorated regarded physical management of the child as the focus of daily life. These families tended to experience difficulty in regulating daily life, and condition of family normalization thus seemed low. In addition, mothers took full responsibility upon themselves for providing care for the child and undertook severe burdens in these families. As condition of the child improved and family members acquired confidence in skills, families integrated care into daily routines and regulated daily life appropriately. 3) Families with children in whom physical condition was stable were able to regulate daily life from an early stage and condition of family normalization seemed relatively high. 4) Families that needed to introduce new medical care for children experienced temporary confusion that conspicuously lowered family normalization. After recognizing the benefits of the introduced care, condition of family normalization recovered p
  • 佐藤 奈保
    千葉看護学会会誌 10(2) 42-48 2004年12月  査読有り筆頭著者
    難治性てんかん乳幼児の家族の日常生活における対処行動を明らかにすることを目的に,8名の患児(うち,女児5名.1歳4ヵ月〜3歳10ヵ月)の両親を対象に半構成的面接を実施した.その結果,児のけいれんを「特別なことではない」ととらえている両親は,けいれんに対する対処行動を家族の日常生活の中に組み込んで実施していた.一方,けいれんに対して強い不安や警戒をもっている親は,「児から目を離さない」など,常に警戒する負担の大きい対処行動をとっていることが分かった
  • 佐藤 奈保, 内田 雅代, 竹内 幸江, 栗林 浩子, 篠原 玲子, 北山 三津子, 俵 麻紀, 河原田 美紀, 御子柴 裕子, 吉沢 豊予子, 北山 秋雄, 南信子どもの虐待防止研究会
    長野県看護大学紀要 1 55-63 1999年3月23日  
    著作権の譲渡が完了しておらず、電子化の許諾がとれていないため。
  • 吉沢 豊予子, 佐藤 奈保, 竹内 幸江, 内田 雅代, 南信子どもの虐待防止研究会
    母性衛生 39(3) 127-127 1998年9月  
  • 内田 雅代, 篠原 玲子, 佐藤 奈保, 竹内 幸江, 早川 香, 兼松 百合子, 武田 淳子, 丸 光恵, 猪下 光, 蒲原 みどり, 八島 栄子, 田村 道子, 若菜 幸子, 木元 祐子
    千葉大学看護学部紀要 19 35-44 1997年3月  
    小児の骨髄移植の臨床に携わる看護婦302名を対象に,患児の日常ケアをどのようにとらえているかについて,自由記述による回答と提示した30項目の回答を求める質問紙調査を行った。自由記述の回答では,看護婦が最も困難を感じている内容は,患児の苦痛が大きい時に内服,処置,ケアを促すことであった。その対処として,医療者間の話し合い,遊びによる気分転換,何度も説得する,内服方法の工夫,変更が多くなされているが,患児のペースにあわせるは少なかった。また,看護婦は,さまざまな家族の不安に対し,話しを聞くことを中心に対処していた。ハイリスクの移植を家族が希望した場合,看護婦は葛藤し,自分の気持ちを変えることで対処しようとしていた。多くの子ども達が,病名を知らされないまま,このきびしい治療に臨んでいる現状の中で,子どもの代弁者としての看護婦の役割も求められている。日常ケアに関する認識を問う30項目の回答と看護婦の背景との関係では,患児や家族へのケアに関して,2室以上無菌室のある病棟の看護婦の方が,ケアの迷いやケア苦痛に感じることが少なく,ケアした患児数の多い看護婦の方が看護のやりがいや楽しさを感じていた。看護婦の経験や熟練が充実したケアの実現に貢献していると思われた。

MISC

 60

講演・口頭発表等

 17

共同研究・競争的資金等の研究課題

 28