宮﨑 美砂子

生活習慣病予防教室終了後に地域活動への参加に至った生活習慣病ハイリスク者の健康・生活に対する意識の発展過程を明らかにすることを目的に、4自治体の運営する教室を終了した後、地域活動への参加に至った15名(男性8名、女性7名)を対象に半構成的面接を行った。内容分析の結果、生活習慣病ハイリスク者の健康・生活に対する意識の発展過程は、《第1期:無自覚期》《第2期:健康・生活の改善模索期》《第3期:周囲・地域の健康・生活に対する意識発展期》の3期よりなり、第1期では【無認識・知識不足】【自分の生活の内省・改善の必要性の自覚】などのカテゴリーが、第2期では【自分に合った改善方法の模索】【元の生活への名残り惜しさとの葛藤】などのカテゴリーが、第3期では【生活のコントロール感と人生への自信】【周囲の健康問題への関心】などのカテゴリーが、それぞれ抽出された。