松田 兼一, 平澤 博之, 織田 成人, 志賀 英敏, 中西 加寿也, 仲村 将高, 平野 剛, 平山 陽, 森口 武史, 渡邉 栄三, 新田 正和, 安部 隆三, 中田 孝明
ICUとCCU 27(別冊) S21-S24 2003年2月
敗血症ショックに対する新しい治療戦略を見出すことを目的に,敗血症ショック症例42例の検討を行った.42例の内訳は死亡例22例,救命例20例であった.敗血症ショックにおいては各種humoral mediator血中濃度を低下させることが救命に重要であることが示唆され,まず遺伝子解析を行い,高サイトカイン血症high risk症例であれば,重症化する前に積極的にポリメチルメタクリレート製膜(PMMA膜)hemofilterを用いた持続的血液濾過透析(PMMA-CHDF)を行い,同時にインターロイキン-6血中濃度迅速測定システムを用いたサイトカイン血中濃度モニタリングを行う.その結果,多臓器不全を呈したり,高サイトカイン血症であれば,腎不全の有無に関わらず,PMMA-CHDFを開始する.さらに,PMMA-CHDF単独ではサイトカイン血中濃度の低下が不十分な症例においてはサイトカイン吸着カラム等のさらに強力なmediator除去療法を併用することがサイトカイン血中濃度の低下につながると考えられた