小槻 峻司, 梶原 康司, 田中 賢治, 樋口 篤志, 本間 香貴, 篠田 太郎, 相馬 一義, 竹中 栄晶, 可知 美佐子, 久保田 拓志
水文・水資源学会研究発表会要旨集 27 100005-100005 2014年
近年,世界各国の水工・水文分野において,気象予測データを用いて,河川流量・旱魃・穀物収量などの面的な農業・水資源変動予測が実施されている.これらの予測には,近未来の気象予測精度向上に加え,陸面初期値の精度向上が重要である.我々の研究グループでは,環太平洋域における農業水資源変動予測を目的に,陸面再解析・速報解析システム開発に取り組んだ.本稿では,環太平洋域を対象としたシステム開発の一環として行った,日本域における高解像度陸面再解析について述べる.解析の1つの特色は,全日本域を km解像度で計算を実行する点である.検証データが比較的豊富にある日本を対象とし,モデル解析値の検証や,感度実験による高解像度化・気象強制力差し替えの効果の調査を目的としている.